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React vs Next.js:フロントエンド技術の選定と判断基準

2024/10/29に公開

はじめに

個人開発でWebアプリを作っていて、フロントエンド開発の初期段階で、ReactとNext.jsのどちらを採用するか迷うことがありました。それぞれにメリットとデメリットがあり、プロジェクトの要件によって最適な選択が変わります。本記事では、フロントエンド技術の選定プロセスを整理し、最終的にReactを採用した理由について解説します。

この記事の対象者

  • バックエンドにFlaskなどのREST APIを使用している開発者
  • ReactとNext.jsの違いが分からず、選定に悩んでいるエンジニア
  • SEOの必要性が低いWebアプリを構築しようとしている方
  • **SPA(シングルページアプリ)**の採用を検討しているプロジェクト担当者

ReactとNext.jsの基本的な違い

項目 React Next.js
特徴 SPAの構築に特化 SSR/SSGを標準サポート
ルーティング 手動で設定(React Routerなど) ファイルベースのルーティング
SEO 弱い(CSR中心) SEOに強い(SSR/SSG)
使いどころ クライアント中心のアプリに最適 SEOが必要なサイトやブログ向け

Reactは**クライアントサイドレンダリング(CSR)**を基本としたシンプルな構造で、自由度が高いのが特徴です。一方で、Next.jsはSSR/SSGを標準でサポートし、SEOに強みを持ちます。

フロントエンド技術選定のポイント

今回私が開発するプロジェクトは、ユーザー向けのWebアプリケーションです。このため、以下のような判断基準でReactを採用しました。

  1. SEOの優先度が低い
    アプリは特定のユーザーだけが利用することを想定しているため、SEOを重視する必要がないと考えました。そのため、検索エンジン経由での流入が不要であれば、SSR/SSGの導入は不要という判断に至りました。
  2. シンプルな構造を維持したい
    Reactは、**柔軟かつ軽量なSPA(シングルページアプリケーション)**を構築できるため、アプリの規模に対してシンプルでちょうど良い選択です。初期設定や学習コストが比較的低く、必要に応じてReduxなどの状態管理ライブラリも容易に導入できます。
  3. Flaskとの相性が良い
    バックエンドにはFlaskを使用しており、ReactからAPIを呼び出す構成は非常に相性が良いです。ReactのSPA構造からaxiosなどでREST APIを呼び出し、シームレスなUI/UXを提供します。

Reactの採用が適切な理由

Reactを選ぶメリット

  • 学習コストが低い:シンプルなAPIで、直感的に使いやすい。
  • 柔軟な設計が可能:自由にライブラリを選択して開発できる。
  • SPAに最適:初回ロード後は、ページ遷移が高速でスムーズ。

Next.jsを採用しなかった理由

  • SEOが重要でない:ユーザー限定のアプリケーションのため、SSRやSSGの必要性が低い。
  • 構成の複雑さを避けたい:SSRやSSGを使わない場合、Next.jsの利点が減るため、Reactでシンプルに構築する方が効果的。また、本職ではC# Web Formを使った開発をしていて、フロントとバックのごちゃごちゃ感が嫌だった、というのも理由の一つになります。

まとめ

以上の理由から、Reactをフロントエンド技術として採用しました。SEOが必要ないケースや、シンプルなUI/UXを提供するSPAを目指す場合、Reactは非常に適した選択ですので、皆さんもぜひ検討してみてください。

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