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【Gemini + スプレッドシート】数十円で爆速確定申告してみた
1. はじめての確定申告
- 去年10月から個人事業主
- 会計系の講義を修士まで受けてたので基礎知識はある
- 来年のためにも時短・省力な体制をつくってみた
2. 「ほぼ自動」な帳簿作成
今回めざした体制
* レシート/領収書の内容をデータ化する作業の自動化。
* データから仕訳帳、総勘定元帳などの主要な帳簿を半自動で作成。
3. 用意したもの:スプレッドシートとGemini API
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Google スプレッドシート:
- シートの構成
- 仕訳帳
- 現金出納帳
- 預金出納帳
- 経費帳
- 固定資産台帳
- 貸借対照表
- 損益計算書
- 仕訳帳
- 総勘定元帳
- 仕訳帳(現金のみ)
- 仕訳帳(預金のみ)
- 仕訳帳(費用のみ)
- 仕訳帳(費用のみ・月毎)
- 仕訳帳(固定資産のみ)
- 仕訳帳(適格事業者の費用のみ)
- 勘定科目
- シートの構成
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Gemini API:
- Googleの強力なAIモデル。今回は特に画像認識(OCR)とテキスト生成能力を活用。Geminiは非常に低コスト(数十円レベル)
- 機能
- レシート・領収書を表形式に文字起こしExcel出力
- 上記を仕訳してExcel出力
4. 爆速確定申告の3ステップ
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ステップ1:OCRアプリを作成
- 入力
- レシート・領収書の画像
- 出力となるエクセルの各列を説明するプロンプト
- 出力
- 日付、品目名、金額、摘要の列を持つエクセルデータ
- Gemini API を活用方法。
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開発の壁と突破口:
- PDF複数ページへの対応。一部の形式のPDFは対応できなかった(原因不明)
- 画像形式の違いへの対応。
- APIリクエストの最適化。
- 入力
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ステップ2:仕訳アプリを作成
- 入力
- 日付、品目名、金額、摘要の列を持つエクセルデータ
- 事業の説明、種々の仕訳方法の指示と説明などを含むプロンプト
- 出力
- 仕訳帳(借方勘定科目、金額、借方勘定科目、金額、摘要)の列を持つエクセルデータ
- 入力
-
ステップ3:関数とマスター連携で帳簿を仕上げる
- 上記の仕訳帳をコピペする。
- VLOOKUP等の関数と勘定科目マスターシートを使って、仕訳に必要な勘定科目を半自動入力。
- ピボットテーブルや関数(SUMIFなど)を使って、総勘定元帳を自動集計。
5. 結果:どれだけ楽になった?
- 作業時間の大幅な短縮。アプリを使った場合、5~6時間つまり1日ほどで100枚程度の仕訳、青色申告申請書に必要な帳票、表の作成が完了。
- 手入力によるミスやストレスからの解放。
- 低コスト(数十円)で実現。
6. まとめ:簿記×ITで、確定申告はけっこう楽になる
- 今回の取り組みの振り返り。
- 特別なツールや高額なソフトを使わなくても、アイデアと工夫次第で業務は効率化できる。
- 簿記の知識とITスキルは、組み合わせることで大きな力を発揮する!
- 今後の展望:電子帳簿保存法に沿った証憑を含むフォルダまで自動で作りたい!!
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