社内で「新任EMに読んでもらいたい書籍リスト」を用意しました
こんにちは、NE株式会社で働いておりますきんじょう(@o0h_)がお送りします。
連続で失礼します!!!という気持ちで、また投稿してみます。(明日からは再び違うメンバーが登場します💪)
Intro
さて、NE株式会社では今期よりEngineering Managerに挑戦!という人材が、数名現れています。とても嬉しいです。
EMって、何をするか・どうやればいいのか分かりにくいと思うのですよね。かくいう私も、元EMが自分のチームに居てくれた事でかなり助けられましたが、任命された時は「なにこれ〜どうすればいいの〜」と思いながら、何とか自分が出来ることを増やしたり試したりしながらの日々でした。
そんな体験から、「新しく挑戦して見る人には、なにか手助けを出来ると良いな! 」という気持ちがあります。
そこで、「私に予算をください」と掛け合って、「新任EMに読んでもらいたい書籍リスト」を選定し、物理本を会社に置くようにしました。
その際に書いた紹介記事を、社内向けの投稿から引っ張ってきて公開してみます。
概ね抑えておきたいポイント
EMという職業、色々と学ぶ必要があるぞ!!!!というのを前提にしつつ。
全部を深いレベルで抑えるのは恐らく困難です、とは言え一通りはできないと他人にがっかりされます(部下だったり、他のマネージャーだったり、マネージャーオブマネージャーだったり)。
なので、新しくEMにチャレンジしていく皆さん、少なくともT字型、欲を言えばW型人材に・・・!!!なってください!
これから責務を果たしていくためには、「視野を広げる・視座を高める(あるいは高低を自在に動かす)ことを毎日やり続る」のが求められますし、それを期待もされる〜みたいな側面はあると思いますので。(と言っても、それもスタイルに依るかも知れません。一義的な答えはないのでしょう)
色々な分野に手を出していく必要が生じることになります。そうはいっても、無造作に「なんでもやってください」も厳しいものがあります。
という訳で、今回は、自分なりにこんな軸を設定しました。
- ピープル領域
- (Web系)エンジニアとしてのキャリアを考える・支援できるようにする
- 対人・育成・支援をできるようにする(フィードバック、メンタリング等)
- テック領域・専門職領域
- 技術職としての学び方を身につける・他人に「学び方」を教授できるようにする
- 品質管理を出来るようにする
- チーム・組織領域
- 組織設計・組織戦略の観点から考えられるようにする
- 人を動かす(動機づける)・文化づくりをできるようにする
- プロジェクト・プロダクト領域
- タスク管理・リソース管理をできるようにする
- プロダクトマネジメントを出来るようにする
- ビジネス領域
- 他職種の仕事・動き方について理解できるようにする / 会話について行けるようにする
- 経営の会話についていけるようにする
- 全般・一般(適応課題耐性)
- 抽象的な問題を考えられるようにする・課題設定能力を身につける
- リーダーシップを身につける
参考資料とか
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エンジニアリングマネージャ/プロダクトマネージャのための知識体系と読書ガイド - Qiita
- 広木大地さん。とりあえずココにある各分野について、「全くノータッチ」っていうものは早々に無くした方が良いと思っています。どの分野も1冊は読む、と。
- それと同時に、2,3個は「組織の中で誰にも負けない、自分が1番強い」みたいな領域を作ることを目指すのが良いのではないでしょうか!
