📃

[GMS2] iOSのAppTrackingTransparencyに対応する

2022/02/22に公開

ATTとGDPR どちらも必須

iOS14から、Admobなどの広告を含むアプリでは、広告最適化のためのユーザー情報を収集してよいかどうかの承認を求めるダイアログを表示すること(AppTrackingTransparency)が義務付けられました。

また、それに類するもので、ヨーロッパ地域においてのみですが、Admobなどが使用するデバイス情報などの個人情報を収集してよいかの承認を求めるダイアログを表示すること(EU一般データ保護規則/GDPR:General Data Protection Regulation)も義務付けられています。

これらは、Admobなどの広告を含むアプリをリリースする際には、どちらも対応が必須となっています。
(GDPRはヨーロッパでリリースしないのであれば必要ないですが…)

GameMaker Studio2でも、その表示を簡単に組み込むことができるExtensionが用意されています。

GDPRの対応については、以前に記事化してあります。
ヨーロッパ向けにGDPRに対応する


Extension

App Tracking Transparency

Google AdMob
↑AdMobエクステンションの中に、GDPR対応のための機能も入っています


導入方法

上記のExtensionをダウンロードし、My Libraryより、以下の2つのアイテムをプロジェクトにインポートします。

そして、obj_AppTrackingTransparencyを最初のルームに設置するだけです。
Drawイベントは必要ないので、イベントごとまるっと消してしまって問題ありません。


App Storeのレビュー時の補足

以上の操作のみでATTダイアログは表示されるはずなのですが、App Storeでのレビュー時に、「ATTダイアログが表示されない」といって申請を却下されたことがありました。
私のiOS15の実機や、Xcode上のシミュレータでは問題なく表示されていたことから、問題の原因が全く特定できず困ったのですが、この記事を読んで解決しました。

要はReviewをする側の環境設定のミスで、

iOSの設定 > プライバシー > トラッキング > Appからのトラッキング要求を許可

がオフになっていたため、強制的にATTダイアログが表示されないようになってしまっていたのが原因でした。Reviewする側の環境に問題があるとはまさか思いませんでした・・・。こちらに否はなかったのに何回かリジェクトされて困りました。

同じようにATT表示関連でリジェクトされた人が居ましたら参考になれば幸いです。

Discussion