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【第1回】Claude Code性能劣化との戦い - 緊急ダウングレード対処編

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【第1回】Claude Code性能劣化との戦い - 緊急ダウングレード対処編

🚀 はじめに

2025年7月~9月、Claude Codeに異変が起きました。

「テスト完了しました✅」って言われて、安心してPush。
そしたらGitHub Actionsで真っ赤なFAILURE...

みなさん、こんな経験ありませんか?
(私は当時、、、めちゃくちゃありました😅)

さてさて、これは私だけの問題なのか?
それともClaude Code自体の問題なのか?

この記事は、その全記録を3部作で公開するシリーズの第1回です。
今回は、問題の発覚と緊急対処(ダウングレード)についてお話しします。

🐛 何が起きていたのか?

1. 実際の症状

私が遭遇した具体的な問題がこちら:
🔴 途中まで書いてたことを忘れる→ まぁこれはアルアルでコンテキストをうまく管理すればいいかな!
🔴 e2eテスト「完了しました」 → 実際は未実施、、、あれ、どういうことだ・・・こんなとこまで人間みたいだな・・・
🔴 単体テスト「書きました」 → 実際はなんかとんでもないものを書いている???
🔴 GitHub Actions「全部赤」 → 絶望

要は、Claude Codeが「やりました」って報告してるのに、
実際には何もやってないという笑えない状況😭

テストコードを信じてPushしたら、CIが盛大に失敗。
いままでバシバシとコードが生成されてそれを、ふんふーんと手直しして、はい次のissue取り掛かるぜみたいなあのひとときは消えて、数日をClaudeCodeが書いてしまった○○○なコードを調べては直す日々に、、、

2. でも、私の環境は完璧だったはず

念のため言っておくと、私の環境は:

CLAUDE.md完璧に整備
プロジェクト構造、コマンド、ルール全部記載済み

サブエージェント活用
タスク分割と並列処理をバリバリ使ってる

カスタムスラッシュコマンド実装
独自ワークフロー構築済み。SpecDriven開発をするためのカスタムスラッシュコマンドなど自慢の?自作スラッシュコマンドから他の方の書いていたものまでとりあえず入れまくり

コンテキスト管理徹底
不要な情報は削除、必要な情報だけ明示

つまり、いわゆる「ベストプラクティス」は全部やってた。

それでもヤツはいうことを聞いてくれず、ダメだった。。。。。

🔍 調べてみたら...世界中で同じ報告が

GitHub Issueの衝撃

私だけの問題なのかと調査を始めると、複数のIssueが見つかりました。

Issue #4487「健忘症」(2025年7月26日)

報告された症状:

  • 数メッセージでコンテキストを忘れる
  • リファクタリング中にコードを勝手に削除(225行消失)
  • 会話の途中で文脈を見失う
  • 常にリマインドが必要

Issue #5810「指示無視」(2025年8月15日)

報告された症状:

  • 基本的な指示に従わない
  • タスクリストを勝手に編集して全く違う内容に変更
  • 指示されていないことに取り組み始める
  • ハルシネーション率の増加

特に印象的だったのがこのコメント:

"It is now given a task list... and then it actually edits that task to be completely different"
(タスクリストを渡したら、勝手に全く違う内容に編集し始めた)

完全に私の症状と一致してる...😅

7月から「健忘症」、8月には「指示無視」と、
問題が段階的に悪化していったことがわかります。

コミュニティの分析記事

この問題について、Medium記事「What Happened to Claude?」が詳細な分析を行っていました。

記事のポイント:

  • 多くのユーザーが同時期に性能劣化を報告
  • 「意図的なダウングレード説」も浮上したが、Anthropicは否定
  • コミュニティでは「コストカットのため」という憶測も
  • 実際にはインフラバグが原因だったことが後に判明

要は、疑心暗鬼になるほど品質劣化が顕著だったということです。

Anthropic公式も認めた3つのバグ

さらに調べると、Anthropicが公式ポストモーテムを公開していることがわかりました。

2025年7月~9月に発生した3つのインフラバグ:

発生日 問題内容 影響
8月5日 コンテキストルーティングエラー Sonnet 4リクエストの最大16%が誤送信される
8月25-28日 サンプリングパラメータの設定ミス 出力が破損
8月25日 TPUコンパイルバグ 処理品質の劣化

