三十六計逃げるにしかず〜炎上する現場の特徴5選〜
はじめに
私事ですがシステム開発をに携わるようになって8年程たちました。
8年前はシステム開発をこんなに続けるとは思ってなかったなぁ・・・・
感傷に浸りつつ、巡ってきた中で、炎上した現場に共通した内容5選をまとめてみたいと思います。
ルールが言語化されていない
現場毎に、コーディングルールやテストルールが違うのは当然なのですが、それらが資料等で言語化されていない、口頭での説明も行われない現場は新規さんが定着しにくいので、慢性的に人材不足となり炎上しがちです。
特に最悪だったは、説明はあったんですが、「ぼくがかんがえたさいきょうのせつめい」であり、他の人に理解してもらう気が一切無い現場でした。
一方的に言いたいことを言うだけで、こちらの質問には「説明したでしょ!」で済ませようとするため非常に困りました😅
スケジュール調整が一方的
スケジュール調整が上司、経営陣の都合で一方的に決められる現場では、デスマーチになり炎上しがちです。無駄にダラダラとしてはいけませんが、必要な工数の確保くらいはさせてもらいたいものです。
一番最悪なところは、事前プランニングを行なって4週間の見積もりを出したのに上司の見栄のために2週間にされた時でした・・・・プランニングした意味ないじゃんw😅
そして当然終わらなかったら人の責任にするという・・・・
形式にこだわりすぎる
流行りの記法や構造などは確かに流行りの理由となる利点は存在します。しかし、それが組織やプロダクトに合っているかは別問題なのです。
合ってない方法をとると、バラバラのコードを書いたり、無駄な工数を消費したり、バグを生む要因となったりします。
最悪というほどではありませんが、残念だった現場では、ソフトウェアアーキテクチャに拘るあまり、無駄な工数を消費し、小さなものでしたがバグを多数作ってしまい、バグ修正に工数を消費してしまっていました。柔軟に取り入れるところだけ取り入れれば、もっと伸びだだろうに勿体無い・・・・
仕様がコロコロ変わる
題目通りですねw
特に昨今はアジャイルが流行っているため、それに託けて仕様変更を多用する現場があります。
もちろん、時流の変化に素早く対応するためにはある程度は必要なのですが、根本的な基底が変わってしまうような、仕様変更を乱発する現場は、プロダクトに対する軸がぶれているのでロクな結果になりません。
一番最悪?というか最速だった現場は、朝言われた仕様が夕方に180度変更の下知が下るという・・・
朝令暮改とはまさにこのこと。
(この場合、無駄にしたのが1日ほどなのでマシいう見方も意見もあったりもします。)
ハラスメントの横行
開発現場だけの話ではないので言わずもがなですが、
- 「メンバーを必要以上に叱責する」
- 「メンバーの人格否定を行う」
- 「気に入らないメンバーの評価を不当に下げる」
- 「サービス残業の強要」
こういったハラスメント行為を行う人がいる現場、それを当たり前に良しとしている現場は最悪です。
この手合いは必ず、プロジェクトが上手くいかず、さらにハラスメントが加速するといった負のスパイラルが起きて瓦解します。
最後に
こういった現場にあたってしまった時は、できるだけ早めに逃げることです。
優しく真面目な開発者ほど
- 「現場をすぐに退場すると次に響くから・・・」
- 「しばらく続けてみないとわからないから・・・」
- 「自分が抜けてしまうと申し訳ないから・・・」
こういった思いから、頑張ってしまう方が多いですが、こういった組織は貴方のことを使い捨ての労働力としかみてない場合が多いです。
最悪の場合、心身の健康を崩し、人生そのものに影響しかねません。
ここでタイトル回収ですが、有名な諺に「三十六計逃げるにしかず」があります。
たくさんあるはかりごとのうち、困ったときは、あれこれ考え迷うよりは、機を見て逃げ出し、身を安全に保つことが最上の方法である。臆病やひきょうなために逃げるのではなく、身の安全をはかって、後日の再挙をはかれ、ということを教えたもの
現場を去ることには色々と葛藤はあるでしょうが、自身の今後のためを思うと逃げる決断も必要ということです。
引用元
Discussion