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【n8nでなんでも自動化】Google Mapsからビジネスメールを無料で自動収集!営業リスト作成のコストと時間を大幅削減

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はじめに

どうもこんにちは、のりまっくすです!

この記事では、僕が愛用している「n8n(エヌエイトエヌ)」というローコードのワークフロー自動化ツールを使って、どんなことができるのかをシリーズで紹介しています。

「何が嬉しいのか?」「どんな業務に使えるのか?」という視点を大切に、実用的なテンプレートや自作ノウハウを分かりやすくお届けしていきます。

少しでも「これ、使えるかも」と思ったら、ぜひフォローしてチェックしてみてください!


n8nってなに?

n8n(エヌエイトエヌ) は、プログラミングができなくても使える「ノーコード/ローコードの自動化ツール」です。
Google SheetsやSlack、Notion、ChatGPTなど、さまざまなサービスと連携しながら、業務やアイデアを自分の手でどんどん仕組み化できるのが魅力です。

無料で始められて、クラウドでも自分のPCでも使えるので、「まず試してみたい」という方にもぴったりです。


今回紹介するワークフロー

本記事では以下のワークフローについて解説したいと思います。


✅ こんな人におすすめ

  • 自営業・フリーランスで予算を抑えながら新規営業リードを集めたい方
  • 営業やマーケティング担当者でリード収集業務に時間を取られている
  • 小規模ビジネスオーナーで低コストで見込み客リストを作りたい方
  • 代理店担当者など、業種別に潜在顧客を効率的に見つけたい方
  • リスト購入や有料APIを使わずに、最新かつ独自性の高い顧客候補リストを作りたい方

🚀 このワークフローでできること

  • Google Maps上で任意の業種や地域を指定し、関連ビジネスのメールアドレスを自動収集できます
  • 外部APIや有料サービスを一切使わず、コストゼロで最新のオリジナル営業リストが手に入ります
  • 各企業サイトから「@」を含むメールアドレスを自動で抽出します
  • 収集したメールアドレスを自動でGoogle Sheetsに整理・保存します
  • 重複や不要なメールアドレス(@google.comなど)を自動フィルタリングします
  • 一度の設定で複数の検索クエリ(例:「東京 歯科医」「大阪 ITコンサル」)を連続処理できます
  • 従来手作業で数時間かかっていたリード収集作業を数分の自動処理に変換します

🧩 ワークフロー全体の流れ

パート1: 検索クエリ設定と実行管理

  • 目的:収集したい業種や地域を定めた検索クエリリストをワークフローに投入・ループ処理するための設定
  • 使用ノード:
    • Run workflow(クエリ入力)
    • Loop over queries(順次実行管理)
    • Execute scraper for query
    • Wait between executions(遅延設定で安定動作を確保)

パート2: Google Maps検索と公式URL抽出

  • 目的:各クエリでGoogle Mapsを検索し、表示されたビジネスの公式サイトURLを自動的に抜き取る
  • 使用ノード:
    • Search Google Maps with query(検索実行)
    • Scrape URLs from results(URLの正規表現抽出)

パート3: URLのフィルタリングと重複排除

  • 目的:不要なURLを除去し、有効なリンクのみ厳選した上で、重複URLを排除して効率化する
  • 使用ノード:
    • Filter irrelevant URLs(無関係ドメインを排除)
    • Remove Duplicate URLs(重複を削除)

パート4: Webサイトを巡回しメールアドレスを抽出

  • 目的:取得した各企業サイトを訪問し、Webページ本文からメールアドレスを獲得する
  • 使用ノード:
    • Loop over URLs(サイトを順次巡回)
    • Request web page for URL(ページHTML取得)
    • Scrape emails from page(メール抽出処理)

パート5: メールの整理・最終保存 (Google Sheets)

  • 目的:収集したメールアドレスを整理・不要なものを自動除外し、Google Sheetsにリアルタイムでリスト化保存する
  • 使用ノード:
    • Aggregate arrays of emails(リスト集約)
    • Split out into default data structure(データ整形)
    • Remove duplicate emails(重複排除)
    • Filter irrelevant emails(不要アドレスをフィルター)
    • Save emails to Google Sheet(スプレッドシート書き込み)

🛠 導入に必要な設定・API

  • Google Sheets API連携:メールアドレスリストの保存先として使用するため、OAuth2認証の設定が必要です
  • Googleアカウント:Google Maps検索時に必要です
  • n8n設定:「Run workflow」ノードでクエリリストを設定し、「Google Sheets」ノードで出力先のスプレッドシートとシートを指定するだけで準備完了です
  • API費用:特筆すべきは、このワークフローではGoogle Maps APIを使用しない点です。通常のウェブスクレイピング手法だけで完結するため、API費用は一切かかりません

💡 ノード活用のポイント・Tips

スクレイピングの最適化

  • Google Mapsへのアクセス頻度が高すぎると一時的にブロックされる可能性があるため、「Wait between executions」ノードで2〜5秒程度の遅延を設定するのがおすすめです
  • 正規表現フィルターは自分の用途に合わせて調整しましょう。例えば特定業種のドメインを除外したい場合は「Filter irrelevant URLs」ノードのパターンを編集できます

データの品質向上

  • 「Remove duplicate emails」ノードにより重複排除が自動化されますが、より高度なフィルタリングを行いたい場合は「Filter irrelevant emails」ノードのパターンをカスタマイズできます
  • 収集するデータ項目を増やしたい場合(電話番号や住所など)は、「Scrape emails from page」ノードの正規表現を追加・編集することで拡張できます

安定運用のコツ

  • 一度に処理するクエリ数は10〜20程度に抑えると安定します。大量処理が必要な場合は複数回に分けて実行しましょう
  • Google Sheetsへの保存は「append」モードを使うと、既存データを保持しながら新規データを追加できるため、継続的な運用に適しています
  • エラーハンドリング設定(continueRegularOutput等)を有効にすれば、一部URLでエラーが発生してもワークフロー全体が停止せず処理を続行できます

拡張アイデア

  • 収集したメールアドレスを使って、n8nの別ワークフローで自動メール配信を設定すれば、リードナーチャリングも自動化できます
  • メールアドレス以外にも、ビジネス名や電話番号、SNSリンクなども同時に収集するよう拡張することも可能です

📌 まとめ

このワークフローは、無料ツールだけで実現できる「自動リード収集システム」です。従来なら何時間もかかる手作業や高額なリード購入費用を完全に削減し、自社に最適な見込み客リストを自動で構築できます。 特に中小企業やフリーランスにとって、営業活動の大きな味方になるでしょう。

あなたのビジネスに合った検索クエリを用意するだけで、あとはワークフローが自動でリードリストを作り上げてくれます。手動での煩わしいリサーチから解放され、実際の営業活動に集中できる時間が大幅に増えるはずです。


最後に

いかがでしたか?このn8nワークフローを使えば、これまで時間と労力をかけていた営業リスト作成作業が一気に効率化されます。

他にも業務効率化に役立つn8nのワークフローをどんどん紹介していきますので、ぜひフォローしてください。「こんなワークフローが欲しい」というリクエストやご質問があれば、コメントでお気軽にお知らせください!

また、n8nのことに限らず、業務自動化や生成AIの活用についてのご相談があれば喜んでお手伝いします。皆さんの応援が励みになりますので、いいねやシェアもいただけると嬉しいです!


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