11日目:ソフトウェアテストの標準化
はじめに
このAdvent Calendarでは、過去に私が書いたテストや品質に関する記事の紹介をします。
本日紹介する記事はこちらです。
掲載日:2014年1月30日
掲載メディア:DATA INSIGHT(NTT DATA)
生成AIによる要約
この記事では、ソフトウェア開発における品質と生産性向上のため、テスト工程の「標準化」の重要性を説いています。特に、従来はプロジェクトや組織ごとにばらつきがあったテスト手順や成果物を、共通の枠組みで統一することで、作業効率・品質の安定化・コミュニケーションコストの削減などのメリットがあると説明されています。
そのために紹介されるのが国際規格ISO/IEC/IEEE 29119で、同規格は「概念と定義」「テストプロセス」「テストドキュメント」を明示。テスト設計・実行・結果記録といった工程を体系化し、ドキュメント・成果物の種類や関連性も定義しています。
ただし、同記事はこの規格をそのまま適用するのではなく、開発形態(ウォーターフォール/アジャイル)、規模、用途、体制に応じて“テーラリング”(カスタマイズ)する必要を指摘。大規模システムやグローバル開発、多人数チームなど、標準化の恩恵が特に大きい環境で有効としています。
記事に対する補足、訂正、最新情報など
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記事執筆時点で公開されていた Part1〜3 は、その後以下のとおり改訂されています。
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さらに、Part4とPart5が新たに発行されました。
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上記リンクはISOの公式ストアへのものです。目次やサンプルページが公開されていますので、規格内容の概要を確認する際に参考になります。なお、元記事の参考文献にある参考2〜4はリンク切れとなっていたため、代替として上記リンクをご確認ください。
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参考文献の参考1および参考5もリンク切れだったため、現在入手できるリンクを以下に示します。
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ISO/IEC/IEEE 29119の学習には、第三者検証会社による解説記事も参考になります。
さいごに
元の記事にも書いたとおり、私は社内の開発標準を策定する立場として、“組織全体が拠り所とする標準” を作る難しさを身をもって感じてきました。国際規格となると、その対象は世界中の開発者に広がります。その重責やプレッシャーはいかばかりかと想像します。
こうした規格づくりは、多くの場合、企業や大学の方が本業の合間を縫って取り組んでおられます。実際、私の身近にも携わっている方がいますが、その献身には本当に頭が下がります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。明日の投稿もどうぞお楽しみに。
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