ThinkPad T480でWindows & UbuntuデュアルドライブとUbuntu20.04の初期設定
Yahooショッピングで普通は売っていないSSDが売られていたので、即買いしてしまい、デュアルドライブになったためにUbuntuを入れようとなったときの設定などをまとめてみました。
Ubuntuインストール前の写真がないのはインストールしたあとに思いつきで書いているためです。
ぼくのThinkPad T480のスペック
- CPU: Core i5 8250U
- メモリ: 16GB
- SSD1: SAMSUNG 860EVO 500GB (SATA)
- SSD2: Western Digital SN520 128GB (M.2 2242 PCIe3.0x2) ←今回付け足した
- OS1: Windows10 Home 2004
- OS2: Ubuntu 20.04.1 LTS ←今回インストールした
- キーボード: US配列
SN520は本来、市場に出回りませんが、Yahooショッピングで売っていたのを見て即買いしてしまいました。
ThinkPad T480のM.2 2242ポートはPCIe3.0x2のB&M-keyのものしか認識しません。(過去にSATAが認識しないのとM-keyが刺さらないのは確認済み)
Ubuntu LiveUSBの作成
OS1のWindows側で行っています。
- jp.ubuntu.comのダウンロードサイトからUbuntu Desktop 20.04.1 LTSのisoファイルをダウンロード
- Rufusと適当なUSBメモリを用いてLiveUSBを作成
Windowsの設定
UEFIに入りやすくするために高速スタートアップ機能をOFFにします。
参考サイト: マウスコンピューターFAQ
コントロールパネルの表示方法は「カテゴリ」です
- コントロールパネルを開く
- 「ハードウェアとサウンド」をクリック
- 「電源オプション」をクリック
- 「電源ボタンの動作を選択する」(左メニュー)をクリック
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
- 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外す
- 「変更の保存」をクリックして保存
Ubuntuのインストール前にすること
ThinkPad T480 ハードウェア保守マニュアルの第9章からを参考にします。
下のやり方は自分なりのやり方なので上のハードウェア保守マニュアルを見ながら作業することをおすすめします。
- 裏蓋を開ける
- 内蔵バッテリーのコードを外す
- キーボード面の電源ボタンを押して放電する
- SATAのSSDのコードを外す(今回はM.2 2242ポートに刺すSSDへインストールするため)
- M.2 2242ポートにSN520を挿入・固定
- 内蔵バッテリーのコードを戻す
- 電源コードに接続
Ubuntuのインストール!!!
参考サイト: The modern stone age.
- 作成したLiveUSBをUSBポートに接続
- 電源ボタンを押してロゴが表示されたら、Enterキーを連打
- BIOSの起動を選ぶ画面になったらF12を押す
- 起動するドライブを選ぶ画面になったら接続したUSBメモリを選択
- LiveUSBが起動し、ようこその画面になったら言語を「日本語」にして「Ubuntuをインストール」をクリック
- US配列なのでキーボードはEnglish-English(US)に変更して「続ける」をクリック
- アップデートとソフトウェアでは「最小インストール」を選択して、その他のオプションは「Ubuntuのインストール中にアップデートをダウンロードする」と「グラフィックスとWi-Fiハードウェアと…」にチェックを入れて「続ける」をクリック
- インストールの種類では、SATAのSSDを抜いているので「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選択して「インストール」をクリック
- その後は自由に設定してください。
- 「今すぐ再起動する」が表示されるのでクリックし、「Please remove the installation medium, then press ENTER:」と出るのでUSBメモリを抜いてENTERを押す。
Ubuntuの設定
Focal Fossaかっこよくていいですね。
最終的にこんな感じを目指したいと思います。
初回起動時の設定
- オンラインアカウントの接続でGoogleアカウントを接続するとGoogleカレンダーが同期されて便利
- あとの設定はお任せで
とりあえずアップデート
Ctrl+Alt+T
で端末を開き、以下のコマンドでアップデート
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
ホームディレクトリの英語化
Ubuntuではインストール時に日本語を選択するともれなく、ホームディレクトリが日本語化されます。
不便なので英語に変更します。
参考サイト: Qiita(Ubuntuでホームディレクトリの中身を英語にする)
- 変更前のホームディレクトリになにかファイルやフォルダがあれば削除する
-
Ctrl+Alt+T
で「端末」を開く - 以下のコマンドで変更
# 日本語→英語
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
# 英語→日本語
$ xdg-user-dirs-gtk-update
ダイヤログが出てくるので「Update Names」をクリックして変更します。
DockをMacっぽくする
UbuntuらしいDockの配置もいいですが、Macに謎のあこがれがあるので、下に配置して中央寄せしたいと思います。
参考サイト: 雑廉堂の雑記帳
- 「設定」を開く
- 「外観」(左メニュー)をクリック
- 「Dock」セクションの「表示位置」を「下」に変更する。
-
Ctrl+Alt+T
で「端末」を開く - 以下のコマンドで適用
$ gsettings set org.gnome.shell.extensions.dash-to-dock extend-height false
お好みで、先程の設定のアイコンサイズを変更するとより良くなると思います。
mozcのツールが見えない!?
