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テックキャンプ卒業後レビュー

2024/09/05に公開

はじめに

この度、8月末を以て転職活動も無事終え、10月からエンジニアキャリアをスタートします。
転職に伴ってテックキャンプから証書が送られてきました。

この記事ではテックキャンプのサービスを振り返ってリアルな感想を簡単に書き記そうと思います。スクール活用しようかどうか迷っている方の参考になると幸いです。

受講期間

2023年11月〜2024年05月
エンジニア転職 夜間休日オンラインスタイルコース(161期)

テックキャンプに期待したこととその評価

  1. 相乗効果的に高め合えるコミュニティ機能
  2. 最低限の知識を脇道に逸れずに体系的に学習できるスキーム

相乗効果的に高め合えるコミュニティ機能

これについては正直期待に満たない印象でした。
学習期間中は受講生同士でアウトプットを行うルールがあるものの、参加者が少なかったりインタラクティブ性に欠け学習期間終盤は形骸化していました。
また、現役受講生〜卒業生も対象にした公式コミュニティがあるものの活発かと言われれば決してそうではなく、発信活動しているユーザーはコミュニティ総人口の0.01〜0.02%程度といった印象です。
他のスクールですがRUNTEQのコミュニティの盛り上がりが本当に羨ましく、受講期間中から常にベンチマークさせていただいていました。(交流を持ってくださったり、学習内容のアウトプットを参考にしたり、オリジナルアプリを使わせてもらったり、私のアプリを使ってくれたりとインタラクティブ性に関しては圧倒的な印象)
こんな高め合える関係性を同じ「テックキャンプ属性」を持つもの同士で現役〜卒業生関係なく作れたらいいなぁと今でも思っています。
なので、コミュニティの活性化については当事者としてこれからも積極的に接点を持てるようにしたいです。

体系的に学習できるスキーム

ここは期待どおりでした。
自学自習式のカリキュラムなので、ガリガリ進めることができ、プログラミング領域以外のネットワークの基礎知識や企画〜要件定義〜設計〜開発〜テストなど一通り網羅できます。
Ruby on Railsをベースとして一通り学習するので、Ruby以外の言語をキャッチアップする場合でもピボットしやすいと感じました(ここは人それぞれあるかもしれませんが)

テックキャンプを利用したリアルなネガポジ意見

その他、上記に挙げた内容含めネガポジの観点で思ったことを列挙したいと思います。

ポジティブ

最低限必要な知見を体系的に学習できる(独学よりも時間効率がいい)

私自身のベーススキルとしてVBAやGASなどの業務効率化に使用するようなプログラミングは業務で扱っており、ツール開発など行ってきたのですがWebアプリの開発となるとどうやって作るのか皆目見当がつかず、学ぶべきことや学習ロードマップ的な情報も無限にありすぎて逆に情報の取捨選択が難しいと感じていました。
年齢的な要素もあり、とっかかりは効率的に学びたいという思いがあったので費用をかけてでもスクールを活用しようと思いました。
結果的にWebアプリ開発に関する最低限の知識は網羅的に学習できましたし、そのベースとなる知識を基点にさらに知見を拡張していきやすくなったので費用をかけられるならスクールは活用すべきだと思います。

少数ながらも志が高い仲間と出会え高め合える継続的な関係性を作れる

エンジニア転職を前提としたコースなので期待値でいうと志が高い人たちがすごく多くいるものだという事前期待がありました。
ただ、ここは事前期待とは異なる部分で、そもそも元々転職するつもりがなく、ITの知見を得ることを目的としている方もおり、言葉を選ばず言えば本気度や熱量の違いを感じることもありました。(ここがコミュニティ機能の形骸化の不満につながる部分でもあります)
ただ、少数ながらも、同じく転職を目指す人や開発意欲の超高い人など、テックキャンプがきっかけで出会えた志の高い仲間ができたのも確かで、これは人生における財産だなと感じています。

ネガティブ

スクール卒のレベル感がコモディティ化している(転職を目指す場合はカリキュラムの範囲外の学習がマスト)

これだけプログラミングスクールが普及している中で、
テックキャンプはスクールの中では名前が知れ渡っている方だと思います。
一方で、逆を言えばそれだけテックキャンプ卒のレベルというのも「だいたいこれくらい」という水準が知れているとも思っています。
スクールのカリキュラムで一定水準のレベルには仕上げられても、テックキャンプ卒の段階で実務レベルに達しているかというと決してそんなことはありません。
採用企業側からしても、採用の決め手として学習継続力であったりなにかしらプラスアルファの強みの要素が欲しいと思います。
「スクールで学習してきたのはわかったけど、で、それを踏まえて何作ったの?」とか「カリキュラム以外のプラスアルファでどんな学習してきたの?」といったようなことが求められます。
転職活動が長引けばなおさらです。
プログラミングスクールを卒業すればエンジニアに転職できるなんてことは絶対ないので愚直に技術研鑽を楽しみましょう。

転職エージェントとしての機能は期待しない方がいい

私の場合、転職保証は利用しませんでしたが、それにしてもテックキャンプ経由の求人紹介は3ヶ月間で5社しかありませんでした。
担当のキャリアアドバイザー(以下: CA)が何人くらい担当しているのかはわかりませんが、相談から回答までのレスポンスも結構時間を要するので本音ベースでいうと期待値未満といった印象でした。(ごめんなさい)
他にも、途中でCAが変更になり、伝えられていた担当変更理由と実態が異なる印象で不信感につながったところもあります。
あと、これは個人差それぞれあると思いますが今までの受講生を踏まえたうえでのCA個人の見解や感想や主体的なアドバイスが欲しかったなーと思います。(本人が言語化しない潜在ニーズまで深くアプローチしてくれている感は少なかったです)
もし仮に自分がCAとして受講生に向き合うなら・・・という事前期待を上回るものはなかったです。(ごめんなさい)

いわずもがなですが、基本的には自分で求人媒体を選定し、求人も自分で探していくスタンスなので人材斡旋のイメージは持たないように注意しましょう。

カリキュラム閲覧期限は学習終了日から1年間の制限がある

私の知るところだと、RUNTEQは卒業後も新バージョン含め永久にカリキュラムを閲覧できるらしいですが、テックキャンプは受講後1年間という制限があります。
ここはサービスとしては改善できる部分だと勝手ながら思ってしまうし、口コミ的な訴求力にもなるんじゃないだろうか・・・

コミュニティ機能が弱い

当初、受講の決め手として〝転職を目指す同じ想いを持った人たちと学習し合えるコミュニティ環境がある〟とお聞きしたことでしたがコミュニティは期待値ほど活発ではなくインタラクティブに欠け期待値コントロールがアンマッチな印象だったという感想です。
通学形式の受講スタイルはテックキャンプの強みだと思いますが、受講形式としてオンラインスタイルを選択するのであれば費用面を考慮しても別のスクールも検討の余地があったかもしれないと思ってしまうのが正直な本音です。

さいごに

サービスの費用対効果の個人的評価として辛辣な側面も含め、リアルなネガポジの感想を書きましたが、全体を振り返ってみるとスクールを活用してよかったと思えたことの方が多かったです。
高め合える仲間を得られたのは非常にプラスになりました。
転職先でもメンバーや組織に貢献できるようなバリューの発揮を追求して引き続き頑張ります!!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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