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uvのインストールと使い方ガイド

uvのインストールと使い方ガイド
uvとは
uvは高速なPythonパッケージインストーラーおよび仮想環境マネージャーです。従来のpipと比較して大幅に高速化されており、パッケージのインストールや環境管理をより効率的に行うことができます。
インストール方法
Linuxおよび macOS
ターミナルで以下のコマンドを実行します:
curl -sSf https://install.python-uv.org | python3
Windows
PowerShellで以下のコマンドを実行します:
curl -sSf https://install.python-uv.org | python
あるいは、pipを使用してインストールする方法もあります:
pip install uv
基本的な使い方
パッケージのインストール
# 単一のパッケージをインストール
uv pip install pandas
# 複数のパッケージを同時にインストール
uv pip install numpy matplotlib scipy
# 特定のバージョンをインストール
uv pip install requests==2.28.1
# requirements.txtからインストール
uv pip install -r requirements.txt
仮想環境の作成と管理
# 新しい仮想環境を作成
uv venv .venv
# 仮想環境をアクティベート(Linux/macOS)
source .venv/bin/activate
# 仮想環境をアクティベート(Windows)
.venv\Scripts\activate
パッケージのアップグレード
# 特定のパッケージをアップグレード
uv pip install --upgrade pandas
# すべてのパッケージをアップグレード
uv pip install --upgrade $(uv pip freeze | cut -d= -f1)
パッケージの削除
uv pip uninstall pandas
パッケージリストの表示
uv pip list
パッケージ情報の表示
uv pip show pandas
requirements.txtの生成
uv pip freeze > requirements.txt
高度な使用方法
キャッシュの管理
# キャッシュの場所を表示
uv cache dir
# キャッシュをクリア
uv cache clear
依存関係の解決(ロック機能)
# requirements.txtから依存関係を解決してロックファイルを生成
uv pip compile requirements.txt -o requirements.lock
# ロックファイルからインストール
uv pip install -r requirements.lock
オフラインモード
uv pip install pandas --offline
開発モードでのインストール
# 現在のディレクトリをパッケージとして開発モードでインストール
uv pip install -e .
pipとの主な違い
- インストール速度が大幅に向上(特に依存関係の解決が高速)
- 並列ダウンロードによる高速化
- Rustで実装されているため効率的
- 依存関係の解決アルゴリズムが改善されている
- キャッシング機能が強化されている
トラブルシューティング
一般的な問題
-
PATH設定の問題
インストール後にuv
コマンドが見つからない場合は、PATHに追加されていない可能性があります。以下を確認してください:# uvのインストール場所を確認 which uv # PATHに追加(例) export PATH=$PATH:$HOME/.local/bin
-
権限の問題
インストール時に権限エラーが出る場合は、管理者権限を使用してください:sudo curl -sSf https://install.python-uv.org | sudo python3
-
証明書エラー
証明書関連のエラーが出る場合は、--insecureオプションを使用するか、証明書を更新してください。
参考リンク
このガイドがuvの使用開始に役立てば幸いです。最新の情報については公式ドキュメントを参照してください。