iiyamaモニタ(XUB2709HS)修理

このモニター、表示が真っ暗になるという問題が頻発するようになったので、修理を試みてみます。
画面が真っ暗であっても、操作した内容が反映されていることは確認できたので、バックライトだけが問題という見立て。
そして、陰極管と違い、LEDが故障した場合、点いたりつかなかったりはしないはず。なのでLED自体は点いたりする以上壊れていないと見込みました。
LEDバックライト駆動回路の問題と予想して修理を試みました。
分解①
中央下側にあるはめ込みカバーを外す。
1か所だけ外装をねじで止めてあるのでそれを外す。
マイナスドライバーまたはヘラなどで5~6センチごとにあるはめ込みをコジて外していく。

分解②
フロントパネルにスイッチがついているのでねじで外す(またはケーブルを抜く)
センターボックスはねじ三本を外し、アルミテープをはがす。

分解③
電源基板は二種類のねじ3本で固定されているので外す。
サイドにFPCでLEDバックライト用ケーブルが刺さっているのでダメージを与えないように外す。
ここがLEDバックライト用昇圧回路。
LEDバックライト駆動のために5V入力から40V前後の昇圧を行っている部分。
昇圧用LC回路部分のC(コンデンサ)が「33uF耐圧100Vを二個」が実装されていました。

修理
以下のコンデンサを買って、はんだごてで古いのを取り除き新しいものを実装しました。
YOKIVE 30個 アルミ電解コンデンサ ラジアルリード 高周波 低インピーダンス 100V 33uF 8x12 mm ブラック https://amzn.asia/d/03gmeOJf

結果
修理直後、若干不安定挙動があったんだけど、現在は安定稼働中。若干腑に落ちないがこのまま動き続けるなら成功したということなのかな?

半導体(ICやトランジスタ、LEDなど)はめったに壊れないのと、受動部品のうち、コイルや抵抗もなかなか劣化しにくいです。この手の故障で一般的なのはダメージが蓄積した電解コンデンサであることが多いです。
ダメージが目視可能なら原因の特定はたやすいです。
- 液漏れ
- 変色
- 膨張
パッと見でわかりにくいもの
- 電解液の揮発
- 短絡故障
高温の熱源が近くにあるとか、昇圧用途で大電流&高電圧が印可されるような電解コンデンサは寿命を極端に短くします。
今回はこの33uFのコンデンサが電解液の揮発による容量低下が問題だったのかな?