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デスクトップゲーミングPCのススメ

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Zoomにしろ、Google-Meetにしろ、WFHスタイルになってからというもの、
ビデオミーティングにより、ビデオエンコード・デコード、背景加工なんかをしょっちゅう処理させることが増えました。場合によっては、さらにミーティング内容を録画したり、その録画の配布用に映像加工するような機会も増えているように思います。そうなってきたとき、内蔵型GPUはあまりにも非力だったりします

また、同時に通信や音声も処理するので、CPUのマルチコア性能も重要になりました。
こうなってくると、PCに求められる基本性能というものはWFH以前と以後とで変化したのだろうと思います。

  • モビリティよりも据え置きでよくなった。
  • シングルディスプレイよりは複数ディスプレイにすることで作業性アップ。
  • ビデオ処理にハードウェア支援があることの意義が大きくなった。
  • ビデオミーティング中に軽くメモやチャットなどが動くことが求められる。
  • 文字や印刷を扱うなら2Kより4Kのほうが視認性は大きく向上する。

そして、動機はゲームを動かしたいからだったんですが、実際にゲーミングPCに触れてみて、これはもう内蔵GPUに戻ることはできないなと実感しました。

とにかく「据え置きで困らなくなった」し、「動画絡みのあらゆる作業の体感的待ちが劇的に短く」なりました。ビデオ会議しつつ、マルチディスプレイで重たいチャットやドキュメントを開きつつ作業がサクサク出来ます。この体験は内蔵GPUのモバイルPCではたとえハイエンド機であってもなかなか体験できません。

なので、ゲームに興味なくてもデスクトップゲーミングPCを1台手元に持つというのはおすすめだなぁと思った次第です。

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実際にゲーミングPCをゲームに使う場合について

結局のところ、タイトルの要求スペックに対し、足りているかどうかが重要なファクターになります。

GPUの論理性能2TFLOPS/secあればほぼPS4と同等でフルHDを60fpsで描画できるタイトルは90%くらいあります。(NSWが据え置き時0.7TFLOPS/sec程度)

GPUメモリサイズ

ゲームタイトルのほうがおおむね2G~6Gくらいの範囲で占有量を調整できるようになっている。
4GBより少ないものは避けたほうが良いでしょう。8GBあれば現行のタイトルで重くなることはなさそう。

比較的コスパの良いGPU

補助電源必要

  • Radeon RX 6600 4.5万円前後
  • GeForce GTX 1660 SUPER 3.2万円前後

補助電源不要

  • GeForce GTX 1650 2.6万円前後

CPUとメモリ

4コアでメモリが8GB以上あれば5~6年前のものであっても現在販売中のタイトルのほとんどでこまることがなさそう。

SSD

もちろん早ければ早いほど快適性が向上します。理想はNVMeやM.2接続のSSDだけども。ここがSATA接続になれば帯域はがっくり落ちるわけだけども、ゲームへの影響としては致命的ではなく、読み込みが多少遅くなる程度。

モニター

2K120fps対応あたりが現実的。もちろん60fpsにすれば選択肢の多さやコスパが向上する。
4Kのものにする場合は後述の2K->4Kアップスキャン機能のあるものをお勧めする。

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現状、お勧めはGeForce RTX 4060ですね。4万円前後で買えて、細かいところが実に気が利いている。

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中古のGeForce GTX 1650の載ったスリムデスクトップPCを4.5万円で買ってみた。

  • GPUヘビーなタイトルの多くが低設定で60fpsが出ている。
  • どうしても60fps出ないタイトルについてはフルスクリーン解像度を下げるという手段が残っている。
  • ゲーム体験の良し悪しのほとんどはGPUで、ほかの要素は平均点であればほとんど問題にならない。
  • この場合4Kは確実に体験が悪化するので4Kがどうしても欲しいならこういう安い買い方はあきらめたほうがいい。
  • GTX 1650は性能のわりに消費電力が少ないのがユニークで気に入っているところ。
  • 4K環境はディスプレイや電力の増大に対する対策もセットで考慮する必要がある。
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20万クラスならGPUヘビーなタイトルのウルトラハイ設定であっても60~144fpsが出せるのかというとそんなことはない。どこかに妥協設定が必要になることが多いらしい。さらに4Kとなるとさらに品質設定を下げるかフレームレートが下がるのを覚悟しなくてはならない。また、モニターや電源にも高価ななものが必要になる。

逆に2Kでいいんだという割り切りさえあれば、大きく入手コストを下げられる。

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ちなみにGeForceのRTX系列になると4Kでも安心なのかというとそんなこともなく、フレームレートを上げつつ4Kにするユニークな手法を使うのが一般的。GPUメモリ上は2Kで扱い、ディスプレイには超解像処理をして4K出力を行う「DLSS」という技術があるよ。

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逆に4Kテレビやモニターの一部には2K->4Kの超解像アップスキャン機能のあるものもあり、2K割り切りPCをそういうモニターにつなぐのも一つの方法。

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DLSSやFSR(RSR)とは真逆のDSRなんて言うのもあるんだなぁ。
DSRはゲーム側に2倍や4倍のスクリーンサイズに見せかける仕掛けっぽい。
ビデオメモリを大量消費してスケールダウンさせて表示する。
これ昔の低解像度表示にちょっとでも最適化して表示する技術の復刻版やね。
ただ、これビデオメモリ余らせている人が少しでもジャギーの少ない表示にしようというもの。
もちろんGPU負荷がガツンと増えるしFPSは低下しがち。
FPSが低くても良いから画質を少しでも上げたい人だけの用途に見える。
また、ゲーム側には疑似的に高解像度指定になるためドット指定のHUD表示が小さく表示されるという副作用もある。(これはゲームの実装が古いものでありがち)