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(読書感想文) BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらは何をしたのか?

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目次

タイトル
序章 夢のカリフォルニア
1章 ゆっくり考え、すばやく動く
2章 本当にそれでいい?
3章 「根本」を明確にする
4章 ピクサー・プランニング
5章 「経験」のパワー
6章 唯一無二のつもり?
7章 再現的クリエイティブ
8章 一丸チームですばやくつくる
9章 スモールシング戦略
終章 「見事で凄いもの」を創る勝ち筋

サマリー

大半の超大型プロジェクトが期限、予算ともに最初の見積もりを大幅に超過するという結末を迎えている。その理由を著者の研究結果から考察し、プロジェクトを円滑に進めるための重要な考え方が紹介されている。著者が特に強調しているポリシーは「ゆっくり考え、すばやく動くこと」である。これは、シミュレーションと試行錯誤の反復により綿密な計画を立て、円滑で迅速な実行を確保することを指している。また、これを実践するためのコンセプトとして「モジュール性」の可能性を提唱している。一つの巨大なものをレゴのように小さな部品の集まりとして組み立てることで、コストを下げつつ品質を高められる。

感想

本書ではオリンピックや巨大建造物などのいわゆるメガプロジェクトの事例が紹介されているが、自身のライフイベントや勤務先で携わるプロジェクトも、規模こそ違うがビッグプロジェクトだと解釈してよいだろう。こうしたものは初めて経験する局面が多いため、知識が少なく、思ったように進まないことが多々ある。今後、自身がビッグプロジェクトに取りかかる前に、本書に書かれていることを思い出せば非常に心強いと感じた。

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