Nstock QAの旅 #1 品質に対して思うことをチームで相互理解してみる
こんにちは!jagaです 🥔
私が所属するNstockでは現在、QAエンジニアがいません。
QAエンジニアの採用活動を進めていますが苦戦しています。
そこで、令和トラベルでQAエンジニアをされているmiisanの協力を得て、できることから始めることにしました。
品質を上げていきたい!
暑い夏が終わりかけた、ある日のこと。
Nstock初めての受注が見えてきました。
当時、死活監視やテストをあたりまえに書く文化は存在し、障害やヒヤリハットの発生時にポストモーテムを書き貯めることもできていました。
ですが受注をきっかけに、「今提供できている品質で十分だろうか?」「品質をもっと上げられるんじゃないか?」と考えるようになりました。
より品質を上げるためには、QAの専門家がチームにいた方が良い、と考えたのは自然な流れだったと思います。
親会社であるSmartHRのQAエンジニアの方に相談したところ、「QAエンジニアの採用は1~2年かかるのは覚悟したほうがいいですね」とのアドバイス。
早いに越したことはない!と思い、すぐにQAエンジニアの求人を出しました。
一方で、QAエンジニアが採用できるまでQAに手を付けないのでは、プロダクトの品質が良くなりません。
また、こんなQA活動をしてるよ!と発信することで、興味を持ってくれるQAエンジニアもいるかもしれない。
そこで、業務委託としてmiisanに支援いただきながら、開発チームでQA活動をはじめました。
これまでに実施した取り組み
これまでNstockで実施してきた取り組みです。
- 品質に対する思いを相互理解するワークショップ
- 品質レベルを考えるワークショップ
- インシデントレベルを考えるワークショップ
- QAエンジニアの求人の更新
本記事では1番目の「品質に対する思いを相互理解するワークショップ」について詳しくお話します。
品質に対する思いを相互理解するワークショップ
目的
miisanに支援してもらうにあたり、以下を目的として相互理解を進める場を用意しました。
- Nstockのプロダクトに関わる全員が、互いに品質についてどう思っているかを知ること
- miisanにNstockの開発組織が品質についてどう考えているのかを理解してもらう
やり方
参加者
- 株式報酬SaaS Nstockの開発・運用に関わるメンバー全員(PdM、デザイナー、CS、エンジニア)で実施しました。
進め方
- 4つの観点で付箋を張り出す
- 青: やれていること
- 黄: これからやりたいこと
- 紫: (まだ)やらなくていいこと
- 緑: その他
- 付箋をなんとなくグルーピングする
- 付箋の内容について互いに質問しながら、理解を深める
共有に使ったFigJam
共有された内容の例
やれていること
- 毎年脆弱性診断ができている
- より良いテストを書くためにエンジニアで勉強会をしている
- スプリントレビューを通じてプロダクトへのフィードバックがもらえている
- 顧客からのフィードバックをチケット化し、優先度が高いものから対応している
これからやりたいこと
- 統合テストに偏っているため、単体テストの比重を高めたい
- 既存機能の品質を高めたい
- JSTQBのFoundationレベルは知識のベースとして持っておきたい
- 仕様策定時点で品質観点から成果物を考えたい
(まだ)やらなくていいこと
- 開発工程ごとの品質分析
- リリーストレイン
- 1stリリースでエッジケースまでカバーすること
- エラーバジェットの運用
ワークショップの結果
ワークショップの結果をmiisanに共有し、次に取り組むことを相談しました。
もともとは、「Nstockにおける品質の定義を一緒に作ってほしい」と相談していて、具体的には「NstockにおけるQAのカルチャー・ミッション」を作るのがいいかもと話していました。
しかし、ワークショップの結果
- QAやっていきマインドが実は既にあること
- Nstockのバリュー「真摯にやろう」がそれに影響してそうなこと
が分かりました。
となると、現状は品質やっていきマインドをつくるための「QAのカルチャー・ミッション」よりも、「より実践的な品質基準を作り、品質を管理できる状態にすること」の優先度が高そうです。
そのため、次のステップとして「Nstockではどのような品質レベルを守りたいか?」を言語化することにしました。
そしてNstock QAの旅は、次のワークショップへ続く...
We are hiring!
Nstockでは、QAエンジニアを募集しています!
Nstockの開発メンバーは品質の改善をもっとやっていきたいと思っていて、学ぶ姿勢があり、とりあえずはできることからやっていっています。
が、まだまだ道半ばです。
各開発チームが品質保証に関する知識と技術を取得し、自立して活用できるよう、一緒に伴走していただけませんでしょうか?
ちょっとでも興味が湧いた方は、気軽にカジュアル面談にお申し込みください!
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