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Nstock QAの旅 #1 品質に対して思うことをチームで相互理解してみる

2024/07/25に公開

こんにちは!jagaです 🥔

私が所属するNstockでは現在、QAエンジニアがいません。
QAエンジニアの採用活動を進めていますが苦戦しています。

そこで、令和トラベルでQAエンジニアをされているmiisanの協力を得て、できることから始めることにしました。

品質を上げていきたい!

暑い夏が終わりかけた、ある日のこと。

Nstock初めての受注が見えてきました。

当時、死活監視やテストをあたりまえに書く文化は存在し、障害やヒヤリハットの発生時にポストモーテムを書き貯めることもできていました。

ですが受注をきっかけに、「今提供できている品質で十分だろうか?」「品質をもっと上げられるんじゃないか?」と考えるようになりました。

より品質を上げるためには、QAの専門家がチームにいた方が良い、と考えたのは自然な流れだったと思います。

親会社であるSmartHRのQAエンジニアの方に相談したところ、「QAエンジニアの採用は1~2年かかるのは覚悟したほうがいいですね」とのアドバイス。

早いに越したことはない!と思い、すぐにQAエンジニアの求人を出しました。

一方で、QAエンジニアが採用できるまでQAに手を付けないのでは、プロダクトの品質が良くなりません。

また、こんなQA活動をしてるよ!と発信することで、興味を持ってくれるQAエンジニアもいるかもしれない。

そこで、業務委託としてmiisanに支援いただきながら、開発チームでQA活動をはじめました。

これまでに実施した取り組み

これまでNstockで実施してきた取り組みです。

  1. 品質に対する思いを相互理解するワークショップ
  2. 品質レベルを考えるワークショップ
  3. インシデントレベルを考えるワークショップ
  4. QAエンジニアの求人の更新

本記事では1番目の「品質に対する思いを相互理解するワークショップ」について詳しくお話します。

品質に対する思いを相互理解するワークショップ

目的

miisanに支援してもらうにあたり、以下を目的として相互理解を進める場を用意しました。

  1. Nstockのプロダクトに関わる全員が、互いに品質についてどう思っているかを知ること
  2. miisanにNstockの開発組織が品質についてどう考えているのかを理解してもらう

やり方

参加者

  • 株式報酬SaaS Nstockの開発・運用に関わるメンバー全員(PdM、デザイナー、CS、エンジニア)で実施しました。

進め方

  1. 4つの観点で付箋を張り出す
    • 青: やれていること
    • 黄: これからやりたいこと
    • 紫: (まだ)やらなくていいこと
    • 緑: その他
  2. 付箋をなんとなくグルーピングする
  3. 付箋の内容について互いに質問しながら、理解を深める

figjamのボード
共有に使ったFigJam

共有された内容の例

やれていること

  • 毎年脆弱性診断ができている
  • より良いテストを書くためにエンジニアで勉強会をしている
  • スプリントレビューを通じてプロダクトへのフィードバックがもらえている
  • 顧客からのフィードバックをチケット化し、優先度が高いものから対応している

これからやりたいこと

  • 統合テストに偏っているため、単体テストの比重を高めたい
  • 既存機能の品質を高めたい
  • JSTQBのFoundationレベルは知識のベースとして持っておきたい
  • 仕様策定時点で品質観点から成果物を考えたい

(まだ)やらなくていいこと

  • 開発工程ごとの品質分析
  • リリーストレイン
  • 1stリリースでエッジケースまでカバーすること
  • エラーバジェットの運用

ワークショップの結果

ワークショップの結果をmiisanに共有し、次に取り組むことを相談しました。

もともとは、「Nstockにおける品質の定義を一緒に作ってほしい」と相談していて、具体的には「NstockにおけるQAのカルチャー・ミッション」を作るのがいいかもと話していました。

しかし、ワークショップの結果

  • QAやっていきマインドが実は既にあること
  • Nstockのバリュー「真摯にやろう」がそれに影響してそうなこと

が分かりました。

となると、現状は品質やっていきマインドをつくるための「QAのカルチャー・ミッション」よりも、「より実践的な品質基準を作り、品質を管理できる状態にすること」の優先度が高そうです。

そのため、次のステップとして「Nstockではどのような品質レベルを守りたいか?」を言語化することにしました。

そしてNstock QAの旅は、次のワークショップへ続く...

We are hiring!

Nstockでは、QAエンジニアを募集しています!

Nstockの開発メンバーは品質の改善をもっとやっていきたいと思っていて、学ぶ姿勢があり、とりあえずはできることからやっていっています。

が、まだまだ道半ばです。

各開発チームが品質保証に関する知識と技術を取得し、自立して活用できるよう、一緒に伴走していただけませんでしょうか?

ちょっとでも興味が湧いた方は、気軽にカジュアル面談にお申し込みください!

https://herp.careers/v1/nstock/THyyh62L_Zkc

https://herp.careers/v1/nstock/ITMAoU-QgtQt

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