ITエンジニア 新卒1年目の振り返り:勉強したことまとめ
概要
新卒2年目に入った筆者が、新卒1年目に勉強したことをまとめたものです。
本記事はあくまで一例ですが、簡単なプロフィールは以下です:
- IT未経験(数学出身、多少プログラミング経験はあり)
- IT技術に強いエンジニア(スペシャリストやアーキテクト)を目指す
目的
本記事で書くこと
2023年春、IT企業に新卒エンジニアとして就職しました。
そこから1年で勉強してきたことを、私自身の振り返りも込めて書いていきます。
想定読者
- これからIT企業へ就職を考えている人
- 同じく新人ITエンジニアでスキルアップを目指す人
目的でないこと
新卒1年目で実際に勉強したことを書きますので、
- ベテランから見た"こうしたら良いエンジニアになれる"的なお話はありません
- 企業文化・職種・目指すキャリアによって、やるべきことは様々ですので、あくまで一例です
前提
基本プロフィールです:
- 就職した企業
- 従業員200人規模の中小のSIer(ややベンチャー)
- 主に使う技術はクラウド(AWSやSalesforce、MuleSoft)
- 学歴
- 大学院 修士卒 数学専攻
- 入社前知識
- 専門は数学でしたが、プログラミングの講義もいくつか履修していました
- プログラミングに興味が出て、趣味レベルでc++
- 目指すキャリア
- IT技術に強いエンジニア(スペシャリストやアーキテクト)を目指しています
勉強したこと
ITエンジニアに必要な知識は、大きくまとめると以下に2軸で分類されそうです。
- 応用/基礎
- IT技術/マネジメント&ビジネス
それを踏まえて、新卒1年目で勉強してきたことを整理してみました。
勉強したジャンルや資格等をピックアップして、感覚で分類して記載しています!
※詳細一覧は、ブログ最後におまけで記載しています。
※あくまで一例です。あと、技術に強くなりたいので、IT技術(特に基礎)が多めです
1年目を振り返って
書き出してみると、色々勉強してきたなと思います(やってきたことの詳細はブログ後半に書き出しています)
新卒研修から始まって、色々な技術本・ビジネス本をたくさん読みました。
そのおかげもあってか、技術的な話についていけるようになったり、技術的な質問に答えられるようになったり、着実に知識がついてきたなと思っています。
一方で、まだまだ勉強することは残っていて、もっと頑張らないといけないと感じています。
(IT技術は奥が深くて難しすぎて、一生かけても勉強しきれない気がしている)
ちなみに、IT技術に強いエンジニアを目指すべく、入社後に以下のように決めていました:
- 新卒1年目はひたすら勉強していこう
- 意図的に時間を作って、勉強の時間に充てよう
2年目へ向けて
2年目からはアウトプットを増やしていこうと考えています。
1年目を振り返って、ひたすら勉強(インプット)をしてきました。
インプットも大切ですが、視野を広げたり、深い理解として身に着けるためにもアウトプットの必要性を感じています。
一旦はインプット少し多めで「インプット:アウトプット=6:4」くらいで考えています。
これからITエンジニアを目指す人へ
初めのうちは、何よりも基礎を大事に考えています。
特に、技術者・スペシャリストを目指すためには、しっかりした土台が必要です(ここは、会社の偉い方に聞きました)
例えば、
- 学生の方は、自分の専門を学び、研究に打ち込んでいればよいと思います。
- IT企業の就職を考えている方も、無理にITを学び始める必要はないです。
- ※ただし、企業毎の採用基準がありますので注意。
- 新卒1年目の方も、"目の前の業務で使う技術"も大切ですが、少し先の将来に役立つように基礎を固めることがおすすめです。
まとめ
新卒1年目に勉強してきたい事を(私の振り返りを兼ねて)書いてきました。
まとめると、ITエンジニアにとって、
- 勉強は大事
- たくさん勉強が必要
- 基礎を身に着けることも大切
だと思います!
