5日目:ソフトウェアテスト基本テクニック 第7回 キャプチャ/リプレイツールによる機能テストの自動化
はじめに
このAdvent Calendarでは、過去に私が書いたテストや品質に関する記事の紹介をします。
本日紹介する記事はこちらです。
掲載日:2008年7月14日
掲載メディア:gihyo.jp(技術評論社)
生成AIによる要約
この記事では、Webアプリケーションの機能テストを反復実行・回帰テストする手間を軽減するため、キャプチャ/リプレイ型の自動テストツールを紹介しています。画面操作を記録して再生できる仕組みや、入力データを与えて動作結果を確認する機能により、手動テストの負荷が大幅に減ることを説明。中でもオープンソースのSeleniumが採りあげられ、無料で使える点や簡易なスクリプト記述(HTML テーブル形式)で比較的容易に導入できるメリットが紹介されています。一方で「完全自動化」ではなく、結果判定やテスト設計には人間の関与が必要である点も強調しています。
記事に対する補足、訂正、最新情報など
-
キャプチャ/リプレイツールは、現在では正式には「キャプチャ/プレイバックツール」と呼ばれます。当時はまだ呼称が十分に定着しておらず、「回帰テストツール」といった曖昧な名称で呼ばれることも多かったと記憶しています。
-
当時は、ちょうどSeleniumが普及し始めた時期でもありました。それまで、この種のツールはベンダー製の有償製品が主流だったため、オープンソースツールのSeleniumの登場は非常に画期的でした。現在も継続して更新され、多くの開発現場で利用されているのは素晴らしいことだと思います。
-
記事中のSeleniumへのリンクは古くなっており、現在はこちらが公式サイトです。記事中にあるSelenium IDEへのリンクもこのサイトにあります。
-
上記のサイトには、当時は存在しなかったSelenium WebDriverへのリンクも用意されています。WebDriverにより、プログラミング言語でのテストスクリプト記述が可能になり、複数ブラウザに対応した高度な自動テストが実現できるようになりました。
-
現在では、Seleniumの対抗馬としてPlaywrightの利用も増えています。両者を比較した記事も多く公開されていますので、興味のある方は調べてみると参考になると思います。
さいごに
オープンソースツールとして登場したSeleniumが、やがてデファクトスタンダードへと成長していく過程をリアルタイムで体感できたことは、とても貴重な経験でした。いま振り返ると、数多くのオープンソースのテストツールは、開発者コミュニティの支えによって成り立っていることを改めて実感します。こうした技術の進化と支え合いに、これからも学ばせていただきたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。明日の投稿もどうぞお楽しみに。
NTT DATA公式アカウントです。 技術を愛するNTT DATAの技術者が、気軽に楽しく発信していきます。 当社のサービスなどについてのお問い合わせは、 お問い合わせフォーム nttdata.com/jp/ja/contact-us/ へお願いします。