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Meta社のAIモデルLlamaはオープンソースライセンスに準拠していない。「ソースコード公開」であり自称オープンソースという罠への警告文

2025/01/20に公開

問題の本質は誰が言うか?

庶民がフリーソフトをオープンソースと言っても問題ないです。

小学生が隕石が落ちてくる!と言っても笑い話です。しかしNASAが隕石が落ちてくる!地球はおしまい!と言うのはジョークにならない。

Metaはオープンソース界隈に深く関与している企業のため、オープンソース準拠の意味を知らない素人企業ではありません。

むしろ詳しい企業と誰もが思うため、よく読んだらオープンソース非準拠の「単なるソースコード公開+契約と制限を包括的に含む配布物」を大々的にオープンソースと称して公開するのは、ミスリードを狙ってる、意図的な誤用、として非難を浴びるのは予想可能なはずです。

もしこれが人的ミスで起きているならMeta社はライセンス理解できる人材がいないままAIモデル開発していると言うことであり、そんな低レベルの会社が「Llamaの倫理はMetaが定める」って倫理の前にライセンスを勉強しろ!と笑い話になるのです。

ソースコードを公開すれば「オープンソース」ですか?

  • 答え:NO
  • ソースコードを公開するだけではオープンソースとは言えません。オープンソースとして認められるには、Open Source Initiative (OSI) が定める「オープンソースの定義」に準拠する必要があります。

この定義には以下のような条件が含まれています:

1.自由な再頒布

誰でもソフトウェアを再配布できる権利があること。

2.ソースコードへのアクセス

ソースコードが公開されていることが必要。ただし、これは条件の1つに過ぎません。

3.派生作品の作成を許可

修正や派生ソフトウェアを作り、それを配布する自由が認められていること。

4.差別の禁止

特定の個人や団体、または特定の用途に対して制限をかけてはいけない。

5.ライセンスの一貫性

ソフトウェアを再配布した場合でも、元のライセンス条件が引き継がれること。

英語での使い方

「単にソースコードを公開」は “source code is available” が適切。“open source” はオープンソース準拠を示すため、大手が意図せず誤用するとミスリードや批判を招きます。背景を考慮すべき問題です。

  • 「単にソースコードを公開している」と言いたい場合には、“source code is available” または “publicly available source code” とするのが無難です。
  • 「オープンソース」としてライセンスや自由を強調する場合には、“open source” を使いますが、その条件を満たしていないなら使うべきではありません。
  • もしコード以外のリソースも含めたい場合には、「source code and associated resources」や「complete software components」などの表現が適切です。

結論

単にソースコードを公開しても、これらの条件を満たさない場合は「オープンソース」とは呼べません。例えば、利用者や用途に制限がある場合や、派生作品の作成や再配布が禁止されている場合、それは単なる「ソースコード公開」であり、オープンソースではありません。

Meta社のAIモデルLlamaは「自称オープンソース」である。これがどんな問題を起こすか?

1.誤解と混乱を招く

  • 「オープンソース」という言葉は特定の基準を満たす場合にのみ使われるべきですが、Llamaはその条件を満たしていません。
  • 開発者や企業が「オープンソースだ」と信じて利用した結果、ライセンス違反や契約違反になるリスクがあります。
  • 特に初心者やライセンスに詳しくない人にとって、誤解を招きやすい。

2.オープンソースの信頼性を損なう

  • 「オープンソース」という用語を誤用することで、オープンソース全体の価値や信頼性が低下する恐れがあります。
  • 本来、オープンソースは「自由」「透明性」「公平性」を理念としていますが、Llamaのように制限の多いライセンスが広まると、オープンソースの基本原則が曖昧になります。

3.開発者や企業の法的リスクを増大

Llamaのライセンスには、以下のような制限が含まれています:

  • 月間7億人以上のユーザーを持つ企業はMeta社から追加ライセンスを取得する必要がある。
  • 利用規約を守る必要があり、Metaがその内容を随時変更できる。

引用元記事
https://shujisado.com/2025/01/15/llama_is_not_opensource/

原文が文章が専門用語や法律用語で書かれているため、分かりにくい部分があります。簡単に噛み砕いて説明します。

1.Llamaはオープンソースではない理由

Meta社は「Llamaはオープンソースだ」と宣伝していますが、実際には以下の理由で、オープンソースとは言えません:

1.ユーザー数の制限

  • 月間7億人以上のユーザーがいる企業は、Metaから特別な許可を得ないと使えない。
  • これは「特定の企業や団体に対する差別をしてはいけない」というオープンソースの基本ルールに反しています。

2.利用規約が契約に組み込まれている

  • Meta社が定めた「利用規約」がライセンスの一部として適用され、自由な使い方に制限をかけています。
  • 例えば、「倫理に反する利用は禁止」という規約がありますが、この「倫理」の基準はMeta社が勝手に決めるものです。

3.規約を後から変更できる仕組み

  • Meta社がいつでも規約を変えられるため、利用者は突然新しい条件を押し付けられるリスクがあります。

4.派生モデルの命名やブランディングの制約

  • Llamaを使って作ったAIモデルには「Llama」という名前を含める必要がある。
  • これはオープンソースのルールに反しています。

5.契約の譲渡が禁止されている

  • Llamaを使う権利を、別の人や会社に譲渡することができません。

6.出力結果への制約

  • Llamaで作られた成果物にも、Meta社のルールが適用される。これは自由な利用を妨げます。

7.商標やブランドガイドラインへの制約

  • 「Llama」という名前の使い方に制限があり、商標の扱いもオープンソースとしては制限が強すぎます。

2.Metaのライセンスはオープンソースではなく「契約」

  • Llamaのライセンスは、普通のオープンソースライセンス(GPLやMITなど)とは異なり、「Meta社と利用者の間で結ばれる契約」です。この契約では、Meta社が強い権限を持ち、利用者は自由に使えない部分が多いです。

3.結論

  • Llamaはオープンソースではなく、Meta社が利用者をコントロールするための契約に基づいています。
  • Llamaを使う場合、Meta社のルールに従う必要があり、他のオープンソースライセンスのような自由はありません。
  • Meta社が「Llamaはオープンソース」と喧伝することで、誤解を招いている可能性があります。
  • Llamaのライセンスはオープンソースではないので、注意して使いましょうという警告です。特に、大企業や派生モデルを作る人にはリスクがあるという指摘です。

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