【ChatGPT最新アップデート情報】OpenAI DevDay2025@サンフランシスコ 参加レポート
はじめに
先日、サンフランシスコで開催されたOpenAI DevDay 2025に参加してきました。その時の現地の様子や発表内容を共有しようと思います。
想定読者
- OpenAI DevDay 2025の発表内容を知りたい方
- OpenAI DevDay 2025の現地の様子を知りたい方
- OpenAI DevDay 2026以降のイベントの参加を検討している方
OpenAI DevDayとは
概要
OpenAI DevDayとはOpenAIが主催する開発者向けカンファレンスで、最新モデルやAPIの発表、研究・製品チームの講演、デモ、ブレイクアウトセッションなどが行われます。初回は2023年11月6日にサンフランシスコで開催され、2025年は3回目の開催となります。
※ChatGPTにより生成していますが、正しい内容が出力されています
今年は10月6日にサンフランシスコのフォートメイソンで開催されました。会場内の3つのホールでの講演に加えて、デモや来場者同士の交流スペースが充実していました。
(私は今回のDevDayが初めて海外テックカンファレンスとなったのですが、入場待ちの列ですら初対面の人同士が会話していたりと海外エンジニアのフランクさに驚きました・・・)
参加方法
今年は7月頃に抽選申し込みがあり、私は8月下旬に参加可否の連絡が来ました。参加可能の連絡が来た人は1週間以内に$650を支払い登録すると参加することができます。
当日の様子
OpenAI DevDay 2025では以下のコンテンツが提供されていました。それぞれについて簡単に説明したいと思います。
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オープニングキーノート
- こちらのセッションではサム・アルトマン氏によるChatGPTやOpenAI APIの新機能発表やOpenAI社のソフトウェアエンジニアによる新機能を使ったデモが行われていました。デモは実装から動作確認までをものの数分で実施していてソフトウェア開発の高速化がアピールされているように感じました。
- キーノートの最後にアルトマン氏が、「ソフトウェア開発はAIを使用すれば数分で構築できるようになりました。必要なのは大規模なチームではなくアイディアです。」と語っていました。近年の生成AIのインパクトには常々驚かされてきましたが、ソフトウェア開発のプロセスが本当に変わってしまうのだと感じさせられました。

https://www.youtube.com/watch?v=hS1YqcewH0c より引用
- こちらのセッションではサム・アルトマン氏によるChatGPTやOpenAI APIの新機能発表やOpenAI社のソフトウェアエンジニアによる新機能を使ったデモが行われていました。デモは実装から動作確認までをものの数分で実施していてソフトウェア開発の高速化がアピールされているように感じました。
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その他のセッション
- こちらのセッションではOpenAI社の社員が例えば普段の業務の中でどのようにCodexを使っているかといったように、特定の機能や生成AIのモデル自体に焦点をあてた話が行われていました。
- こちらのリンクから全てのセッションのアーカイブを参照することができます。
- こちらのセッションではOpenAI社の社員が例えば普段の業務の中でどのようにCodexを使っているかといったように、特定の機能や生成AIのモデル自体に焦点をあてた話が行われていました。
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質問/デモコーナー
- こちらは、フロア内が5つ(Agents Platform, ChatGPT, Multimodal AI, Coding, Deploy Showcase)のエリアに分かれており、それぞれのエリアごとに数名ずつ配置されているOpenAI社の社員へ質問をすることができます。また、生成AIを使ったデモも展示されていました。
- こちらは、フロア内が5つ(Agents Platform, ChatGPT, Multimodal AI, Coding, Deploy Showcase)のエリアに分かれており、それぞれのエリアごとに数名ずつ配置されているOpenAI社の社員へ質問をすることができます。また、生成AIを使ったデモも展示されていました。
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食事スペース
- 食べ物やドリンクを自由に取ることができるようになっており、会場で知り合った人と自由に会話したりとコネクション作りの場として活用することができます。
- OpenAIにまつわる名前の付いたカクテルも置いてありました。
- 食べ物やドリンクを自由に取ることができるようになっており、会場で知り合った人と自由に会話したりとコネクション作りの場として活用することができます。
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その他
- クレーンゲームやステッカーシールなどOpenAI社のグッズを貰うことができます。
- クレーンゲームやステッカーシールなどOpenAI社のグッズを貰うことができます。
当日のアジェンダ
こちらのアジェンダ上部のオープニングキーノートで発表された新機能7個の発表について次の章でご紹介したいと思います。