🔍 影響範囲:

  • 約30%のユーザーが影響を受けた
  • 断続的に品質が劣化
  • 複数のモデルに影響

Anthropicは「需要、時刻、サーバー負荷によってモデル品質を下げることはない」と明言していますが、
実際にバグがあったことは認めています。

🤔 「90%はユーザーエラー」説を検証する

ネットで見つけた別の視点

調査中、興味深い記事も見つけました。

ある開発者が「Claude Codeの問題の90%はユーザーエラーだった」と結論づけていたんです。

彼が挙げていた「よくある問題」:

  • タスクが大きすぎる
  • コンテキストが散らかりすぎ
  • 設定が適当すぎる

要は、ツールの使い方が悪いという主張です。

でも、私の場合は違った(違ったと思いたい!)

確かに、初心者が陥りがちな問題かもしれません。

でも今回の件は:

  • ✅ タスクを適切に分割
  • ✅ コンテキスト管理を徹底
  • ✅ CLAUDE.mdで完璧な設定
  • ✅ サブエージェントを活用
  • ✅ 検証フローを確立

タダの「ユーザーエラー」じゃないんです。

もちろん、使い方の改善で解決する人もいるでしょう。もしかすると私が魔改造しすぎて、MCPとかくっつけすぎと思って接続とかも一回解除したりクリーンインストールしたりしても内容変わらず・・・・

🛠️ アンチョコな解決法。とりあえずダウングレードしてみた

v1.0.24への緊急退避

GitHub Issueのコメントを読み進めると、v1.0.81以降で性能劣化が顕著という報告が多数。

ならば、安定版に戻してみよう。ChatGPTのディープリサーチで調べるとv1.0.24に戻している人が多かったのでこれを実践。

:::

ダウングレード時の注意点

⚠️ 重要:

  • 設定ファイルのバックアップを取る
  • 進行中のセッションは保存してから実行
  • MCP設定の互換性を確認
  • プロジェクト固有のカスタマイズがある場合は要確認

結果は...?

なんとなく戻っている気がする...(笑)

確かに最悪の状態からは脱出できた感じはある。とりあえずテストをやってないのにやりましたとは言わなくなった(笑)
でも、「これで解決!」とは全然思えない。

でも、大きな問題が...

ダウングレードしたことで、新たな問題が発生:

最新機能が使えない
サブエージェントの並列処理など、v1.0.81で追加された便利機能が全て使えなくなった

MCP連携に制限
新しいMCPサーバーとの互換性に問題が出る

セキュリティパッチが当たらない
古いバージョンを使い続けるリスク

根本解決じゃない
バージョンを戻しただけで、本質的な改善になってない

要は、「応急処置」にしかなってない

納得がいかない

正直、これは解決策じゃない。

  • バグのあるバージョンは使えない
  • でもダウングレードしたら機能制限
  • どっちも微妙...

もっと根本的な解決策が必要だ。

そこで、別のアプローチを試すことにしました。

🔜 次回予告

  • 最新機能は使えない
  • 成功率も中途半端
  • セキュリティリスクもある

このままじゃダメだ。

そこで試したのが、SuperClaudeというフレームワーク。

バージョンに頼るんじゃなく、
Claude Code自体の使い方を拡張していくアプローチです。

👉 次回:【第2回】Claude Code性能劣化との戦い - SuperClaude復活編

まとめ

ポイント

  • 2025年7月~9月のClaude Codeは明らかに不安定だった
  • ベストプラクティスだけでは解決しない問題もある
  • ダウングレードは応急処置にはなるが、根本解決ではない
  • 最新機能が使えないデメリットも大きい

まとめると、「使い方が悪い」だけでもなく、
「バージョンを戻せば解決」でもなく、
もっと根本的なアプローチが必要だったということです。

もっとも、応急処置で妥協できるほど、
私の開発環境への要求は甘くない😤


参考リンク


シリーズ記事:

  • ✅ 【第1回】緊急ダウングレード対処編(本記事)
  • 🔜 【第2回】SuperClaude復活編
  • 🔜 【第3回】Codex MCP連携で最終進化編

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