社会人1年目が語る、“セキュリティイベント沼”のすゝめ
はじめに
25卒でNTTデータグループに入社し、NTTDATA-CERTに配属された廣瀬です。
学生時代から現在までセキュリティをはじめとしたIT系のイベントに積極的に参加しています。
最近、「どのようなイベントに参加すればよいか」と質問を受けることが増えました。
そこで本記事では、イベントに参加する意味、イベントの探し方、実際に参加して良かったセキュリティイベントを紹介します。
想定読者
- 外部の勉強会等に参加したいが、一歩踏み出せない人
- セキュリティに興味があるが、何をしたらいいかわからない学生
※上記以外の方もぜひご覧ください!
私が考えるイベントに参加する意味
イベントに参加するメリットは多くありますが、私は特に次の2点が重要だと考えています。
1. 知らないことを学べる
社外イベント参加の醍醐味といえば、自分が知らなかった知識や最新技術動向を学べることです。
私の場合、普段はセキュリティ監視業務を担当しており、防御手法に関するノウハウは業務の中で学べますが、攻撃手法の最新技術を学ぶ機会は多くありません。しかし、攻撃手法のトレンド把握は攻撃者視点の理解を促し、防御手法の改善につながります。
一見業務に関係ないような知識であっても、結果的に業務品質の向上に役立つことがあります。
2. セキュリティ人材との繋がりが生まれる
もう一つの醍醐味は、社外のセキュリティエンジニアと知り合う機会を得られることです。
社内にとどまらず、社外にも人脈を広げることで、より多様な情報を得ることができます。
技術に関する情報に加え、イベントの開催情報や資格に関する情報なども得ることができ、継続的なイベント参加や自己学習にもつながります。
実際、私も学生時代にセキュリティイベントに参加した際に出会った方とXのアカウントを交換し、意見交換や開催情報の収集などをしています。
イベントの見つけ方
次は、私がお勧めするセキュリティイベントの見つけ方を紹介します。
connpass
王道は、エンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォーム「connpass」を活用することです。
セキュリティにとどまらず、幅広くITに関する勉強会の情報を掲載しています。
多種多様なイベントを掲載しているため、興味のあるものを見つけて参加することができます。
キーワードに「セキュリティ」と入力するだけで数多くのイベントがヒットします。
初心者向けのイベントには【未経験者歓迎】と記載されているので、気になるイベントがあれば、まずは概要を見てみましょう。
X(旧Twitter)
Xでセキュリティ界隈の人とつながりが増えてくると、イベント情報を収集することもできます。
各種イベントの主催者や参加者が、リアルタイムでポストすることが多く、イベントの感想の投稿からも、イベントの雰囲気を把握しやすいことが特徴です。
まずは、セキュリティ業界の著名人をフォローすることをお勧めします。
行ってよかったセキュリティイベント
本章では、私が参加して特に良いと感じたイベントを3つに厳選して紹介します。
🏕️1. セキュリティキャンプ全国大会
基本情報
💁🏻♂️対象者:未就業で22歳以下の学生(詳細はHPをご参照ください)
📅イベント期間:5日間
🔁開催頻度:年1回
📍開催場所:東京
💰参加費用:無料
所感
私がセキュリティに興味を持ったきっかけのイベントです。
期間は5日、合宿形式の講義スタイルです。
初めに、IoTやAIなど自身の専門とするコース(技術領域)を決め、コースごとに異なる講座を受講します。コース横断で受講可能な共通講座もあり、多角的にセキュリティを学べます。
セキュリティ初学者から、特定分野を深く学びたい方まで幅広くお勧めできる内容です。
5日間泊まり込みで、宿泊代・食事代などは全て無償です。
講師陣はセキュリティ分野の第一線で活躍しており、最先端の技術を学べる点も大きな魅力です。
私自身、大学1年生の時に参加し、このイベントを通じてセキュリティの魅力を実感し、受講した様々な技術領域への理解も深まりました。
Arduino互換マイコンを用いてBadUSBを作成する講座が、特に印象に残っています。また、書籍などのお土産もありました。
🏕️2. セキュリティキャンプミニ
基本情報
💁🏻♂️対象者:未就業で25歳以下の学生(詳細はHPをご参照ください)
📅イベント期間:1~2日
🔁開催頻度:月に複数回
📍開催場所:全国各地
💰参加費用:無料
所感
前述のセキュリティキャンプ全国大会とは異なり、セキュリティキャンプミニは、月に複数回全国各地で実施されます。地方の学生も参加しやすい点や、応募できる機会が多い点が魅力です。
「ミニ」という名称ながら、講義の内容は本格的で、専門性の高い知識を学べます。
開催回によって講座内容が異なり、参加するたびに新しい発見があります。
私は、イベント参加を兼ねて北海道や東京などの観光もしました。
🐱3. いまセキュリティ
基本情報
💁🏻♂️対象者:新卒1~8年目の社会人
📅イベント期間:半日
🔁開催頻度:年に3~4回
📍開催場所:東京
💰参加費用:500円
所感
前述の2つは学生限定でしたが、いまセキュリティは社会人(新卒1~8年目)限定イベントです。
初めて社会人向けセキュリティイベントに参加する人にお勧めです。
主にLT会で、様々な領域で活躍するセキュリティエンジニアの話を聞くことができます。
セキュリティエンジニアの担当領域は幅広く、多岐にわたります。そのため、会話を通じて新たな知見を得られ、視野を広げることにつながります。
私が社会人になって初めて参加したセキュリティイベントでしたが、新卒の方も多く、1年目の業務の話や2~8年目の方々の経験談を聞くことができました。
それらを通じて、セキュリティ領域でどのように専門性を深めていくかを考えるきっかけになりました。
さいごに
セキュリティイベントに参加することで、多くの人に出会い、興味深い話を聞くことができます。
イベントは知識を得る場であると同時に、仲間とつながる貴重な機会でもあります。ぜひ興味のあるイベントを見つけて、一歩踏み出してみてください。
私は都内のイベントによく参加しているので、会場でお会いできるのを楽しみにしています!
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