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【Git】GitとGit◯◯はカレーとカレーライスくらい違う小話
はじめに
対象
-
Git
とGitHub
を混同しているメンバーとの言語コミュニケーションが困難を極めている。 - 時間と気力がないので一言で済ませたい。
「この記事さえ読めば、あなたもカレーが食べたくなりますGit
とGitHub
の違いが分かる人になれます」
そんな貴方にお届けする小話。
カレーとは
- 香辛料を駆使し、野菜や肉などの食材を煮込んだ料理。美味しい。
- 厳密には液状の部分のみがカレー。
- カレー+米=カレーライス
- カレーライス+とんかつ=カツカレー
- 「カレーが食べたい」と表現した場合、日本ではカレーライスを想起することが多い。
- 「カレーを食べに行こう。美味しいお店があって……」と誘われた場合、想定されるカレーの種類は多岐に渡る。
- カレー+チャパティ・スープカレー・キーマカレー etc...
Git語録
Git
- ファイルの分散型バージョン管理システム。
- 黒い画面でコマンドを叩いて使う。
- カレーに相当する。
GitのGUIクライアント
- GitをGUI経由で簡単に取り扱えるようにしたアプリケーション。
- GUI=Graphical User Interface、視覚的な閲覧・操作を可能とする。
- GitのGUIクライアントといえば、以下が有名。
- カレーライス・カレーパン程度にカレーの面影が残っている。
Gitのホスティングサービス
- Gitのリモートリポジトリを管理できるWebサービス。
※リモートリポジトリ…複数の開発者が参照するネットワーク上のリポジトリ。 - 開発に必要な機能が合わせて提供されている。
- Issue
- Pull Request・Merge Request
- Wiki・GitHub Pages・GitLab Pages
- CI/CD
- Project etc...
- カレーライスにトッピングを乗せまくった結果、もはや別の食べ物になりつつある感。
- しかし紛れもなくカレーライスである。
何が問題なのか
主語を取り違えたまま話が進む
- GitHubに関する質問だと思っていたら、Gitに関する質問だった。
- 夕飯はカレーライスだと思っていたら、ライスなしカレーだった。
- いわゆるアンジャッシュ状態。すれ違いコント。
- 質問に要した時間がもったいない。
- すれ違っている時間・応えようと調査した時間が、全て徒労に終わる。
聞く側のコミュニケーションコストが高い
- プロジェクト・発言者・文脈などから、何を指しているか察する翻訳コストが発生する。
- 「あの発言者がこの文脈でGitと言えば、SourceTreeの操作に関する質問だ」
- 「あの件どうしようか?」と問われて「どの件……!?」となるのに近い。
- 基本的には話す側が用語を正しく使えるようになるまで、この翻訳コストは発生する。
- なお一度、間違って覚えた用語の再定義は困難を極める。
他の現場で通用しない
- 独自の用語は特定のプロジェクト・メンバー内でしか通用しない。
- カレーという単語がない言語もある。カレーライスが出てくるのは当たり前ではない。
- 途中で参画した開発者の適応コストが増える。
- 他所で通用しない特殊な用語の使い方を覚える必要がある。
おわりに
いちITエンジニアとしての意見
- 聞きかじった用語は、なんとなく使わず直ぐに調べる。
- 脳内の一時フォルダに保存しておき、正しい意味を調べてから永久保存する。
- 用語は正しく使用する。判断が付かない場合、面倒でも略さずに呼称する。
- 対象の分野に対する知識が浅い=略した用語が別の意味を持つか判断が付かない。
- 似たような別の単語への変換も避けた方が無難。
- 限定的なコミュニティの中で用語の意味が独自定義されている場合、留意した上で会話する。
- 間に合う&協力が得られる&余力がある場合に限り、訂正を試みても良いかもしれない。
参考リンク
- Git - GUI Clients
-
カレー - Wikipedia
- 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』2024/09/03(火) 11:00(日本時間)。
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