- そして、そのためには「ここにある本だけだと足りないんだな」とすぐに気付くことになると思います。この記事の目的は「最初の1歩」であり、「扉を開ける」ためのナビですね
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実際に読んで選んだマネジャーのための100冊 | 栗林健太郎
- あんちぽさん、「この人が良いと言っているなら一読の価値は間違いなくあるだろう」と思うくらい信頼をしていますが、このエントリーは圧巻でした。
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マイスキルマップでエンジニアとしての己を見つめ直す - yigarashiのブログ
- エンジニアリングマネージャーを目指す若者の戦略 - yigarashiのブログ と同じ方です。言語化能力が凄いな・・・と思いましたし、どっちも読むと良いと主います
- engineering-manager-meetup/engineering-management-triangle: Engineering Management Triangle #em_meetup
- エンジニアリングマネージャーになる前に知りたかった考え方 - Qiita
私選で書籍リストを選ぶ
苦渋の判断で選択リストから外したものも含め、作成したリストの全体は社内向けには共有してあります。
内訳としては、こんな感じになりました。
選び方としては、
- 自分が持っている・読んだ事のある本を中心に、リストの中から「これは良いよな〜」って本を書き出す
- この時のコンセプトは、「マネージャーとしてロールモデルになれる」「エンジニアとして、マネージャーとして、キャリア上の先輩として、総合的に基礎力を付けるのに役立つであろう本」という感じ
- そのため、「各分野の基礎的な内容」「部下や後輩を”教え、導く”ための一定の深さ・正しさを身につけるのに役立ちそうな内容 & レベル感」という観点を大事にしています
- その中で「初手のオススメとしても良いだろうな」という本を選ぶ
- この時のコンセプトは、「これさえ抑えておけば大体は対応できそう」というもの
- 予算的な相談をして決定
- 2の時点までは割と「相対化せずに、絶対基準で選ぶ」という流れにしていたのですが、派手に予算を超えたので「枠に収めるには?」の観点を加えています
- そのため、次のような観点で除外されていきます 😢
- 読み進めるカロリーが高い(文体や語彙など)・急いでキャッチアップするには重いものは外す
- 学習する組織とか失敗の本質とか・・・
- 専門性が高い(アーキテクチャやDevOpsなど)・取り扱っている範囲が狭いものは外す
- A Philosophy of Software Design とか ソフトウェアアーキテクチャの基礎とか・・
- スクラム、XP系についてもココでガサっと。それよりは、リーン思考とか見積もりとかを生き残らせ・・・・
- 「強いて、どちらかと言えば?」なやつを外す
- あなたのチームは、機能してますか? vs 最強のチームの作り方、とか。エンジニアリングマネージャーのしごと vs エンジニアのためのマネジメント入門、とか。グロービスMBAリーダーシップ vs エラスティックリーダーシップ、とか
- 「コレまでにやったことがなさそうで、EMになってから新しく(orより強く)必要になるもの」という観点で、少し「マネジメント」「リーダーシップ」系は厚めに
- 大ジャンルの「チーム・組織利用域」と「ピープル領域」ですね。その代わり、「テック領域」が削れてしまう・・・・
- 読み進めるカロリーが高い(文体や語彙など)・急いでキャッチアップするには重いものは外す
という観点を踏まえました。
最終的に選ばれた書籍には、(意識的に)内容が重複するようなものも含んでいますが、「まずこの分野はコレを抑えておけば戦いやすくなる」「人・組織・プロジェクトをマネジメントするために必要なナレッジや態度について広めにインデックスを張れる」というデッキにはなっているんじゃないかな?と思います。
また、予算/書籍代の問題もあるので、必ずしも「抑えておくべき順」の上位からではなく、優先度を入れ替えているものが少しあります。
選ばれた書籍たち
ピープル領域
エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド
EM、自分のキャリアも考えるんですけど、他人に対して「君はどういうキャリアを歩みたいんだい?」って問いかけたり、相談されたりする立場でもあるんですよね。
他人のキャリアとかマジで考えたことないじゃないですか。知らんし、みたいな。
でも、ちゃんと支えたいですよね。
まずは「地図」を持ってみましょう。そのための入門書としては凄く良い本。海外の話なので、少し変換は必要だけども。
他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング)
これは・・とにかく全社会人が読んでくれ、そしたら(心が)平和になる蓋然性が高まるんや、頼む!!!って感じの1冊だと思っています。
マネージャーにしろEMにしろ、「他人(ましてや部下)についてムカついている」なんて暇がマジでないですし、逆に他人が苛ついてたとしたら、早くそのポイントを見極めて沈下させて建設的な方向に向き直させる!!というスキルが大事。
・・大事にはなるのですが、これは「スキル」って言うより「メタスキル」に近いので、慣れが必要。
ってことは早く慣れなければいけない、となると、早く慣れるための上手い方法が必要。
どうするか?「良いイメージ」を日頃から持って現場に臨むことでしょうね。
そんな訳で、「わかりあえなさ」から始めていってください、という事でコチラの書籍を。
個人的には、今回は選外にしてるけども(めっちゃ口惜しい) NVCやアサーション入門も読んでみて欲しい。怒りの驚くべき目的:も素晴らしかったです。
この本を読んでタメになったな!!って人には特に、次の1冊として手にとって見てもらいたいです。
コーチング・バイブル(第4版): 人の潜在力を引き出す協働的コミュニケーション (BEST SOLUTION)
最終リストから1on1系やメンタリング系の本を全部外しているんですよね。。。
で、その代わりに、「必要って言われるけど漠然としていて良く分からない気がするな!」感が強そうな、「コーチング」の本を1冊だけ選びました。
「コーチングについて1冊選べ!1冊しか選ぶなよ!!」と言われたら、バランスが良いのはコレなんじゃないかな?と主います。
欲を言えば、個人的には、スキルやテクニックよりも、もっとマインド面についての話を(感覚で)理解できる方が好ましいのにな、とは思ったりはするところですが・・
「網羅的である、体系だっている感じがする」「即効性も高い」という意味では、実用的だと思うのが「コーチング・バイブル」です。
「傾聴とかアドバイスをしないとか共感的理解を示すとか、しかもそれで相手が勝手に語りだすとか、言われても感覚が分かんない〜〜!!」って人は、セッション等のデモ動画とか見ると少し感じるものがあるかもですね。
Youtubeにも興味深い動画がたくさん上がっているので、調べてみてください。
あとは、実際にコーチングセッションを受けてみるのが1番良いですね。余裕があったらぜひ!
