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2024年2月1日以降、AWSサービスで利用するパブリックIPv4が課金対象となる
はじめに
AWSのパブリックIPv4が課金対象になるというアナウンスがされました。
状況把握のためアナウンスのブログ記事を要約、調査してみました。
誤った点があったらすみません。
元ネタ
パブリックIPv4課金のアナウンス
AWSにおけるパブリックIPv4アドレスの使用状況の確認と最適化
後者の記事のほうがより詳しく書かれています。
2023/07/30追記
日本語版も出ました!
要約
- 2024年2月1日よりAWSの提供するパブリックIPv4アドレスが課金対象となる
- パブリックIPv4アドレスの使用を簡単に監視、分析、監査できるツール「Public IP Insights」がリリースされたため、状況の把握に役立てよう
- IPv6の利用を検討しよう
ポイント
目的
希少なリソースであるIPv4の利用を削減し、IPv6の利用を促進するため
とのこと
課金対象となるPublic IPv4の種類
PublicIPの種類 | 課金対象? |
---|---|
EC2のpublic IPv4 | 課金対象 |
Elastic IP | 課金対象 |
AWSサービスが使用するpublic IPv4 | 課金対象 |
BYOIP addresses | 対象外 |
特に
- Public IPv4を有効にしたEC2
- EIPを使用するEC2
- EIPを使用するNAT Gateway
- InternetFacingなELB
などが追加課金対象となるパターンが多そうです
月額いくら?
1時間当たり$0.005
が課金されるようです。
ということで月額は1つのpublic IPv4でだいたい$3.6
です。
ブログでは1ヶ月$3.65
で計算していますね。(730Hour
計算)
コストおよび使用状況レポートでpublic IPv4 課金状況を確認できる
2023年7月28日より、AWSコストおよび使用状況レポート(CUR)にパブリックIPv4アドレスの使用量が組み込まれ、コストの確認に使用できるようになります。
2024年2月1日より実際に価格変更されたら、
コストエクスプローラでも状況を確認出来るようになるそうです。
Public IP InsightsでIPv4の利用状況を確認する
Amazon VPC IP Address Managerコンソールからアクセス出来ます。
publicipv4、EIP、その利用状況がすぐにわかって便利です。
IPv4最適化ベストプラクティス(AWS談)
Public IP Insights
で状況を確認して、以下の項目をチェックするのがよさそうです。
- サブネットでパブリックIPv4アドレスの自動割り当てを無効化する
- EC2起動時にパブリックIPv4アドレスの自動割り当てを無効化する
- パブリックIPv4を持っているが、インターネットに出る必要のないリソースを精査する
- VPC内のリソースへのリモートアクセスに
EC2 Instance Connect
を使用する - インバウンドのインターネットトラフィックには
Elastic Load Balancers
またはAWS Global Accelerator
の使用を検討する - アウトバウンドのインターネットトラフィックには
NAT Gateway
を検討する- ひとつのパブリックIPに集約できるため
コストサンプル
コストサンプルが記事にあるため、参考にするのがよいと思います。
以下抜粋です。
Public IPv4をもったEC2が100台
100 EC2 Public IPs x $0.005/IP/hour x 730 hours/month = $365/month
InternetFacingでマルチAZなALBのパブリックIPv4
$0.005 / IP / hour x 730 hours x 2 ALB Elastic IPs = $7.30/month
EIPをアタッチしたNAT Gateway * 2
$0.005 /IP/ hour x 730 hours x 2 Elastic IPs = $7.30/month
所感
- なかなかのインパクトです、
- このようにコスト増えるパターンってAWSでありましたっけ?
- ひとまずは
Public IP Insights
を確認して、状況を確認するのがスタートだと思います。 - IPv6にも意識を向けよう
- CCNAの学習していたときにIPv6を苦手としていた記憶がカムバックしました
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