新機能7個の発表
オープニングキーノートでは7個の新機能の発表がありました。それぞれについてご紹介します。
Apps in ChatGPT
ChatGPTがアプリケーションをChatGPT上で操作することができる。2025年10月6日時点ではBooking.com, Canva, Coursera, Figma, Expedia, Spotify, Zillowといったアプリを操作することができ順次増えていく予定です。
現在はFree、Go、Plus、Proプランのユーザが利用可能で今年中にBusiness, Enterprise, Eduプランのユーザも利用できるようになる予定です。
またApps in ChatGPTを作るための開発者向けツールとしてApps SDKがプレビューで公開されています。
以下に利用例を示します。例えばExpediaを利用したい場合はChatGPTのチャット欄に"Expedia"とスペースを打つことでExpediaモードが起動します。
例1:Expediaで条件に合うフライトの検索

https://openai.com/index/introducing-apps-in-chatgpt/ より引用
例2:Figmaにダイアグラムを書かせる

https://openai.com/index/introducing-apps-in-chatgpt/ より引用
AgentKit
エージェントの構築・UI埋め込み・コネクタ管理・評価/最適化をするための統合ツール群です。AgentKitの主な構成要素としては、Agent Builder, ChatKit, Connector Registryがあります。それぞれについてご紹介します。
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Agent Builder
- エージェントのワークフローをドラッグ&ドロップでノードを繋ぐことにより構築することができます。また作成したワークフローはPythonかTypescriptのコードでコピペすることができます。

https://openai.com/index/introducing-agentkit/ より引用
- エージェントのワークフローをドラッグ&ドロップでノードを繋ぐことにより構築することができます。また作成したワークフローはPythonかTypescriptのコードでコピペすることができます。
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ChatKit
- 構築したエージェントのフロントエンドとして、チャットUIを埋め込むためのツールキット。
- LegalOnによると、「ChatKitを導入することで、AIエージェントのUIをわずか 1日で開発し、開発時間コストを最大80%削減しました。このエージェントはコンプライアンス業務のワークフローを効率化し、顧客が煩雑で反復的な作業に費やす時間を削減しています。」とのことです。

https://openai.com/index/introducing-agentkit/ より引用
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Connector Registry
- 複数のワークスペースや組織間でデータを管理・維持するためのエンタープライズ向け機能です。ChatGPTとOpenAI API全体のデータソースを単一の管理パネルに統合します。このレジストリには、Dropbox、Google Drive、SharePoint、Microsoft Teams などのあらかじめ構築されたコネクタに加え、サードパーティ製のMCPも含まれます。
Sora2 in the API
動画生成の最新モデルとして、Sora2とSora2ProがOpenAI APIで利用可能になりました。
- Sora2: スピードと柔軟性重視のモデルで素早くフィードバックを得たいプロトタイプ動画作成に向いています。
- Sora2Pro: 高品質な動画を生成できるモデルで高解像度のシネマ映像、マーケティング素材等の精度が求められる用途に適しています。
Codex
Codexが一般提供開始(GA)されました。また以下3つの新機能の発表がありました。
- Slackとの連携
- Slackのスレッド内で@CodexとメンションすることでCodexに対して依頼や質問をすることができるようになりました。

https://openai.com/index/codex-now-generally-available/ より引用
- Slackのスレッド内で@CodexとメンションすることでCodexに対して依頼や質問をすることができるようになりました。
- Codex SDK
- Codexを自身のプログラムから直接コントロールするための開発キットです。CI/CDに組み込んだり、自社ツールやアプリの中から「テスト失敗を直して」「TODO を洗い出して計画を書いて」などのタスクをCodexに任せられます。
- 管理ツール
- 環境コントロール、モニタリング、利用状況ダッシュボードで、チーム運用を可視化・統制することができます。例えば、分析ダッシュボードにより、CLI、IDE、Web全体での利用状況や、Codexが提供するコードレビューの品質を可視化・追跡できます。

https://openai.com/index/codex-now-generally-available/ より引用
- 環境コントロール、モニタリング、利用状況ダッシュボードで、チーム運用を可視化・統制することができます。例えば、分析ダッシュボードにより、CLI、IDE、Web全体での利用状況や、Codexが提供するコードレビューの品質を可視化・追跡できます。
GPT-5 Pro in the API
より高度で正確な回答を生成することのできる、GPT-5 ProがAPIでリリースされました。価格はインプットが$15/1Mtoken、アウトプットが$120/1MtokenとGPT-5の10倍以上です。
gpt-realtime-mini
WebRTC、WebSocket、SIP接続を介してリアルタイムで音声およびテキスト入力に応答できるモデルです。従来からのgpt-realtimeのコスト効率の高いバージョンとなります。
https://platform.openai.com/docs/models/gpt-realtime-mini より引用
gpt-image-1-mini
テキスト及び画像を入力することができ、画像を生成するマルチモーダル言語モデルです。従来からのGPT Image 1のコスト効率の高いバージョンとなります。
https://platform.openai.com/docs/models/gpt-image-1-mini より引用
最後に
本記事では、OpenAI DevDay 2025について概要・参加方法・オープニングキーノートといった当日の様子についてまとめました。今年の発表では、数分で実装から動作確認までをバイブコーディングでクイックに行うデモがいくつかありました。Codex、MCPサーバ、リアルタイム音声API等を活用して会場内のスポットライト・カメラ・スピーカー等へ出力して会場を湧かせており、聴衆のソフトウェア開発の高速化と生成AIがソフトウェアの範囲を超えてハードウェアの世界に作用することへの関心の高さがうかがえました。
本記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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