【iOS】最新バージョンのビルドをうっかり自動リリースしてしまった話
はじめに
今回はApp Store
にアプリを公開するにあたっての軽いやらかし事案というか、よく考えたらそりゃそうだよな、というようなTips
の紹介です。
具体的に何があったかというと、iOS
アプリの更新バージョンをストア公開するにあたって
- Appleによるアプリ審査の合格
- 最終的にリリースしてよいかの決定
- リリースの実行
という手順を踏むべきところを
- Appleによるアプリ審査の合格
- リリースの実行
としてしまいました。
呑気にツイートしてる場合じゃねえ・・・
リリース設定は引き継がれる
原因は単純明快で、今回リリースしようとしていたバージョン(β
としておきます)の 「バージョンのリリース」の設定が「このバージョンを自動でリリースする」 になっていたためです。
いかなるアプリもストア公開にあたってはAppleの審査を受ける必要がありますが、この設定をしておくと 「審査合格後に自動的にリリース処理まで行う」 ような挙動になります。
この「バージョンのリリース」の設定値ですが、実は直前に行ったリリース時の設定値を引き継いだものがデフォルトでセットされます。
直前のバージョン(α
としておきます)のリリースが年末で関係者も集まりにくく、かつ軽微な修正だったので自動リリースの設定にしたのを失念していて、バージョンβ
もその設定のままリリースしてしまったという次第です。
α
で初めて自動リリースをしたというのもあり 「そもそも設定値が引き継がれるのを失念していた+リリース時も各値を細かく確認する手順になっていなかった」 ためやらかしてしまいました。
これが仮にサーバサイドの更新も伴うような大規模なアップデートだった場合、アプリ単独でリリースされて不具合を起こす可能性もあったため、何気に重たい事案だと思います。
※今回もアプリ内で完結する軽微な修正だったので事なきを得てます。
公開取り下げもできるらしい
公開国をゼロにしたり、取り下げ申請を出せたりするようですが今回は利用しませんでした。
そういった対応を取った場合も速やかに修正版のアプリを提出する必要があります。
今後の対策
もともとリリース時のチェックリスト的なものは自分で作っていたのですが 「プロジェクト内部のバージョン情報が正しいか」や「参照している環境が製品版環境か」 のようにソースコードレベルでのチェック事項が主でした。
そこに「ストア公開時の注意点」のような項目を加えて、AppStore
やGooglePlayStore
のダッシュボードからアプリを公開する際の確認事項を追加していくことにしました。
基本と言えば基本ですが、このあたりは慣れで作業していた節もあるのでしっかり明文化する事の重要性を再認識しました。
まとめ
今回はAppStore
にアプリをリリースする際に自動リリースしてしまった件を紹介しました。
大事には至らなかったのが幸いですが、一歩間違えば大規模な不具合になる可能性もあったのでAppStore
でアプリリリースを考えている方はこういった事例があることも忘れないようにしましょう。
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