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リモートワークの「監視」と「孤独」を越えて 〜エンジニアチームがGather.townにたどり着くまで〜

に公開

株式会社ネクスタの奥上です

バーチャルオフィスのGather.Townを導入したときの話になります

リモートでのコミュニケーションの課題

「リモートワークが当たり前になった今、みなさんのチームはどんなコミュニケーション課題を抱えていますか?」
弊社では古くからリモートワークを行ってきた中で「常時Meet接続」という独自の運用をしていました。

「そのとき課題に直面し、バーチャルオフィスツールを試した末に、私たちが最終的に辿り着いたのがGather.townでした。」

リモートワーク難民時代

古くから日本・インド・タイ間でのリモートワークをしてました。
それぞれの拠点では出社して、拠点間でのリモートです。
利用ツールとしては、チャットはハングアウト、ミーティングはMeetを使ってました。

そこで始まったのが「常時Meet接続」です。
各拠点にカメラを設置してもらい、常に全拠点を映すようにしました。
意図としては、一体感の醸成やコミュニケーション促進でしたが、
基本的に映ってるだけで、ほぼ活用できていなかったですし、あまり映りたくないというメンバーも一定数いました。

そこから個人が自宅でリモートワークするようになり、
しばらくは常時Meetの運用を適用する形でした。

<当時の様子>

そこでの課題としては、
・監視感 ずっと見られてるような感じがして心理的負担
・習慣化 単純に入室するのを忘れて、使わなくなる
・回線  インド国内の回線が脆弱でカメラをONにすると業務できない
・会話  誰も話しかけるのには使わない(ことあるごとに社長に雑談不足について訴えてました)
・承認  あと、何と言ってもエンジニアは会社のGoogleアカウントの支給がなく、毎回、入室のたびに承認作業をしていました!
↓コレ

最初のバーチャルオフィス導入の試みと挫折

パンデミックの時にバーチャルオフィスのサービスがいくつか台頭してきて、
社長の提案で全社で試用運転したものの、ミーティングの不安定さや出社組から不評で、
結局、運用化には至らず、また常時Meetに戻ることになりました。
そのときは、セールス5名、エンジニア10名ぐらいの組織でした。

再びバーチャルオフィスの扉を開く時:Gather.townとの出会い

エンジニア採用の進捗が芳しくない中で、東北・関東からの新メンバー加入が決まり、チーム拡大を転機と捉え、リモートワーク環境の再構築を検討しました。
「小規模組織なので全社導入したい」という思いがありつつも、過去の失敗から「まずは自チームから」という慎重なアプローチを選びました。
以前試用したサービスもよかったのですが、みんなの印象のこともあり、別サービスで一番使いやすそうなのがGather.townでした。
(ゲームっぽい見た目が、世代的に私に刺さったと思われます。)

Gather.town定着までの道のり

アナウンス初日に「自分1人だけオンライン」、翌日も別グループの1名だけという、ほろ苦いスタート。
その後、チームミーティングは開催できたものの、終了後すぐにログアウトするメンバーが大半でした。
(このあとできたらオンラインでいてね、と言ったそばから。。)

さすがに1人のときのキャプチャは残ってなかったですが、始めはこんな感じで少しのメンバーしか入ってなかったです。

このときの組織は、
・Aチーム 日本&タイ混合、コミュニケーションの必要性は各々感じていたが、うまく取れてなかったチーム
・Bチーム 東北中心、積極的にバーチャルでコミュニケーションを取ろうと引率してくれたチーム
・Cチーム インド国内で出社して、主にチーム内で業務していたため、バーチャルオフィスの必要性を感じてもらいにくかったチーム

そこから地道な草の根運動が始まります。
・エンジニアを1on1に誘う
・他チームにも使ってみてもらうようにお願い
・新メンバーのオリエンテーションを開催
・インドチームへは回線チェックを依頼

Aチーム

オフラインが多いメンバーがおり、気乗りしてないのかと思ってました。
1on1で感じてることを聞いてみると、実はそうではないことが分かり、
個別に声掛けして誘ってみたりすることで、少しずつログインを増やしてもらえるようにしました。
オンラインでいてくれてたメンバーからも「不安だったけど安心しました。」と言ってもらえました。
ただみんなが揃っても、Gatherで話していいかわからない、という状況だったので、
少しずつ気軽に話しかけて業務が円滑になるという、成功体験を作ってもらうようにしていった結果、
何かあればGatherでやり取りするという文化が当たり前に変わっていきました。

Bチーム

新メンバーがリファラルでJoinしたこともあり、特に手をかけずとも積極的に活用してくれました。
他チームの模範としても非常に助かりました。

Cチーム

出社していたこともあり、特に困ってなく、一番最後にようやく合流できたチームでした。
以前の懸念点であった回線の問題や、他チームとのコミュニケーションが少なく、あまりメリットはなかったですが、少しでも活用機会を作ることで、有用性を見出してもらいました。
それによって、エンジニア全体で気軽にコミュニケーションが取れる環境が出来上がりました。

最後に

Gather.townによって、コミュニケーションにとどまらず、働き方そのものを変革できたと思います。
組織によって状況や事情はさまざまで、導入や定着は難しく同じ方法でうまくいくわけではないですが、少しでも活用のヒントとなれば嬉しいです。

今では、エンジニア以外のグループも合流し50名規模になりました。
エンジニアへのインタビュー、リモートメンバー間のランチ会を開催するようになり、
今後もっと活用の幅を広げれるようにと考えてます。
(ちなみに、利用してから知ったのですが、Gather.townは海外のサービスですが、日本語ができるセールス/カスタマーサクセスの担当者さまがいらっしゃいます。マップの拡張時や困り事など、いろいろと丁寧に対応してくださいますので、サポート面で心配な方でも利用しやすいと思います。)

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