テック領域・専門職領域
This is Lean 「リソース」にとらわれずチームを変える新時代のリーン・マネジメント
これも「どれか1冊選べ!」と言われたなら、系。
リーンに関する本は多いですよね。カンバン仕事術とかも物凄く良い本。
その中で、(自分が知っている範囲で)リーン思考一般について基礎的&広範に抑えるなら、今だとこの本じゃないかなーって感じ。
組織を率いる側として、リーンについてはしっかり抑えておいてほしいのだという気持ちがあります。
LeanとDevOpsの科学[Accelerate] テクノロジーの戦略的活用が組織変革を加速する impress top gearシリーズ
もはや「やや古い」と言われるくらいにはなってきていますが、これまた「組織を率いる」「パフォーマンスについて支え、進化させる」という立場の人は必読なので頼む!!!読んでおいて!!!!!系でございます。
いやーマジで読んで欲しいのです。
特にこれ以上もうコメントを付け加えるつもりもないんだけど、「そんなに読めって・・なんで言ってるの?」と感じる人は、適当に感想とか実践とかググって読んでみてください。色々な人が、感想やコメントを公開しています。
チーム・組織領域
ファシリテーター完全教本: 最強のプロが教える理論・技術・実践のすべて
マネージャー、「何かと色々をどうにかする(事を求められる)仕事」という側面があるので、ミーティングにせよ「良い感じにまとめてくれよな!」感があり。
というか、「マネージャーが議論に参加したらちゃんと丸く収まる」くらいの期待値は背負っているもの、というつもりで日々過ごすと上手くいくんじゃない?とすら思います。
・・・ってなると、「ファシリテーション」の話は抑えておきたいじゃないですか。
ただ、こんなに複雑で不確かな領域も珍しい気もすろので、とにかく色々な本を読みまくったり訓練を積むべきだ。。。とは思うところです。
で、「たった1冊だけ選べ!」っていう気持ちでリストに入れたのがこの本です。
タイトルはちょっと怪しいのですが、内容は確かです。
欲を言えば、もうちょい「和式の文化・社会でも馴染みやすそうな感触で、かつこのレベルでマトメられている本」があるといいんだけどな〜という気はします。
が、そこまで求めてしまうと満足行くものが中々見つからないので、この本に書かれていることを自分の経験と照らし合わせつつ(=鵜呑みにしすぎずに)、読んでみてもらえれば良さそうだなと思います。
ファシリテーション技量のレベルを高めるには、少し具体的な領域についての技法も学んでいく必要はあるので、「問いのデザイン」「問いかける技術」とかも読んでみてほしい気はしています。
後者は、単純な「会議の場」というよりは、対人支援・関係性構築の色合いも多々含む。
HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメント
この1冊で、「なぜマネージャーって必要なんだっけ」(の1つの回答)を説明できるようになります。
なので、自分の為すべきことについての羅針盤を得られるのではないかと。
自分自身、マネジメントの立場になった際に、周りにいる先達にオススメを聞いたのですが、そうした場面で「マネジメント職(特にIT系の)は、とにかく読むべき」ということで名前が挙がってくる1冊です。
エンジニアのためのマネジメント入門
今回の購入対象の中だと1番新しいですかね?
