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圏論 原著第2版の練習問題を解いてみる(1章-2)

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圏論 原著第2版の練習問題を解いてみます。

1章-2(a)

\text{Rel} \cong \text{Rel}^{\text{op}} は成り立つ。

各対象はそのままに、射 R \subseteq X \times YR^T \subseteq Y \times X に移す関手 F を考えると、F は可逆であるため、同型である。

1章-2(b)

\text{Sets} \cong \text{Sets}^{\text{op}} は成り立たない。

圏同型は Hom-集合の大きさも保存する必要がある。

しかし \mathrm{Hom}_{\text{Sets}}(1,X)\mathrm{Hom}_{\text{Sets}}(X,1) で大きさが一般に異なるため(前者は |X|、後者は常に 1)、同型関手の構成は不可能。

1章-2(c)

P(X) \cong P(X)^{\text{op}} は成り立つ。

補集合写像 C(A) = X \setminus AP(X) \to P(X)^{\text{op}} に対応させる関手と考えると、これは可逆であるため、同型である。

参考文献

Category Theory (Oxford Logic Guides)
圏論 原著第2版

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