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【iOS】アプリリリース時にプライバシー情報への回答が必須化した話

2020/12/18に公開

はじめに

2020年12月8日よりApp Store Connectでアプリを公開しようとする際に以下のようなエラーが出るようになりました。

app_privacy1

Appleの開発者サイトに情報が出ています。
https://developer.apple.com/jp/app-store/app-privacy-details/

App Storeでは今年中に、全てのAppleプラットフォームを対象に、Appをダウンロードする前に、ユーザーがAppのプライバシー方針を確認できるようにします。ユーザーは個々のAppのプロダクトページで、そのAppが収集するデータの種類、およびそれらのデータがユーザーと紐付けられているか、あるいはユーザーのトラッキングに利用されているかを確認できます。デベロッパは、Appのプライバシー方針に関する情報(サードパーティパートナーのコードをAppに組み込む場合は、そのパートナーの方針も含む)をApp Store Connectに提供する必要があります。2020年12月8日以降、新規AppおよびAppのアップデートをApp Storeに提出する際、この情報が必須となります。

ポイントは最後の1行の 「新規AppおよびAppのアップデートをApp Storeに提出する際、この情報が必須となります」 です。

アプリでどういった情報にアクセスするか、どういった用途で使用するかを回答することが必須となりiOS 14.3以降ではその回答内容がアプリ利用者に提示されるようです。
※回答にはAccount HolderAdminの権限が必要です。

今回は上記の内容への対処法をご紹介します。

対処法

対処法は簡単で、対象となるアプリの【Appのプライバシー】からいくつかの質問に回答するだけです。

app_privacy2

【はじめに】を押下すると、以下のような質問が続きます。

app_privacy3

例えば「ユーザデータの取得を行っているか」や「行っている場合はその目的」など、アプリの形態に合わせて回答していく形になります。
注意点としては、サードパーティ製のライブラリも考慮しないといけないことです。
例えばFirebaseを入れておりAnalyticsAuthを使っているなら、自然とユーザ情報や操作データの収集はしているため、こういった内容の質問には回答する必要があります。

まとめ

今回は2020年12月8日より追加された「Appのプライバシー」に関する質問の必須化について紹介しました。
もしお手元の端末がiOSでバージョンが14.3以降ならAppStoreで「Appのプライバシー」に関する情報が参照できるようになるかなと思います。
※必須化して間もないため、対応しているアプリ数は少ないかと思われます。

開発者側としては、リリースにあたって必要となる作業が増えたので手間かと思いますが、利用者側からしてみればアプリがどういった情報を扱っているのかというのは割と気になる部分だと思うので、仕方ないのかとも思います。

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