デジタル簡易無線(免許局)をつかいたい
少し、エンジニアリングやプログラミング的な内容から外れますが、、、
無線をつかいたい
- 特小でもいいじゃん!
- デジタル簡易無線なら登録局の方が良くない?
- IP無線で良くない?
- レンタルでいいじゃん?
いろいろあると思いますが、私は以下のような背景からデジタル簡易無線(免許局)を選択しました。
なんでデジ簡、しかも免許局なの?
- 学校やイベントなど、特小ではカバーしきれない建物でも使用したい。
- 屋外でのドローンショーなど、安定した通信が必要な時にも使用したい。
- レジャーで何kmも通信する予定はない。
- メルカリをはじめとした、中古品は免許局の方が安く高出力(5W)のものが手に入りやすい(と思った。)
免責
この記事は、筆者の調査・経験に基づいて作成されたものであり、正確性や最新性を保証するものではありません。無線局の免許申請・運用等に関しては、必ず総務省 電波利用ホームページや所轄の総合通信局等の公的機関の最新情報をご確認ください。
本記事を参考にされたことによって生じた損害・トラブル・不利益について、当ブログおよび筆者は一切の責任を負いかねます。また、法令の改正や制度の変更等により、内容が最新ではなくなり適合しなくなる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
そもそも、私は電波界隈入門レベルです。今二陸特を取ろうとしています。そんな初心者が感じたことや、困ったことをまとめます。
全体の流れが見えん
電波を申請するにあたり、一番困ったことです。びっくりするくらい記事がなく、申請書のかく内容や期間、用語に関する解説がありません。ということでまとめます。
デジタル簡易無線をつかいたい!となったときは以下のような流れになるでしょう。
- 用途が登録局か、それとも免許局で申請できるのか
- 購入する(自分は中古で購入しましたが、信頼できる中古店や新品を買うのが望ましいと思います。フリマなどで購入する際には廃局済みであるかの確認も重要です。※前の持ち主で廃局されていない場合、新たに申請することができないようです。)
- 申請書を書く(一番大変)
- 二、三週間待つ(修正するかもね)
- お金を納める
- ちょっと待って、必要に応じて免許状を取りに行く。
登録局と免許局って何が違うの
これ、二陸特の参考書で見たやつだ!になりました。
登録局 | 免許局 | |
---|---|---|
必要な手続き | 登録(15日) | 免許申請(30日) |
用途 | レジャー・業務 | 業務 |
概要 | ちょっと簡単(期間が短く、包括申請が可能) | ちょっと大変 |
周波数 | 350MHz帯 | 460MHz帯 |
チャンネル数 | デジタルUHF82ch | デジタルUHF75ch |
機能 | キャリアセンスあり | キャリアセンスなし |
↓令和5年度に増波が行われています。↓
迷った際には、登録局がいいと思います。レジャーにも使えますし、免許局と同じく5Wの空中線電力で発信できるものもあります。
キャリアセンスってなに
使用しようとするチャンネルが他の通信によって利用されていないかを確かめる機能です。干渉を避け、通信の安定性を確保します。
申請したい
- 総務省の電波利用電子申請が簡単(?)でおすすめです。
郵送での申請も可能ですが、手数料が30%程度高くなるのと、シンプルに修正や郵送で日数がかかるのが嫌なので、電子で申請しました。 - 業者で購入した場合にはサポートしてくれる場合もあるようです。
総務省 電波利用電子申請
申請書をかく
一番難しいところです。
一番参考にしたのは 7.様式ダウンロードの記載例PDFです。
つまづいたところ
申請書
- 識別信号(デジタル)
CSMの後ろの番号を入力します。CSMは不要でした。
工事設計書
- 無線局の種別コード
CRとします。デジタル機ではATIS番号は申請に使用しません。というかそもそもアナログ簡易無線は廃止されています。 - 無線設備の設置場所又は常置場所・区分
記載例の通り、常設場所としました。 - 移動範囲
Nは全国を表します。 - 通信事項コード
CRA(簡易な事項)に限られます。 - 識別信号(デジタル)
CSMの後ろの番号を入力します。CSMは不要でした。 - 電波の型式並びに希望する周波数の範囲及び空中線電力
無線機の箱や公式ホームページで確認できます。デジタルの申請の場合、占有周波数帯幅は5k80
https://www.soumu.go.jp/soutsu/hokkaido/E/cr/img/08-2henko_JD_rei.pdf
免許審査期間
大体1ヶ月と言われています。私は二週間ほど経ち、申請の不備で再提出をしましたが、その一週間後には審査終了となりました。審査終了後には総合通信局に返信用封筒を送るか、直接取りに行く必要があります。
まとめ
デジタル簡易無線の特に免許局は会社や業者での申請が多いと思います。一方で個人事業主や小規模のイベント運営など、個人での申請を希望する人も一定するいるのではないでしょうか?
今回申請してみたところ、個人での申請も十分に可能だと思います。電波法の勉強にもなるのでやった方がいいとも思います。
一方で、あまりにも修正事項が多いと通信局に迷惑をかけることにもつながりかねません。総務省の解説記事などを読むことで、正確な申請を心がけましょう。
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