「エンジニアリングマネージャーのしごと」とどっちを入れるか・・・物凄く悩みました。
どちらも間違いなく素晴らしい本、得るものが多い本。とは言いつつ、内容はそこまで被っていないので両方とも読むべきでもあり・・・
敢えて比較してみると、コチラの方が 「実務で取り扱う範囲について、網羅的に」って感じなんですよね。
また、国内の環境での経験をベースにしているので、説明されている内容についてのイメージも湧きやすいのではないでしょうか。
まずは目次を見てみてもらいたくて、それでビビッと来るものがあったら即読むべきです!
この本の中に出てくる「リーダーシップのスタイル」については、「エラスティックリーダーシップ」の話と同じと考えて差し支えないと思います(あっちの本を読んで欲しい。できれば。)
奇しくも本日、非常に面白そうなイベントが開催されてました。事前に知っていれば参加したかった・・・・
図解 人材マネジメント 入門 人事の基礎をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ
マネジメントってなんですかね・・?については一通り抑えられるのではないかと。そういう「入門」です。
歴史的な話や、教養っぽい感覚でつまみ食いしておきたい知識とかも広く抑えてくれていて良い本。
大事なのは、この本を読んで「新しい概念・知らなかった概念に出会う」ことと、そこから踏み込んで「参考書籍(など)にしっかり足を突っ込んでいって、知識を深めていく」ということですね!
まずは薄く広くインデックスを張りましょうー地図を手に入れましょ〜って気持ちでリストに入れました。
署名に偽り無しで、マネジメントに「入門」するには良いと思います。
チームが機能するとはどういうことか──「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ
「心理的安全性」って言葉を理解するにはこの本ですよ、間違いなく。と個人的には思うところです。
初めて読んだ時に、心理的安全性について「何でそれが必要なの?ただの仲良しごっこじゃないの?」みたいな気持ちが完全にぶっ壊されました。
「チーミング本」というあだ名で呼ばれていますね。本当に「何を持って"チーム"と呼ぶのか」みたいな話は、この本から学んでください。
関連して「プロダクトマネジメント」「学習する組織」も読めると、尚良しです。
エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方
「リーダーシップってなんですか?」って時には先ずコレを読んでみてほしいんですよね、私はこの本で初めて「リーダーシップ」なる言葉を知った気がします。
リーダーがどのような態度を取るべきか?っていうのは、「状況によってモードを変えよう!」というのをとっても良く説明してくれており。
それに、「どうしたら、今のモードを抜け出せるか?」についての処方箋もセットで出してくれます!
そうした面がとても素晴らしいので、是非!!!!という気持ち。
マネージャーには、どんな状況であっても、「チームを率いてより良い状態に昇華させて、それによって満足度も成果も高めて欲しい」って願っております。
アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方: 一人ひとりの能力を100%高めるマネジメント術 (知的生きかた文庫)
「いいチーム」について説く本はたくさんあると思うんですけど。
とりあえず「自律的なメンバーと一体感のあるチーム」について描いていて「それを実現するリーダーシップ」の具体的なイメージが湧きやすい!って意味で、狭い枠の中にこの本を突っ込んでおきますね・・・という感じ。
とりあえず、この人を心の底から真似できたなら「良いリーダー」になれるのではないか。
評価が正しく行なえたかどうかを見極めるカギは、自分の部下に点数を与えたときに彼らが驚くかどうかにある。もし部下がびっくりするようなら、それは明らかに、彼らに適切な目標を与えたり、彼らの意見に耳を傾けたりすることができていなかった証拠である。うまくコミュニケーションを取り、信頼関係ができていれば、どのような評価を下したのであれ部下は納得するだろう。
マイケル・アブラショフ. アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方一人ひとりの能力を100%高めるマネジメント術 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1920-1924). Kindle 版.
