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SIer社員が1年弱で取った資格が業務にどれくらい”活きたか”

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TL;DR

SIerに入社して1年弱の間に取得した資格が、どのように実務に活かされたかを振り返っています。AWS、Java、SQL、応用情報技術者など、さまざまな資格を取得し、それぞれが開発業務や関係者とのコミュニケーション、プロジェクト管理などにどのように役立ったかを具体的に紹介しています。AIが開発を一手に担うこの時代で、資格勉強は基礎概念を理解する良い手段であり、少しでも自信を持って仕事に取り組むための基盤となったことを実感しています。

SIer社員が1年弱で取った資格が業務にどれくらい"活きたか"

こんにちは。私はSEとして入社してから1年弱の間、SI業務の主に下流工程に携わってきました。現在は、システム開発に関わるさまざまな業務を担当しており、主にアプリケーションの保守や運用、データベースの管理、そしてクラウドインフラの保守や運用に携わっています。これまでの経験を通じて得た資格が、実務にどれくらい活かされたかをシェアしたいと思います。

資格一覧

以下の資格を取得しました。

資格名 取得日
AWS認定クラウドプラクティショナー 2025年3月取得
Java Silver 2024年10月取得
Java Bronze 2024年5月取得
SQL Silver Master 2025年4月取得
応用情報技術者 2025年4月取得
情報セキュリティマネジメント 2022年7月取得
基本情報技術者 2022年6月取得
ITパスポート 2022年6月取得

それぞれの資格が、どのように業務に活かされたのかを振り返ります。

1. AWS認定クラウドプラクティショナー

AWS認定クラウドプラクティショナーは、クラウドおよびAWSの基礎的な知識を身に付けるために取得しました。業務では主に保守・運用でCloudWatchでの障害調査、EC2でのサーバー構築、RDSでのDB設計等で利用しています。この資格は、業務の中で「クラウド環境を理解する」ために非常に有用でした。特に、以下のような場面で役立っています。

  • システム構築や運用におけるクラウド知識:社内でのクラウドインフラ構築や運用業務の際、AWSサービスを理解していることが大いに活かされました。既存アプリケーションの基盤環境をなんとなくでも理解するのに役立ちました。
  • コミュニケーションの強化:クラウドの基本的な知識を持っていることで、インフラ担当者やクラウドエンジニアとの会話が最低限できるようになり、業務効率が向上しました。

2. Java Silver, Bronze

Java Silverは、オブジェクト指向の基礎概念を理解するのに役立ちました。この資格は、Javaの基本的な文法からオブジェクト指向設計(継承、カプセル化、ポリモーフィズム等)に至るまで幅広い知識をカバーしています。実務において、以下のような効果がありました。

  • コードレビューでの理解の深まり:プロジェクト内でJavaを使用することは無かったですが、最低限のアルゴリズムや綺麗なコードの書き方を学びました。特に、オブジェクト指向の考え方を理解することで、設計や実装がスムーズに進みました。
  • スムーズなシステム開発:基本的な文法やライブラリを理解していることで、他のプログラミング言語を習得するのに役立ちました。

3. SQL Silver Master

SQL Silver Masterは、データベースの基本的な操作からRDBMSの管理に至るまでの技術を習得するために取得しました。特にSQLを多く扱う業務において、大きな役立ちを感じました。

  • 効率的なデータ操作:業務でのSQLクエリの記述やデータ抽出において、効率よく複雑なクエリを書くことができるようになり、業務で使用しているOracle APEXでの開発業務に直結しました。
  • トラブルシューティングの強化:データベースのエラー対応において、より迅速に障害対応を行い、システムの安定性向上に貢献できました。

4. 応用情報技術者

応用情報技術者は、IT全般に関する知識をさらに深めるために取得しました。この資格は、特に以下のような実務に活かされました。

  • システム設計や開発の視点:基本設計から開発、テスト、リリースに至るまで、システム開発(特にウォーターフォール)の流れを大まかに抑えるのに役立ちました。
  • プロジェクト管理のスキル向上:PM分野や保守運用分野を学習することで、プロジェクトの進行管理やリスク管理のスキルが向上し、”マネジメント”の初歩ぐらいは実践できるようになりました。

5. ITパスポート、基本情報技術者、情報セキュリティマネジメント

これらの資格は、主に就活時に取得したもので、IT業界での基礎的な知識を広く網羅するために取得しました。具体的には、以下のような面で活用しました。

  • IT業界全般の知識習得:システム開発や運用に関連する基本的な知識(特にプロジェクト管理、セキュリティ、ネットワーク等)を身につけることができ、業務全般を理解する助けとなりました。
  • 業務全体の理解:資格取得後、業務の中で他部門と連携する際に、IT全般の知識を活かして円滑なコミュニケーションを図ることができました。
  • セキュリティ意識の向上:特に情報セキュリティマネジメント資格は、社内でのセキュリティ活動やリテラシーの向上に貢献し、セキュリティ対策を意識して仕事を進める上で非常に役立ちました。

まとめ

IT業界では資格不要論をよく耳にしますが、意外と普段の業務では直接触れる事のない知識を体系的に学ぶことができ、多少なりともエンジニアとしての自信を増すことができる、良い手段であると考えています。特にAI時代に必要とされる、基礎概念への理解を深めるに有用であり、余力があれば積極的にチャレンジするのはアリかと思いました。

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