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【n8nでなんでも自動化】営業力アップ!AI×n8nで企業リサーチを自動化し調査時間を90%削減

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はじめに

どうもこんにちは、のりまっくすです!

この記事では、僕が愛用している「n8n(エヌエイトエヌ)」というローコードのワークフロー自動化ツールを使って、どんなことができるのかをシリーズで紹介しています。

「何が嬉しいのか?」「どんな業務に使えるのか?」という視点を大切に、実用的なテンプレートや自作ノウハウを分かりやすくお届けしていきます。

少しでも「これ、使えるかも」と思ったら、ぜひフォローしてチェックしてみてください!


n8nってなに?

n8n(エヌエイトエヌ) は、プログラミングができなくても使える「ノーコード/ローコードの自動化ツール」です。
Google SheetsやSlack、Notion、ChatGPTなど、さまざまなサービスと連携しながら、業務やアイデアを自分の手でどんどん仕組み化できるのが魅力です。

無料で始められて、クラウドでも自分のPCでも使えるので、「まず試してみたい」という方にもぴったりです。


今回紹介するワークフロー


本記事では営業活動の効率アップを目指す方にぴったりのAI連携自動化ワークフローをご紹介します。


✅ こんな人におすすめ

次のような課題や業務に直面している方に特に役立ちます。

  • 営業先企業のリサーチに毎日多くの時間を費やしている方
  • 新規顧客開拓前の企業情報収集に時間を取られている営業担当者
  • 営業メールやセールスコールで、個別顧客に向けたパーソナライズを強化したい方
  • リードリストの企業情報を効率的に拡充したいマーケティング担当者
  • 多数の企業データを一貫性を持って調査したいセールスオペレーションチーム
  • 顧客や市場リサーチに人的リソースを割けないスタートアップや中小企業の担当者
  • カスタマーサクセスチームの顧客企業分析を自動化したい担当者

🚀 このワークフローでできること

このワークフローを使うことで、次の作業が完全自動化され多くの時間を削減できます。

  • 企業名やドメインを入力するだけで、AIが自動的にWeb上の企業情報を収集・整理
  • Google Sheetsにリストアップされている企業について、高精度なオンライン情報収集を自動実施
  • AI(GPT-4o等)により、企業の公式サイトLinkedInページ料金プランAPIの有無B2B/B2C分類無料トライアルの有無などの詳細情報を取得
  • リサーチ結果を構造化データとしてGoogle Sheetsに書き戻すため、情報整理やレポート作成を効率化
  • 手作業による情報収集時間を約90%削減し、営業担当者はアプローチ戦略立案に集中可能
  • Google Sheetsと連携することで、営業チーム全体でリサーチ結果を共有・活用可能
  • 手作業による情報の取り漏れやヒューマンエラーリスクを最小化

🧩 ワークフロー全体の流れ

パート1: トリガー&シート入力抽出

  • 目的:Google Sheetsから「未リサーチ」状態の企業リストを自動抽出
  • 使用ノード:
    • Manual Trigger/Schedule Trigger(手動実行または定時自動実行)
    • Google Sheets(リサーチ対象企業データ取得)

パート2: 個別処理バッチ化

  • 目的:前段階で抽出した複数の企業データを1社ずつAI処理可能にバッチ分割する
  • 使用ノード:
    • Set(各企業データ準備)
    • Loop Over Items(処理単位を1件ずつに分割する)

パート3: AIリサーチ&情報収集

  • 目的:AIエージェントを使い、企業情報を広範囲に自動収集・整理する
  • 使用ノード:
    • LangChain Agentノード(GPT-4o利用による多段リサーチ処理)
    • SerpAPI(Google検索を使った情報取得)
    • サブワークフロー(Webページ情報取得)
    • Structured Output Parser(情報を構造化データ化する)

パート4: データ整形・集約

  • 目的:AIやAPIが収集したデータをGoogle Sheets書き込み用に整える
  • 使用ノード:
    • Set(AIからの情報整理)
    • Merge(他のデータと統合して整理)

パート5: シートへの結果格納

  • 目的:情報収集結果を元のGoogle Sheetsに反映しステータスを更新
  • 使用ノード:
    • Google Sheets(情報をシートへ直接書込み、ステータス更新)

🛠 導入に必要な設定・API

このワークフロー運用には以下のサービス/APIを事前に準備しましょう。

サービス 用途 必要な設定
Google Sheets リスト取得/結果格納 OAuth2認証
OpenAI GPT-4o AIリサーチ APIキー
SerpAPI Google自動検索 APIキー(トライアル可)
ScrapingBee(任意) Webページスクレイピング APIキー(無料枠あり)
n8nアカウント ワークフローの自動実行・管理 無料アカウント取得

💡 ノード活用のポイント・Tips

LangChain Agentノードの活用

  • プロンプト設計が精度の鍵。例えば「企業の料金ページがあれば必ず確認し、最も安いプランの価格を抽出」などの具体的指示が効果的
  • AIエージェントに「まずGoogle検索→次に公式サイト解析→必要に応じてLinkedIn確認」といった多段階指示を与えることで精度向上
  • ツールの使用順序も指定可能。例:「最初にSerpAPIでドメインを特定してから、そのドメインのWebコンテンツを取得」など

Structured Output Parserの活用

{
  "domain": "string",
  "linkedin_url": "string",
  "cheapest_plan": "string",
  "has_enterprise_plan": "boolean",
  "has_api": "boolean",
  "has_free_trial": "boolean",
  "market_type": "string",
  "integration_services": ["string"]
}
  • スキーマ定義でAI出力を強制的に構造化し、後続処理の安定性向上
  • 必要なデータ項目は自由に追加・削除可能(競合情報、創業年など)

Google Sheetsとの連携

  • row_numberを正確に追跡することで、大量データでも正しい位置に結果を書き込み可能
  • enrichment_statusカラムで処理状態管理を実装すると、途中中断時にも再開が容易

エラーハンドリング

  • SplitInBatchesノードを使うことで1件ずつ処理し、一部企業のエラーが全体に影響しない堅牢性を実現
  • APIレート制限対策として、間隔(Interval)ノードの挿入も検討すると良い

📌 まとめ

このワークフローは営業活動における面倒な企業リサーチ作業を大幅に簡略化するだけでなく、情報精度やカスタマイズ性にも優れているため、営業活動の効率と成果を大きく向上させます。

企業の基本情報から料金体系、API提供状況、市場特性まで幅広いデータをAIが自動収集するため、営業担当者は情報収集ではなく戦略立案や商談準備に集中できるようになります。

特に多数の企業へのアプローチが必要なBtoBセールスチームや、カスタマーサクセス部門での活用価値が高いでしょう。プロンプト設計を工夫することで、自社の営業プロセスに最適化された情報収集が可能です。

「効率的に営業成果を伸ばしたいが、リサーチ業務に十分なリソースを割けない…」という方はぜひ一度このワークフローを導入し、AI活用のメリットを体感してみてください。もはや情報収集に時間を浪費する時代は終わりました。


最後に

いかがでしたか?このワークフローを使うと、これまで何時間もかけていた企業リサーチがボタン一つで完了するので、本当に時間の使い方が変わると思います。

これからも業務で便利に使えそうなワークフローをどんどん解説していきますので、フォローよろしくお願いいたします!もし「こんなワークフローについて知りたい」というリクエストがあれば、コメントでお気軽にお知らせください。皆さんの業務効率化のお手伝いができれば嬉しいです!

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