とか、刺さりすぎて泣いてしまう・・・・・
似たジャンル?で https://www.amazon.co.jp/dp/4492045325 もあって、コレもオススメ。
プロジェクト・プロダクト領域
アジャイルサムライ−達人開発者への道−
「アジャイルについて」で「理論とか概念とかってより、現場に持って帰れるものをください」ってオーダーなら間違いなくこの1冊。「もっと理論的なもの」って言われたら別の選択肢もありそう。
厳密にはXPに軸足を置いた本だなーとは思いますが、例えばスクラムとかやりたい人にも「絶対に読んでおくべき」って言われるくらいの有名&確かな評価を得ている1冊。RSGT2023でも、「アジャイル開発で役立った本」の投票で1位を獲得していました。
今の社内の状況や雰囲気を見渡してみても、アジャイル、多分これからエンジニア組織を推し進めていく上で避けることが出来ない概念の1つになると思うので、ちょっと抑えておいてください・・・何卒・・・
ピープルウエア 第3版
ちょっとこの並びに突っ込むにはクラシックすぎるかな〜〜とも思いましたが。
マネジメントというか「人を動かす仕事」をやっていくと、「何で上手く行っていないんだ?」と(思わされてしまう場面は多々あれど)感じた時に、「どこに目を向けるべきか、何を観察すればいいか」は非常に重要になってくるんですよね。
で、1番見えにくいかつ重要なのは「人」になるはずなので、とにかく何かが奮わないときには「人に注目して、何が起きているのか?」に視点を合わせられると良いのだと思います。
結果的に「人の問題」でもない事はあると思うんですけどね、まぁ、「本当は人っていう要素に問題があったのに、気づくのが遅れた」は凄く致命的になりかねないので、人に目を向けましょう。
結局の所、人ってそのものが生物でとても変化するものなのに、それが組み合わさって組織になってくると、めっちゃ複雑な話になります。
少しでも「何かが透けて見えるようになるための眼鏡」を増やしておくに越したことはないので、ピープルウェアを是非。まずは感想ブログとかをググって見るだけでも良いので・・・
というか、トム・デマルコの本は、須く読みまくっておいて損はない気はします
アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~
タイトルに「アジャイルな」って入っていて、たしかに内容的にも「アジャイルだねぇ」って感じなんですけど、色んな場面でいろんなケースに役立つと思うので読んでおいて欲しいです!
計画とか予測とかってめっちゃ難しいじゃないですか。それなのに計画が曖昧だったり狂ったりすると人に迷惑がかかりますよね・・・理不尽にも程があります。
どうにか、マネージャーたるもの、「良い感じに計画を持って他人と平和に関われる」みたいな能力を身に着けておきたくないですか?
ということで、まずコレを1冊読んでおいてください。
プロダクトマネジメント ―ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける
プロダクトを作るって(昨今の)企業活動に置いて何なの・・?について、コレはマジでよくまとまっている本。
読んでください!!
ざっくりした感想ブログでも貼っておきますか・・・
プロダクトマネジメント ――ビルドトラップを避け顧客に価値を届けるを読んだ - 大好き!にちようび
ビジネス領域
図解 一番はじめに読む内部監査の本(第2版)
社内でも内部監査・IT統制は重要なトピックですので、少なくともその思想や基本的な仕組みは抑えておく必要があります。
いくつか、同ジャンル・入門書レベルの書籍をパラパラとめくってみた感じ、この本が良さそうだな〜と思っています。
全般・一般(適応課題耐性)
なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方
ん〜〜〜、このエリアはとても悩みました!
解像度を上げるとか、イシューからはじめよとか、仮説思考 とか、ライト,ついてますかとか、その辺りの本と悩んだ!全部読んで!!という気持ちです。。
で、最後には(ちょっと恣意的に)この本を選びました。
「システム思考」について触れておいてほしくて、意図としては
- 「リフレーミング」「問題の外在化」などに繋げやすいツールは身につけておくと、問題の整理や対人コミュニケーションの場面で便利
- 学習する組織へと進化していけないものかしら?と個人的に眼差している部分があり、そこに向けて歩むためのツールにもなる
という感じ。
人とも話が合わせやすくなる、って意味では「他者と働く」的な世界観とも相性いいはずですね。
"これから学ぶ" システム思考 / System thinking introduction - Speaker Deckとか見たら少しイメージとか魅力が掴めるかな。。動画アーカイブがあると良いのですけど。
資料だけでもぜひ読んでみてください。
終わりに
「どういうものを読むべきか」「どういう問題があり、どういう力が求められるか」は、組織・環境やEMを担う本人の能力によって大きく変わります。
そのため、ここに書いた内容が他社においても「そのままオススメできる良いチョイス」であるか?は、何とも言えません。
皆さんの会社では、どんな本が共有されているでしょうか?色々な事例を聞いてみたいです!
NE株式会社のエンジニアを中心に更新していくPublicationです。 NEでは、「コマースに熱狂を。」をパーパスに掲げ、ECやその周辺領域の事業に取り組んでいます。 Homepage: ne-inc.jp/
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