Google Meet のチャット欄を Slack に自動で流す拡張機能のご紹介
はじめに
みなさん、Google Meet は使っていますか? リモートワークが増えオンラインミーティングサービスを使用する頻度が多くなった人も多いと思います。
Google Meet はオンラインミーティングサービスの中でも有名ですが、ミーティングが終了するとチャット欄の内容が失われてしまいます。
最近のアップデートで、ミーティングを録画するとチャット欄の内容も記録されるようになりましたが、毎回録画するのはめんどうだと思います。
そこで今回は Google Meet のチャット欄を自動的に Slack に共有する Chrome 拡張機能 Cuckoo を紹介します。
インストール
Cuckoo - Google Meet チャットメッセージ記録ツール
使いかた
使いかたは簡単です。以下の手順に沿って設定を行ってください。
- Chrome ウェブストアから Cuckoo をインストールします
- 拡張機能のオプションページまたはポップアップメニューを開き、拡張機能を有効にします。
- Slack のボットを作成し、トークンを生成します
- ボットの作成方法は ワークスペースで利用するボットの作成 を参照してください
- 生成したトークンをコピーし、先ほどの設定ページの該当欄にペーストします
- Google Meet のチャット欄の共有先 Slack チャンネルを指定します
- 先頭の
#
は不要です
- 先頭の
これで動作するようになりました。meet.google.com にアクセスして部屋を作るか、カレンダーの予定にある Google Meet のリンクからミーティングのページにアクセスすると、チャット欄のメッセージが Slack に共有されるようになります。
オプション
使いかた の項で説明した設定は最低限必要なものです。他にもいろいろな設定があります。
- 通知機能
- Slack のユーザ名を設定することにより、チャット欄のメッセージが Slack に投稿されるたびに通知を受け取ることができます
- ミーティングで画面共有をしているときなどに、チャット欄のメッセージを確認するのに便利です
- Google Meet の URL を含める機能
- あとから遅れてミーティングに参加する人が、Slack のメッセージからミーティングに参加することができます
- Google Meet のタイトルを含める機能
- しばらく時間が経ってからミーティングのチャット欄を振り返る際に、ミーティングのタイトルが含まれていると検索しやすくなります
- 参加前に設定の変更をリマインドする機能
- ミーティングごとに共有する Slack チャンネルを切り替えたい場合に、チャンネルの切替を忘れないようにすることができます
これらはオプションなので用途に併せてオン・オフを切り替えることができます。また、設定を切り替える際にページのリロードは不要です。設定を変更した瞬間からリアルタイムで反映されます。
注意点
- ミーティングのページにアクセスすると数秒後に自動的にチャット欄が開かれますが、そのチャット欄の上部が青く変わるまでは動作しません
- ミーティングのページに行く前の待機ページに長時間滞在してからミーティングのページにアクセスすると動作しないことがあります
さいごに
この拡張機能は 2021 年 10 月に開催された社内のハッカソンで作ったもので、リリースも翌月ごろに行いましたが、社外ではどこにも紹介していなかったので今回紹介することにしました。
筆者自身もリリースしてから今もずっと会社で使用しています。ミーティングのテキストのログを残したいためだけに Google Meet の画面と Slack を両方同時に開いておく必要がないのでとても便利です。
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