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メール送受信の仕組みをまとめてみた

2023/05/24に公開


花子さんが太郎君にメールを送信して、太郎君がメールを閲覧するまでの流れを考えてみます。

  • 花子さん:hanako@hoge.com
  • 太郎君:tarou@piyo.com

送信処理

①送信側のメールアドレス(hanako@hoge.com)のSMTPサーバーのAレコードをDNSサーバーに問い合わせします。
②送信側のメールサーバーに認証情報を送信(SMTP認証・SMTP-AUTH)します。認証に成功したら、SMTPでメールを送信します。
③受信側のメールアドレス(tarou@piyo.com)のドメイン(piyo.com)のMXレコード[1]をDNSサーバーに問い合わせします。問い合わせした結果、受信側のSMTPサーバーのホスト名が分かるので、そのホスト名のAレコードをDNSサーバーに問い合わせします。
④受信側のメールサーバー(SMTPサーバー)[2]にSMTPでメールを送信します。
⑤受信側のメールアドレスのユーザー名(tarou)を見て、そのユーザーのメールボックスにメールを格納します。

受信処理

⑥メールソフト(POP3クライアント)は手動、あるいは定期的に、メールサーバー(POP3サーバー)に「私のメールをください」とリクエストします。POP3サーバーは、メールソフトから受け取ったユーザー名とパスワードを認証(POP3認証)します。
⑦認証に成功したら、メールボックスからメールを取り出し、メールデータを転送します。

脚注
  1. メールの届け先となるメールサーバーが記述されたリソースレコードです。 ↩︎

  2. 受信側のSMTPサーバーはMXサーバーと呼びます。 ↩︎

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