Open1
esp32p4でusb

ESP32-P4とESP-IDFを使用してUSBマウスから値を取得する方法についてお答えします。
ESP32-P4はUSBホスト機能をサポートしているため、USBマウスからデータを読み取ることが可能です。ESP-IDFフレームワークを使用して実装する方法を説明します。
まず、USBホスト機能を使用するためのコード例を作成しましょう:
#include <stdio.h>
#include "esp_log.h"
#include "freertos/FreeRTOS.h"
#include "freertos/task.h"
#include "esp_usbh_hid.h"
#include "esp_usbh_cdc.h"
#include "esp_timer.h"
static const char *TAG = "USB_MOUSE_EXAMPLE";
// HIDマウスのデータコールバック
void hid_mouse_callback(void *arg, const uint8_t *data, size_t data_len) {
if (data_len >= 4) {
// 一般的なHIDマウスレポート形式:
// data[0]: ボタン状態 (bit0: 左ボタン, bit1: 右ボタン, bit2: 中ボタン)
// data[1]: X軸移動量
// data[2]: Y軸移動量
// data[3]: ホイール移動量
uint8_t buttons = data[0];
int8_t x_movement = (int8_t)data[1];
int8_t y_movement = (int8_t)data[2];
int8_t wheel = (int8_t)data[3];
ESP_LOGI(TAG, "Mouse: Buttons=%02x, X=%d, Y=%d, Wheel=%d",
buttons, x_movement, y_movement, wheel);
}
}
void app_main(void) {
ESP_LOGI(TAG, "Starting USB Mouse Example");
// USBホストドライバの初期化
const usbh_hid_config_t hid_config = {
.create_background_task = true,
.callback = hid_mouse_callback,
.callback_arg = NULL,
};
esp_err_t ret = usbh_hid_driver_install(&hid_config);
if (ret != ESP_OK) {
ESP_LOGE(TAG, "Failed to install USB HID driver: %s", esp_err_to_name(ret));
return;
}
ESP_LOGI(TAG, "USB HID driver installed. Waiting for USB mouse connection...");
// メインタスクはここで待機
while (1) {
vTaskDelay(pdMS_TO_TICKS(1000));
}
}
このコードを使用するために以下の手順に従ってください:
- ESP-IDFプロジェクトを作成します
-
sdkconfig
を設定して、USBホスト機能を有効にします - プロジェクトのコンポーネントとしてESP-IDF USB HIDドライバを追加します
具体的な設定手順は以下の通りです:
-
menuconfig
でUSB設定を行います:
idf.py menuconfig
-
以下の設定を有効にします:
- Component config → USB Host HAL Driver → Enable USB Host stack
- Component config → USB Host HAL Driver → Enable HID driver
-
プロジェクトの
CMakeLists.txt
ファイルで必要なコンポーネントを追加します:
set(COMPONENT_REQUIRES
driver
esp_usbh_hid
)
- コードをコンパイルしてESP32-P4に書き込みます:
idf.py build flash monitor
- USBマウスをESP32-P4のUSBポートに接続すると、マウスの動きやボタンのクリックに関連するデータがシリアルモニターに表示されます。
注意点:
- ESP-IDFバージョンによって、USBホスト関連のAPIが異なる場合があります
- 一部のマウスでは、異なるHIDレポート形式を使用している場合があるため、データの解釈を調整する必要があるかもしれません
- 電源の問題を避けるため、ESP32-P4に十分な電力供給があることを確認してください
より詳細な実装や最新のAPIについては、ESP-IDFの公式ドキュメントやサンプルコードを参照することをお勧めします。