はじめに

Androidアプリの、古いプロジェクトの開発環境を更新する必要が発生しました。
設定周りで理解できていない点が多々ありましたので、メモしていきたいと思います。

Android開発環境

「Gradle Version」 と 「Android Gradle Plugin Version」とは？

似たようなバージョンが２つあるが、それぞれの違いはなんなのか。

• 各バージョンの違い

  バージョン	概要
  Gradle version	ビルドシステムである、Gradle自体のバージョン
  Android Gradle Plugin Version	GradleをAndroidStudioで利用するための、プラグインのバージョン

• 各バージョンの確認方法
  ２つの確認方法があります。
  • 1. AndroidStudioの、 [File] > [Project Structure] > [Project] を選択して確認
       
       
       
  • 2. 「gradle-wrapper.properties」と「アプリレベル: build.gradle」ファイルで確認

  // Gradleバージョンを、「gradle-wrapper.properties」ファイルで確認
  distributionUrl=https\://services.gradle.org/distributions/gradle-7.4-bin.zip <=　こちら
  
  // Android Gradle Plugin バージョンを、「アプリレベル: build.gradle」ファイルで確認
    buildscript {
          ...
      dependencies {
          classpath 'com.android.tools.build:gradle:7.3.1' <=　こちら
      }
  }
  

参考URL

• Android Gradle プラグインのリリースノート

依存関係を宣言する際の、「compile」「implementation」「api」の違いは？

古いプロジェクトだとまだ「compile」を利用しているが、いつから非推奨になったのか。
また、それぞれの違いは何なのか。

• 「compile」指定の例
  モジュールレベルの build.gradle ファイルを開いた際の、以下指定のこと。

dependencies {
    compile 'com.android.support:appcompat-v7:+'
}

• 「compile」が非推奨になったのはいつか
  Android Gradle Plugin 3.0.0 以降から非推奨になった模様
  参考URL：Android Developers | 依存関係構成
  
  
• 「compile」「implementation」「api」の違いはなんなのか

  項目	概要
  compile	動作は「api」と同じ。ただし非推奨
  implementation	コンパイル時に、モジュールの依存関係の伝播をしない。ビルド時間が大幅に短縮される特徴がある
  api	コンパイル時に、モジュールの依存関係の伝播をする

サポートライブラリとは何か？AndroidXとの違いは？

build.gradleにサポートライブラリの宣言を追加しているが、サポートライブラリとは何なのか。

dependencies {
    implementation 'com.android.support:appcompat-v7:+'
}

• サポートライブラリ とは

  • 新しいAPIレベルで追加されたクラスや機能を、古いバージョンでも使えるようにしてくれるためのライブラリ。その他、便利なクラスや機能が含まれている。
    ※複数バージョンをサポートするアプリ開発で、有効なライブラリという認識。
    
    

• AnroidX(アンロイドエックス)とは

  • Android9(APIレベル28)のリリース移行に導入された、新しいサポートライブラリ。
    現在はAndroidXの利用が推奨されている。
    
    

参考URL

• Android Developers | サポート ライブラリ
• Android Developers | AndroidX の概要

クローズし忘れていました。
環境更新自体は完了しているため、一旦クローズします。