🏷️

特定の目的に特化したNostrリレー

に公開
Relay
Nostr
idea

Amethystの作者であるVitor氏が以下のリレーを普段使いしているリレーリストから外しなさいと案内しています。

  • relay.nsec.app
  • purplepag.es
  • sendit.nosflare.com
  • groups.fiatjaf.com
  • relay.getalby.com
  • inbox.nostr.wine
  • filter.nostr.wine/...
  • relay.groups.nip29.com

上記のリレーは通常のリレーとどう違うのでしょうか。
今回は特定の目的に特化したリレー(の一部)を紹介したいと思います。

特殊リレー

アウトボックスモデルには Write(Outbox) リレーと Read(Inbox) リレーがあることを以前紹介しました。
これらは汎用的な目的で利用されるリレーを設定するものですが、特定の目的に特化したリレーも存在します。

Discover Relays

アウトボックスモデルでは kind:10002 イベントから対象ユーザーのWrite,Readリレーを取得して、それから各イベントの取得を始めるわけですが、では kind:10002 イベントを取得するためのリレーは…？という話になってきます。
その kind:10002 イベントを取得にしいく最初のリレーがDiscover Relaysとかインデクサーリレーとか呼ばれるものです。
他のたくさんのリレーから kind:10002 を集めて、クライアントからの問い合わせに応えることが役目となります。
私が知る限りでは以下のリレーが存在します。

  • wss://directory.yabu.me/
  • wss://purplepag.es/
  • wss://indexer.coracle.social/

Search Relays

NIP-50 検索に対応したリレーです。 kind:10007 Search relays に登録して利用するクライアントもあります。
NIP-50に対応したリレーは私の知る限りでは以下の通りです。

  • wss://search.nos.today/
  • wss://relay.nostr.band/

個別に設定するリレーリストと対応kind

NIP-51ではリレーリストを定義するkindがあります。目的に応じてリレーを登録し、必要があればクライアントがそれを利用します。(利用しないクライアントもあります)
リレーに関するkindだけ抜粋します。

name kind description expected tag items
Read/write relays 10002 where a user publishes to and where they expect mentions see NIP-65
Blocked relays 10006 relays clients should never connect to "relay" (relay URLs)
Search relays 10007 relays clients should use when performing search queries "relay" (relay URLs)
Simple groups 10009 NIP-29 groups the user is in "group" (NIP-29 group id + relay URL + optional group name), "r" for each relay in use
Relay feeds 10012 user favorite browsable relays (and relay sets) "relay" (relay URLs) and "a" (kind:30002 relay set)
DM relays 10050 Where to receive NIP-17 direct messages "relay" (see NIP-17)
Good wiki relays 10102 NIP-54 relays deemed to only host useful articles "relay" (relay URLs)
Relay sets 30002 user-defined relay groups the user can easily pick and choose from during various operations "relay" (relay URLs)

私も用途が詳しくはわからないものもあります。
Blocked relays はアウトボックスモデルを採用している場合に接続してほしくないリレーを登録しておくことで無用な通信を減らす目的で有用なのでよく利用しています。

Discussion