VSCode+WSLでGitHub Copilot Agentを使ったときに「パスの問題がある」と言われたときの対処法

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概要

VSCodeをWSLに接続し、GitHub Copilot Agentを利用した際に「パスの問題がある」と表示され、ファイルの読み書きができない事象に遭遇しました。本記事では、その対処法を解説します。

環境

  • Windows 11
  • WSL2
  • VSCode 1.101.2
    • GitHub Copilot Chat 0.28.5
    • WSL 0.99.0

問題の内容

GitHub Copilot Agentにファイルの読み書きが必要な指示をすると、「パスの問題がある」などの応答が返され、作業が進まない場合があります。
(以下のスクリーンショットでは「パスの問題がある」とは言われていませんが、ファイルが読み取れていないことが分かります。)

VSCodeの出力ログでGitHub Copilot Chatのログを確認すると、以下のようなエラーが出力されており、WSLのはずなのにパスの区切りをバックスラッシュ\にしようとしていることが分かります。

2025-07-17 08:47:46.602 [error] Error from tool list_dir with args {"path":"\\home\\[省略]\\code\\cpp-sandbox"}: Directory \home\[省略]\code\cpp-sandbox is outside of the workspace and can't be read: Error: Directory \home\[省略]\code\cpp-sandbox is outside of the workspace and can't be read
    at sJ.invoke (c:\Users\[省略]\.vscode\extensions\github.copilot-chat-0.28.5\dist\extension.js:1407:7376)
    at Jq.$invokeTool (file:///c:/Users/[省略]/AppData/Local/Programs/Microsoft%20VS%20Code/resources/app/out/vs/workbench/api/node/extensionHostProcess.js:153:2728)

対処法

settings.jsonで以下の設定をしている場合は、削除すると正常に動作します。

  "remote.extensionKind": {
    "GitHub.copilot": [
      "ui"
    ],
    "GitHub.copilot-chat": [
      "ui"
    ]
  }

解説

VSCodeをリモート(WSL)に接続して使用する場合、拡張機能は「リモート(WSL)側」と「Windows側」に分かれてインストールされます。通常、GitHubやGitHub Copilotの拡張機能は「リモート(WSL)側」にインストールされますが、上記設定をしていると「Windows側」にインストールされます。

↑この画面ではGitHub Copilot Chatが「Windows側」にインストールされています。

この設定は、例えばリモート接続先がインターネットに接続できない場合などに有効ですが、今回のようなケースではパスの扱いに問題が生じ、GitHub Copilot Agentがファイルを正しく操作できなくなります。

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