この「ツール」が見えなかったときの対処です。
- 「設定」を開く
- 「地域と言語」(左メニュー)をクリック
- 「インストールされている言語の管理」をクリック
- 「言語サポートが完全にはインストールされていません」と出たらインストールをクリック
これで出てくると思います。
出てこなかったら一度、ログアウトして再度ログインすると出るかと思います。
mozcでUS配列の設定
ぼくは、Ctrl+Space
でのIME切り替えが好きなのでその設定をしたいと思います。
- 「設定」を開く
- 「地域と言語」(左メニュー)をクリック
- 「入力ソース」をmozcだけにする
- 「歯車マーク」をクリックし、Mozcプロパティを起動
- 「キー設定」の「キー設定の選択」の「編集…」をクリック
- 「Mozcキー設定」で「変換前入力中」「変換中」「直接入力」「入力文字」の「入力キー」が「Hankaku/Zenkaku」となっているところをダブルクリックから「Ctrl+Space」を押して「OK」を押して保存する。
一度、ログアウトして再度ログインすると確実に反映されます。
mozcのアイコンが荒い問題
mozc標準のアイコンが荒く、せっかくYaruテーマできれいになったアイコンたちとマッチしていません。
そこで、アイコンのSVG化をして問題を解決します。
参考サイト: LFI、yperさんの日記帳
- yperさんの日記帳にあるmozc.svgをダウンロード
-
Ctrl+Alt+T
で「端末」を開く - 以下のコマンド(# 2.)で、ダウンロードしたファイルを移動
- 以下のコマンド(# 3.)で、mozcの設定をコピーして、Geditで開く
-
Icon=
の部分を/usr/share/icons/mozc/mozc.svg
に変更
# 2.
$ sudo mv ./mozc.svg /usr/share/icons/mozc/
# 3.
$ mkdir -p ~/.local/share/applications/
$ cp /usr/share/applications/setup-mozc.desktop ~/.local/share/applications/
$ gedit ~/.local/share/applications/setup-mozc.desktop
# 4.
----- setup-mozc.desktop
[Desktop Entry]
Name=Mozc Setup
Name[ja]=Mozc の設定
Comment=Set up Mozc engine
Comment[ja]=Mozc エンジンを設定します
Exec=/usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=config_dialog
-- Icon=/usr/share/icons/mozc/ime_product_icon_opensource-32.png
++ Icon=/usr/share/icons/mozc/mozc.svg
Type=Application
StartupNotify=true
Categories=Settings;
X-Desktop-File-Install-Version=0.23
-----
Slackで日本語が入力できない問題
Snap StoreからSlackをインストールした場合にIMEの変更ができず、日本語が入力できないみたいです。
公式サイトから.debファイルをダウンロードしてGDebiでインストールをしたいと思います。
参考サイト: Qiita(Ubuntu 18.10のSlack Clientにて日本語入力ができない)
-
Ctrl+Alt+T
で「端末」を開く - 以下のコマンド(# 2.)で、Snap Store版 Slackをアンインストール
- Slack公式のダウンロードページから、「.DEB(64ビット)」をクリックし、ダウンロードする。
- 以下のコマンド(# 3.)で、GDebiパッケージインストーラーをインストール
- 以下のコマンド(# 4.)で、GDebiからSlackをインストール
# 2.
$ sudo snap remove slack
# 3.
$ sudo apt install gdebi
# 4.
$ sudo gdebi slack-desktop-...-amd64.deb
これで日本語が入力できると思います。
Snap版で入れていたワークスペースたちの設定が保持されていたのでとても助かりました。
Visual Studio Codeでも同様の問題が起こりました…。
Slackと同様の手順で.deb版をインストールすることで解決されます。
Windows起動したら時計がずれちゃった
お互いのシステム時刻が統一されていないのでUbuntuの時計をLocalTimeに変更して対処します。
参考サイト: Ova-Q's Free Space
-
Ctrl+Alt+T
で「端末」を開く - 以下のコマンドで設定を適用
$ sudo timedatectl set-local-rtc true
おわりに
とりあえず、入れた備忘録的な感じで作りたかったので、拙い文章になっていますが1本かけたので良かったです。
随時、Tipsなど更新できたらなと思います。
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