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圏論 原著第2版の練習問題を解いてみる(1章-6)

2025/01/25に公開

圏論 原著第2版の練習問題を解いてみます。

1章-6

余スライス圏 C/\text{C}(\text{C}^\text{op}/C)^\text{op} で表せることを示す。

余スライス圏 C/\text{C} の定義

余スライス圏 C/\text{C} の対象は、圏 \text{C} においてドメインが固定された射 f: C \to X である。

射は f: C \to Xg: C \to Y に対して、 h \circ f = g を満たす h: X \to Y である。

(\text{C}^\text{op}/C)^\text{op} の定義

まず、圏 \text{C}^\text{op}/C を考える。

この圏の対象は、圏 \text{C}^\text{op} においてコドメインが固定された射 f^\text{op}: X \to C である。

射は f^\text{op}: X \to Cg^\text{op}: Y \to C に対して、 f^\text{op} \circ h^\text{op} = g^\text{op} を満たす h^\text{op}: Y \to X である。

(\text{C}^\text{op}/C)^\text{op} の対象と射

(\text{C}^\text{op}/C)^\text{op} の対象は、圏 \text{C}^\text{op} においてコドメインが固定された射 f^\text{op}: X \to C であるが、余スライス圏 C/\text{C} の対象の、圏 \text{C} においてドメインが固定された射 f: C \to X と対応する。

(\text{C}^\text{op}/C)^\text{op} の射は f^\text{op}: X \to Cg^\text{op}: Y \to C に対して、 f^\text{op} \circ h^\text{op} = g^\text{op} を満たす h^\text{op}: Y \to X を逆にした h: X \to Y である。これは余スライス圏 C/\text{C} の射と対応する。

参考文献

Category Theory (Oxford Logic Guides)
圏論 原著第2版

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