Macで始める画像生成 Stable Diffusion Web UI導入ガイド
小板研究室M2の小川です.今回はmac環境での画像生成方法を紹介したいと思います.
画像生成と聞くとお金がかかると思うかもしれませんが,今回紹介する方法は
私たちの研究室
アドベントカレンダー29日目
今回取り組む内容
今回はmacにStable Diffusion WebUIをインストールし画像生成を行う方法を説明します.
Stable Diffusion Web UIとは?
Stable Diffusion WebUI は,Stable Diffusion という画像生成モデルを簡単に操作できるようにするための,ブラウザベースのユーザーインターフェース (UI) を提供するツールです.このWeb UIを使うことで,プログラミングの知識がなくても,テキストプロンプトを入力するだけで高品質な画像を生成したり,生成画像を編集したりできます.
実行環境
今回の実装にあたって使用したMacのスペックは以下の通りです.
- MacBook Air
- メモリ 8GB
- チップ M2
PCにM1チップもしくはGPUが搭載されていない場合は,Stable Diffusion Web UIを動かすことができません.
なお,推奨スペックは以下の通りです.
- メモリ(RAM):32GB以上
- GPUメモリ(VRAM): M1チップ以上
- ストレージ(SSD):512GB以上
他にも,有料ではありますがクラウドサービスを使ってGPUを搭載したPCを利用できる方法もありますので,ご興味のある方はぜひご相談ください.
実装
1. Homebrewのインストール
ターミナルを開き,以下のコマンドを入力しHomebrewをインストールします.
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
次に以下のコマンドを入力します.
export PATH="$PATH:/opt/homebrew/bin/"
インストール完了およびPATHが通っているか確認します.
brew --version
2. Stable Diffusion WebUIのインストール
以下のコマンドを入力し,必要なライブラリをインストールします.
brew install cmake protobuf rust python@3.10 git wget
3. Stable Diffusion WebUIのリポジトリのcloneを作成
Stable Diffusion WebUIのリポジトリをローカルPCにcloneします
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
次のコマンドを実行し,[webui-macos-env.sh]ファイルを編集します.
nano stable-diffusion-webui/webui-macos-env.sh
ファイルを開いたら,export COMMANDLINE_ARGS=~の末尾に "--no-half"を追加してください.
ファイル編集後は,[Ctrl] + [O]キーを押し,[Enter]キーを押してください.
その後,[Ctrl] + [X]キーでファイル編集から抜けてください.
(編集前)
export COMMANDLINE_ARGS="--skip-torch-cuda-test --upcast-sampling
--no-half-vae --use-cpu interrogate"
(編集後)
export COMMANDLINE_ARGS="--skip-torch-cuda-test --upcast-sampling
--no-half-vae --use-cpu interrogate --no-half"
4. Stable Diffusion webUIの起動
以下のコマンドを入力し,Stable Diffusion WebUIを起動します.
bash stable-diffusion-webui/webui.sh
インストールが完了すると,ターミナルに[Running on local URL: http://127.0.0.1:7860]が表示され,Stable Diffusion WebUIが自動的に起動します.
終了と再起動
Stable Diffusion WebUIを終了するには,ターミナル上で[Control]+[C]キーを押して,[Enter]キーを押します.
再度Stable Diffusion WebUIを起動するには,ターミナルで次のコマンドを実行します.
bash stable-diffusion-webui/webui.sh
最後に
今回はmac環境で画像生成を行う方法を説明しました.最近は新しいモデルも出てきており,画像生成も活発になってきているので今回の記事を参考に是非,興味を持っていただきたいです.
Discussion