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技育祭2025年【春】参加体験談

に公開

こんにちは、大学生の のぶ です。3月15日、16日に開催された技育祭に参加したので、その体験談を記録します。

イベントを通して

講演以外では企業ブースがあり、DeNA、MIXI、DMM.comさんを含む様々な企業が案内やゲームなどを開催していました。Works Human Intelligence さんが開催していた暗算でプログラミング問題を解くというゲームで Anker のモバイルバッテリーをいただきました。

どこの会社の社員の方々もとてもやさしく、実際働いてるエンジニアの先輩たちの声を聞く良い機会だったのかなと思っています。また、26卒の先輩の友達もできて総じてすごく楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました!

講演について

私は AtCoder の Chokudai さんの講演と DeNA の金子俊一さんの講演が印象深かったので、ここでその感想を記載します。

Chokudaiさん「ChatGPTと行く競技プログラミング ~進化したAIの実力とは~」

この講演では AtCoder のヒューリスティックの問題を AI に解かせて、プロンプトを調整しながら高得点を狙うことを実際リアルタイムで行っていました。

  • 問題: AHC042
  • モデル: ChatGPT o3 mini high
  • 使用言語: C# (なんでかわからない)

問題を把握してる前提で話すので、上のリンクから概要を読んでいただくとこの章も読みやすいと思います。
結論から話すと、AI を使いこなすにはある程度の実力が必要だと思いました。最初はそのまま問題文を張り付け、 AI から出力されたコードを提出したところ、41万点という緑パフォ相当のものでした。そこから鬼を一番近い端に落とすこと、複数の鬼を集めてからその鬼たちをまとめて落とすことなどのプロンプトを通し、最終的には44万点という水色相当の点数にたどり着いていました。もちろん時間の制約もあり、Chokudai さんも時間がないと言いながら進めていたので、AI でももっと高い点数を得ることはできると思います。
貪欲に落とす、まとめて落とすなどのプロンプトは競技プログラミング経験者でないと思いつかないような気がします。また、すべての出力がうまく実行できたわけではありませんでした。Chokudai さんの環境ではバージョンの違いにより動かないコードを出力されてしまったときもあり、AIとコードを書く場合はそれを対処する実力が必要となります。
もちろん強力な武器になるのはそうなのですが、プロンプトを投げて終わり、ではなく AI に出力されたコードを自分で見直し、修正する能力が大事だと感じました。

実は講演中に自分も問題を AI (Claude 3.7 sonnet) に投げていて、最初の41万点より高く喜んでいたらあっという間に抜かれてしまいました(笑)。
Claude の解答

金子俊一さん「DeNAの全てを見た?!技術組織本部長と考える「自分の強みの見つけ方・育て方」」

本講演では DeNA が求めてる一流の人材についての紹介がされていました。では一流の人材はどういう人なのか?金子さんは次のように定義しています。

  • 特定分野において一流
  • 複数分野において1.5流

大きく分けてこの二種類の一流の人がいると考えていました。ここでいう一流とはその分野で数多くの結果を出し、その分野について話したら名が挙がるというレベルだと思います。一流の人材は、その分野で優れた成果を上げ、業界内で広く認知されている人物であると金子さんは述べています。これに加えて、複数の分野で1.5流のレベルに達している人も一流の人材と見なされるとしています。1.5流の人材とは、特定の分野では一流には届かないものの、その分野において非常に優れたスキルや知識を持ち、他の分野でも高い実力を発揮できる人物です。これらの人々は、特定の専門分野で深い知識を有しつつも、他の分野での柔軟な対応力を持ち合わせており、さまざまな課題に対して多角的なアプローチができることが求められます。

このように、DeNA が求める一流の人材は、専門知識を持ち、実際に成果を出すことができるだけでなく、多方面での適応力や協力性を持ち合わせた人物であり、常に高いプロフェッショナリズムを持っていると定義されています。

DeNA を目指すにはもちろんのこと、"強い"エンジニアになるための指標となり、大変勉強になりました。

最後

ここまで読んでいただきありがとうございました。技育祭、なにより楽しいイベントなので秋も参加しようと思います。運営でもなんでもないですが、質問などあればツイッターの DM 等で聞いてください。

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