VagrantBoxから作ったAlmaLinux/CentOSをGUIで起動する初期設定
本記事の内容
自分のような初心者🔰 が勉強に使う環境構築、という想定です。
勉強系の記事とか講座を見ると、GUIで操作する前提のものがたまにあります。
ひとまず以下を設定するのが目標です。
- 公式の VagrantBox からプレーンな環境を立ち上げる
- GUI でデスクトップが起動するようにする
- VirtualBox から GUI を開いた時に画面リサイズとマウス行き来ができるようにする
参考にしている教材が CentOS ということもまだ全然あると思うので CentOS も一応載せることにしました。
こちらの環境
macOS Monterey
VirtualBox 6.1.34
Vagrant 2.2.19
前準備
ExtensionPackダウンロード
GuestAddition を使うので、ExtensionPack をここからダウンロードしてくる。
Extension Pack をVirtualBox に導入する
VirtualBox の 「環境設定」→「機能拡張」を選択
ダウンロードしたExtension Packを追加してOKを押す
VagrantBox で環境を作る
もう作ってあるよという方は読み飛ばしてください。
AlmaLinux9 は執筆現在リリース直後だったので 8 を使っています。
CentOS8 は2021年12月31日にサポート終了しているので、まだ生きている 7 を使います。
https://app.vagrantup.com/almalinux/boxes/8
https://app.vagrantup.com/centos/boxes/7
vagrant box add
$ vagrant box add [BoxのURL]
1) hyperv
2) libvirt
3) virtualbox
4) vmware_desktop
virtualbox を利用しているのでそちらを選択します。
vagrant init
Box名を一応確認します。
$ vagrant box list
almalinux/8
centos/7
任意のディレクトリに移動して、init します。
$ vagrant init [Box名]
Vagrantfileが作成されているはずです。
vagrant up
$ vagrant up --provider virtualbox
ここまでやると、VirtualBox上に仮想マシンが追加されていて、
かつ起動している状態になると思います。
vagrant ssh
でホストのターミナルから接続できますし、VirtualBox から画面を起動すると CUI が立ち上がると思います。
GUIにしていく
GUIのインストール
root でログインする。
AlmaLinuxの場合
$ yum group list
Server with GUI の項目があることを確認する
$ yum groupinstall "Server with GUI"
CentOSの場合
$ sudo yum -y groupinstall "GNOME Desktop"
GUI起動の設定
$ systemctl set-default graphical.target
普段は vagrant up
で起動してから ssh で触ると思うので、
自分はマシン自体はGUI起動をデフォにします。
設定したら、一旦普通に GUI 起動するかを試します。
パッケージインストール
パッケージそれぞれについては初心者なのでさっぱりです。
とりあえずOS毎にGUI化で調べた時にヒットした情報をもとにインストールしてます。
気になる人は調べて、必要と判断したものだけ入れてください。
AlmaLinuxの場合
$ yum -y install bzip2 make perl tar gcc gcc-c++ elfutils-libelf-devel kernel-devel kernel-headers
CentOSの場合
$ yum install -y bzip2 gcc make kernel-devel kernel-headers dkms gcc-c++
GuestAdditionをVirtualBoxに追加
マシンをシャットダウンして、
VirtualBoxの 設定 > ストレージ > コントローラー : IDE Controller
右側のCDアイコンをクリックして GuestAddition の iso を追加してください。
マシンを起動して、GUIのデスクトップが起動することを確認してください。
起動が終わったら
メニューの Device > Insert Guest addition CD image ... を押してCDイメージをマウントします。
正常にマウントできたらダイアログが出てくると思うので、処理を実行してください。
しばらく Guest Addition のインストールが行われます。
再起動したら画面のリサイズや、画面外へのマウスの行き来ができるようになるはずです。
終わり
初期設定なのでここまでです。
デフォルトだと画面が小さすぎて作業にならないので、
画面リサイズができて、マウス行き来がしやすくなればとりあえず安心といった感じです。
参考
https://webbibouroku.com/Blog/Article/vagrant
https://genchan.net/it/server/3528/
https://syutaku.blog/almalinux-install-vb-guestadditions/
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