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脳の仕組みをエンジニア生産性向上に活用するシンプルな工夫

2024/12/24に公開

はじめに

本記事では、脳の仕組みを活用して、エンジニアの生産性を向上させるためのシンプルな工夫についてご紹介したいと思います。
まず、今回の工夫の為に読んだ書籍の紹介です。

📚 最高の脳で働く方法 🧠

最高の脳で働く方法 Your Brain at Work

📚最高の脳で働く方法 Your Brain at Work

こちらの書籍から、脳の「仕組み」について面白い😄と感じた部分を抜粋してご紹介します。

  • 脳の中のワーキングメモリは狭い。一般に認識されているよりもはるかに狭い
  • 人が一度に2つの認知課題に取り組むと、ハーバードのMBA取得者でも、認知能力が8歳児並に低下する
  • 作業の切り替えにはエネルギーを使い、やりすぎるとミスが増え疲れる
  • 職場のディストラクション(注意散漫要因)によって、1日当たり平均2.1時間が奪われている
  • 「常時オン」を可能にする携帯電話で常にメールやメッセージを受信していると、知能指数を平均10ポイント低下させる恐れがある
  • ディストラクションは前頭前皮質の限られたリソースを使い果たす
  • ディストラクションを抑制することで、集中力が保たれる。ただし抑制には大量のエネルギーを使用。抑制するたびに抑制する力は低下
  • 一旦、集中が研切れた後、元の作業に完全に戻るまでには25分もかかる
  • ある思考への集中を維持できるかどうかは、いかに不適切なことに注意が向くのを抑えられるかにかかっている
  • 行き詰まりを解消するためには、脳をアイドリング状態にして、リラックスした幸せな気分であればあるほど、インサイトが頻繁に生じる

上記をまとめると、「脳は繊細」 であり、「仕事中、脳のワーキングメモリに、割り込みがなく、集中できる時間を確保すること」 が重要であると言えます。

エンジニア組織への適応

早速、Google Calenderで、社内エンジニアの会議を覗いてみると「運営者のやりたい時間に会議が散らばっている状態」で、脳のワーキングメモリにとっての割り込みが頻発している状態で、生産性を下げている😢構造が見受けられました。

そこで、nextbeatの開発組織の皆さんには、以下の会議設置ルールをお願いしています。

  1. Scrum会議を含む会議は、月曜から木曜の10時から12時まで、もしくは金曜日に実施。ただし急ぎの会議は、例外でも良い。
     ※ 金曜日はリリース禁止日で、会議がしやすい曜日
     ※ PdM、PjMにも上記を依頼。他組織の会議参加者にも働きかけてもらう
     ※ Scrumの会議時間+α(開発部の会議など)を配慮した会議時間の確保を考慮

  2. エンジニアは開発に集中する時間を「集中タイム」として、設定してもらう。
     ※ ナッジ。自ずと「集中タイム」の会議の入っていない時間に、他組織の人々を誘導したいため。

ある事業のテックリードの予定表

サンプルとして、ある事業のテックリードの予定表が理想的だったのでご紹介します。
チームとして、自発的に理想的な状態に調整してくれているようです。

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まとめ

まとめとなりますが、エンジニアの生産性を向上させるためには、脳の仕組みを活用して、割り込みがなく、集中できる時間を確保することが重要であると言えます。本施策を通じて、定性的ではありますが、「集中しやすくなった」という話を複数のエンジニアからFBで頂いています。

会議設定の時間を気をつけるという非常にシンプルな打ち手ですが、開発エンジニアの生産性を向上させることができると考えられますので、是非、試してみてご意見頂ければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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