NEではこんなふりかえりをやってます
はじめに
この記事はNE開発ブログ、開幕アドカレの8日目です。
今日はNE株式会社で行っているふりかえりについて書いていこうと思います。
弊社事例の紹介なのでふりかえりの意義であったり、各手法の詳細については省きます。
ふりかえりとは
ふりかえりは、チーム全員で定期的に立ち止まり、チームがより良いやり方を見つけるために話し合いをして、チームの行動を少しずつ変えていく活動です。
※ 森 一樹『アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック』(翔泳社、2021年) より引用
NEでの手法事例
ドキュメント+KPT
ドキュメントに枠をつけてKeep, Problem, Try, Tryで決まったやることを自身の名前とともに書いていくスタイル。
これは2014年とかの資料で見つけたくらいで今ではこのやり方をしているチームはありません。
あくまで過去事例として紹介しました。
- 書いていくと縦に長くなり読みにくい
- 記入者の名前を一応は書くがどれが誰のものか分からなくなる時がある
- 番号はついているがどれに対するTryなのかが分からない時がある
このあたりがこの手法での課題でした。
スプレッドシート+KPT
スプレッドシートに各自の列を設けて1人1人でKPT+Thanksを書いてもらうスタイル。
ふりかえり会が長くなってしまうため会の前に予め書いておいてもらい、ふりかえり会の中で発言&共有&議論、というようなチームが多かったです。
進捗状況を天気マークで表し、炎マーク(炎上マーク)が出たらサブマネ・マネージャーが状況確認に入る、という運用でした。
個人単位にフォーカスしたフォーマットであったため、個々人の内省に効果がありました。
Tryに「がんばる」「気をつける」のような具体性のないことを書かない、みたいなのの意識付けもこのくらいのタイミングであったように記憶しています。
これは2020年頃まで主流だった手法です。
- メンバーが多いと横に長くなる
- 事前記入を忘れるメンバーがいる
- メンバー個人個人の課題にフォーカスしてしまい、チーム全体の課題についてフォーカスしにくい
などの課題がありました。
Miro+KPT
MiroにKPTの枠を用意して各自に割り振った色の付箋で自由に貼り付けていくスタイル。
これは結構評判が良く
- カラフルで明るく見てて面白い
- 思いついたことを付箋で1枚から貼っていけるので気軽
- 付箋に対してリアクションができるので「イイネ」とかがしやすい
- 付箋に対して矢印が伸ばせるので議論を発展させやすい
などの点でやりやすく、2021~2023年現在でこの手法が主流です。
Miro+KPT+アルファ
基本はKPTなんですがKPTの前に
- アイスブレイク
- 前回の確認
- 感謝
KPTの後に
- プラス/デルタ(ふりかえり自体の改善)
が追加されています。
本題に入る前にアイスブレイクを入れることで議論が活発化したり
せっかくTryを出しても実行されてなかったりするともったいないので前回の確認をいれたり
ふりかえり自体がやりにくいところはないか改善する時間を取ったりと
この頃からふりかえりについて工夫され始めたように思います。
Miro+Fun/Done/Learn
Miro+Small Starfish
Kibela
障害のふりかえりはKibelaにまとめています。
Kibelaは検索性に優れており、次似たような障害が起きた時に情報検索に役に立ちます。
こちらについては過去に発表しているものがあるので良ければどうぞ!
まとめ
NE株式会社で行っているふりかえりについてまとめていきました。
ふりかえりは大事なので皆さんも気になる手法があったら是非参考にしてみてください!
NE株式会社のエンジニアを中心に更新していくPublicationです。 NEでは、「コマースに熱狂を。」をパーパスに掲げ、ECやその周辺領域の事業に取り組んでいます。 Homepage: ne-inc.jp/
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