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【Gemini + スプレッドシート】数十円で爆速確定申告してみた

2025/03/30に公開

1. はじめての確定申告

  • 去年10月から個人事業主
  • 会計系の講義を修士まで受けてたので基礎知識はある
  • 来年のためにも時短・省力な体制をつくってみた

2. 「ほぼ自動」な帳簿作成

今回めざした体制
* レシート/領収書の内容をデータ化する作業の自動化。
* データから仕訳帳、総勘定元帳などの主要な帳簿を半自動で作成。

3. 用意したもの:スプレッドシートとGemini API

  • Google スプレッドシート:
    • シートの構成
      • 仕訳帳
      • 現金出納帳
      • 預金出納帳
      • 経費帳
      • 固定資産台帳
      • 貸借対照表
      • 損益計算書
      • 仕訳帳
      • 総勘定元帳
      • 仕訳帳(現金のみ)
      • 仕訳帳(預金のみ)
      • 仕訳帳(費用のみ)
      • 仕訳帳(費用のみ・月毎)
      • 仕訳帳(固定資産のみ)
      • 仕訳帳(適格事業者の費用のみ)
      • 勘定科目
  • Gemini API:
    • Googleの強力なAIモデル。今回は特に画像認識(OCR)とテキスト生成能力を活用。Geminiは非常に低コスト(数十円レベル)
    • 機能
      • レシート・領収書を表形式に文字起こしExcel出力
      • 上記を仕訳してExcel出力

4. 爆速確定申告の3ステップ

  • ステップ1:OCRアプリを作成
    • 入力
      • レシート・領収書の画像
      • 出力となるエクセルの各列を説明するプロンプト
    • 出力
      • 日付、品目名、金額、摘要の列を持つエクセルデータ
    • Gemini API を活用方法。
    • 開発の壁と突破口:
      • PDF複数ページへの対応。一部の形式のPDFは対応できなかった(原因不明)
      • 画像形式の違いへの対応。
      • APIリクエストの最適化。
  • ステップ2:仕訳アプリを作成
    • 入力
      • 日付、品目名、金額、摘要の列を持つエクセルデータ
      • 事業の説明、種々の仕訳方法の指示と説明などを含むプロンプト
    • 出力
      • 仕訳帳(借方勘定科目、金額、借方勘定科目、金額、摘要)の列を持つエクセルデータ
  • ステップ3:関数とマスター連携で帳簿を仕上げる
    • 上記の仕訳帳をコピペする。
    • VLOOKUP等の関数と勘定科目マスターシートを使って、仕訳に必要な勘定科目を半自動入力。
    • ピボットテーブルや関数(SUMIFなど)を使って、総勘定元帳を自動集計。

5. 結果:どれだけ楽になった?

  • 作業時間の大幅な短縮。アプリを使った場合、5~6時間つまり1日ほどで100枚程度の仕訳、青色申告申請書に必要な帳票、表の作成が完了。
  • 手入力によるミスやストレスからの解放。
  • 低コスト(数十円)で実現。

6. まとめ:簿記×ITで、確定申告はけっこう楽になる

  • 今回の取り組みの振り返り。
  • 特別なツールや高額なソフトを使わなくても、アイデアと工夫次第で業務は効率化できる。
  • 簿記の知識とITスキルは、組み合わせることで大きな力を発揮する!
  • 今後の展望:電子帳簿保存法に沿った証憑を含むフォルダまで自動で作りたい!!

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