【Python】アンインストールの仕方をとことん解説 (Mac版)
1. はじめに
この記事では、MacでPythonおよび関連する環境(pipなど)を完全にアンインストールする方法について詳しく説明します。Pythonのバージョン管理や再インストールのために、一度すべてをクリーンにする必要がある場合などに役立ちます。
2. Pythonのアンインストール
2.1 インストールディレクトリの確認
まず、Pythonがインストールされているディレクトリを確認します。一般的に、Pythonは以下のディレクトリにインストールされています。
/Library/Frameworks/Python.framework
/usr/local/bin/
2.2 ファイルの削除
次に、これらのディレクトリ内のPython関連ファイルを削除します。以下のコマンドをターミナルで実行します。
sudo rm -rf /Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.*
sudo rm -rf /Applications/Python\ 3.*
2.3 シンボリックリンクの削除
次に、シンボリックリンクを削除します。以下のコマンドをターミナルで実行します。
cd /usr/local/bin/
sudo rm -f idle3 pydoc3 python3 python3-config python3.9 python3.9-config
3. pipのアンインストール
pipもPythonの一部としてインストールされています。以下のコマンドでpipをアンインストールします。
3.1 pipの場所を確認
まず、pipの場所を確認します。
which pip3
通常、/usr/local/bin/pip3
もしくは、/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.12/bin/pip3
などがあります
3.2 pipの削除
次に、pipを削除します。
3.1 pipの場所を確認で調べたディレクトリを指定します
sudo rm -f /usr/local/bin/pip3 #3.1 pipの場所を確認で調べたディレクトリを記入
Operation not permittedと出た時は
Operation not permittedは、macOSのセキュリティ機能によって特定のファイルやディレクトリへのアクセスが制限されている際に表示されるエラーメッセージです。
下記の手順で解消します。
-
「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「フルディスクアクセス」と移動
-
+を押して、「アプリケーション」→「ユーティリティー」→「ターミナル」でターミナルを追加
- ターミナルアプリの右側にし許可する
3.3 削除されたか確認
もう一度、pipの場所を確認します。
4. パスの設定をクリーンアップ
4.1 zshrcの編集
.zshrc
ファイルにPythonのパスが設定されている場合、それも削除します。以下のコマンドで編集します。
nano ~/.zshrc
4.2 パス設定の削除
Python関連の行を削除します。
export PATH="/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.9/bin:$PATH"
alias python='python3'
alias pip='pip3'
削除後、ファイルを保存して閉じます。
4.3 設定の反映
設定を反映させるために、以下のコマンドを実行します。
source ~/.zshrc
5. Python3をデフォルトに設定
次に、Python3をデフォルトのPythonに設定します。以下の手順で行います。
5.1 シンボリックリンクの作成
以下のコマンドでシンボリックリンクを作成します。
sudo ln -s /usr/local/bin/python3 /usr/local/bin/python
これにより、python
コマンドでPython3が実行されるようになります。
6. 確認
最後に、Pythonとpipが完全に削除されたことを確認します。以下のコマンドを実行し、command not found
のメッセージが表示されれば、アンインストールは成功です。
python --version
pip3 --version
7. まとめ
これで、Mac上のPythonおよび関連する環境(pipなど)を完全にアンインストールする手順が完了しました。必要に応じて、再インストールや新しいバージョンのPythonを導入するために、これらの手順を参考にしてください。
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