[おまけ]
ここから先は、
入社以降、勉強したことや読んだ本をつらつらと書いていきます。
勉強したこと一覧
新卒研修(4月~6月)
- Java研修
- パーフェクトJavaを読みつつ、社内オリジナル課題に取り組む
- 教科書も課題も難しく、しっかり学んだ
- プログラミング、オブジェクト指向、データ構造など
- RDB研修
- リレーショナルデータベース入門: データモデル・SQL・管理システム・NoSQLを読みつつ、SQL課題に取り組む
- 教科書でかなり理論的な部分を学びつつ、課題で簡単なSQLを書けるようになる
- 教科書は1年かけて読み切った
- WEB研修
- 基礎からのサーブレット/JSPを読みつつ、社内オリジナル課題に取り組む
- WEBの仕組み、Sessionとは何か?などを学ぶ
読書~技術本~
-
リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
- 可読性のあるコードを学ぶため
-
良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門―保守しやすい 成長し続けるコードの書き方
- 同じく可読性のあるコードを学ぶため
- リーダブルコードと比べて、オブジェクト指向や設計の観点が多い
-
ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
- AIをゼロから理解したく読んだ本、Pythonでゼロからコードを書ける
- ※実際には入社直前の2-3月頃に読んでいました
-
Software Design
- こちらは毎月発行の雑誌
- 雑誌といえど、かなりボリューミーで、色々なトピックをしっかり学べる
- 毎月購読(すべて読み切っていないが、特集は最低限読む)
-
テスト駆動開発
- 開発手法を学びたく、その一つとしてテスト駆動開発
- テスト駆動とは?自動テストとは?が学べる
-
Web API: The Good Parts
- 業務でMuleSoft(API関連の技術)を使用しており、"良いWeb API"を学ぶため
-
OAuth徹底入門 セキュアな認可システムを適用するための原則と実践
- 最近話題のOAuthについて学ぶため
-
Java言語で学ぶデザインパターン入門第3版
- タイトルの通り、デザインパターンが学べる
- 具体例とともに解説があり、面白い
-
はじめての設計をやり抜くための本 第2版
- 初心者向けにわかりやすい
- いずれ設計をできるようになりたい
-
マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)
- ネットワークについてしっかり学びたいため
- まずはTCP/IPを勉強
-
Reactハンズオンラーニング 第2版
- Reactについて勉強したく、パラパラ読んだ
資格勉強~基礎編~
-
イメージ&クレバー方式でよくわかる かやのき先生の基本情報技術者教室
- 基本情報技術者試験の受験に向けて読んだ
- 受験は新卒1年目の9月中旬
- ※リンクは令和6年度版。毎年新しい版が出る。
-
徹底攻略 応用情報技術者教科書
- 応用情報技術者試験の受験に向けて読んだ
- 受験は新卒2年目の4月(合否発表待ち)
- ※リンクは令和5年度版。毎年新しい版が出る。
低レイヤー系
-
作ろう! CPU ~基礎から理解するコンピューターのしくみ
- ハードウェア記述言語でCPUを作る本
- Kindle版
-
CPUの創りかた
- こちらはICを使って実際にCPUを作る本
- プリント基板が売っているので、はんだで実際に作るところまでやった
- Kindle版
-
ゼロからのOS自作入門
- C言語を使って、ゼロからOSが作れる
- 9章まで読んで途中
資格勉強~業務編~
- AWSの資格
- AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー 改訂第3版
- (模擬問題付き)徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト − アソシエイト教科書 第3版[SAA-C03]
- Udemyの問題集。※キャンペーンで安くなっているときに買った
- 受験はCLF, SAAを新卒1年目の10月頃
- Salesforceの資格
-
アプリケーションビルダー
- 基本はTrailheadで学習(社内ナレッジがあり、そちらも活用)
- 新卒1年目の9月中旬に受験
-
Platform デベロッパー
- 基本はTrailheadで学習(社内ナレッジがあり、そちらも活用)
- 新卒1年目の2月に受験
-
アプリケーションビルダー
- MuleSoftの資格
- MCD1
- 最近色々変わっていて、現在は「認定 MuleSoft デベロッパー」という資格
- オンラインで学習できるFundamentalsという公式教材で学習
- 新卒1年目の7月に受験(新卒研修の一環)
- MCIA
- 最近色々変わっていて、現在は「認定 MuleSoft Integration アーキテクト」という資格
- Udemyの問題集を中心に勉強
- MCD1
読書~ビジネス一般~
-
マンキュー入門経済学(第3版)
- 経済の入門部分をしっかり学べる
-
みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商3級 商業簿記
- 会計業務を簡単に学ぶため
- 資格自体は未取得
-
経営×人材の超プロが教える 人を選ぶ技術
- 研修内でフィードバックをしあう場面があり、人の良い所が見えるようになりたいと思ったため読んだ
-
瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく
- タイトルの通りの内容が知りたくて読んだ
- どちらかというとトレーニング方法が書いてある
-
20代を無難に生きるな
- こちらもタイトルの通り
- 無難に生きないように気を付けようと思う
-
付加価値のつくりかた キーエンス出身の著者が仕事の悩みをすべて解決する
- 付加価値とは?が知りたかった
-
解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法
- 課題や解決策に対して、解像度を上げる方法
- 読むと、自分の解像度が浅いことを痛感する
-
完訳 7つの習慣 人格主義の回復
- 社会人として生きていくうえで大事なこと
- まだ読み途中
-
「静かな人」の戦略書: 騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法
- 内向的な人の強みやその活かし方を知れる。
- 外交型・内向型の違いを理解できる(どちらか一方が優位ではないことも知れる)
-
会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方
- 本当に面白い。「なんかよくわからない決算書」が少しわかった気になる
- 続編の「実践編」も読んだ
イベント
その他、IT関連のイベントも見に行ったりしている
以下の他にもオンラインイベントを見ている(connpassとかで調べている)
-
SECCON Beginners CTF
- 毎年1回開催されている、初心者向け大会
- ※実際には新卒2年目の6月に出場
- セキュリティについて学びたいのでCTFを勉強していた
-
Object Orient Confarence
- オブジェクト指向に関する色々な講義が聞ける
- 規模も大きく、かなり楽しかった
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