駆け出しエンジニアがAWS Cloud Practitioner に合格したよってハナシ
はじめに
この記事は NE Advent Calendar 2024 の10日目の記事です。
こんにちは!マツケンです。入社から約8ヶ月、エンジニアとしてはまだ半年のひよこの僕がこの度AWS Certified Cloud Practitionerの資格を取得することができたので、
- この試験の概要
- 僕が試験に向けてどんなことをやってきたのか
- 何が大変だったか、今振り返って何をした方が良かったのか
などを共有したいと思います!拙い文章ではありますがこの記事が少しでも頑張る誰かの役に立てば幸いです!それでははじめます!
マツケンについて
- 24卒入社の駆け出しエンジニア
- 会社では主にPHPでの開発業務を行っており、インフラの知識はほぼない。
なんで受けようと思ったの?
- AWS JumpStart 2024に参加した時にAWSに関して興味が出てきたから
- 部署内でこの資格みんなで取ろうねーと言われていたから
- 勉強することで少しでもインフラの人と話す話題が増えるかなと思ったから
AWS Certified Cloud Practitionerの概要
そもそもAWS Certified Cloud Practitionerって?
AWS Certified Cloud Practitioner(AWS認定クラウドプラクティショナー)は、クラウドコンピューティングやAWS(Amazon Web Services)の基本的な概念を理解していることを証明する、入門レベルの資格です。ITやクラウドの経験がない方や、非技術職の方でも取得しやすい設計となっており、クラウドに関するキャリアを始めるための良い出発点となります。
つまりはAWSの初心者向けの資格ということですね!
問題形式
- 試験形式:65問の選択問題(複数選択または複数応答)
- 試験時間:90分
- 受験料:100 USD(あ、税抜きです)
- 受験方法:テストセンターでの対面受験またはオンライン監督付き試験
- 対応言語:日本語を含む複数言語
- 合格基準:700/1000
出題範囲
- クラウドの概念(24%):クラウドコンピューティングの基本的な概念や利点、設計原則など
- セキュリティとコンプライアンス(30%):AWSにおけるセキュリティのベストプラクティスやコンプライアンス関連の知識
- クラウドテクノロジーとサービス(34%):主要なAWSサービスの概要とその活用方法
- 請求、料金、およびサポート(12%):AWSの料金モデルやサポートプランに関する知識
※時期によって問題傾向は変更される可能性があるのでご注意ください。
概要はこれぐらいにして次は僕がやったことをお教えします!
試験準備
学習リソース
教材系
-
AWS Cloud Practitioner Essentials (Japanese) 日本語実写版
- AWS社員のアメリカンスタイルの小ボケを聞きながら楽しく概要が学べます。僕はここでサービスの概要を学びました!
-
Udemyの問題集
- ちょうどいい難易度の問題がわんさかあるのでおすすめです。
- 他の方の合格体験記を見たときにこれが多かったので採用しました。
-
AWS公式が出している模擬試験
- 直前の確認で使用しました。これで75%の正答率だったので少し自信がつきました。
その他
- ChatGPT
- 解説がわからなかったらとにかくChatGPTに聞いていました。インフラのそもそもの知識がないので、頭に入らず思考停止する場面がよくあったのですが、その時はそのまま文を投げて「初学者にもわかりやすく教えてください。」と教えてもらっていました。気軽に何回でも聞けるので正直とてもありがたい。
学習スケジュールについて
結論として費やした時間は40時間程度でした!
8月の末から週1時間チームで集まってもくもく勉強会を行う。(10時間)
ここでは主にAWS Cloud Practitioner Essentials (Japanese) 日本語実写版使っていました。
11月の頭から試験までの約1ヶ月間模試を解く時間に費やす。(30時間)
ここでが先ほどのUdemyの問題集を解いていました。明確に1日何時間!というよりかは、「調子がいい時にどんどん進めていく、勉強のやる気が起きない時はやらない」という進め方をした結果かなりのんびりしたスケジューリングになりました。もし解いた後正答率が悪いとその文見直し量も増えるのでやる気なくなっちゃいますよね。。。
ここでUdemyの模試の正答率を公開したいと思います。
模試 | 1回目(%) | 2回目(%) | 3回目(%) | 4回目(%) |
---|---|---|---|---|
基本レベル① | 64 | 84 | 69 | 84 |
基本レベル② | 47 | 83 | 72 | 90 |
本番レベル① | 33 | 89 | 76 | 84 |
本番レベル② | 43 | 93 | 73 | |
本番レベル③ | 60 | 96 | ||
本番レベル④ | 53 | 90 |
問題の難易度が上がるにつれて僕のモチベが下がっている様が見受けられますね!
ポイントとしては正答率が悪くてもいいから問題を解き始めたことと、1回合格点に行っても油断せずに時間を置いて解き直したということですね!
試験当日の体験
携行品は以下だけでほとんど身一つでいきました!
- 身分証明書(免許証・マイナンバーカード)
- 申込時のメール(念の為)
土曜日の朝に最寄りのテストセンターに受験しに行きました。本人確認をして写真撮影をしていざ開始!1問目を見たそのとき、
「あ、むずいかも」
口コミで「あの問題集が解けてれば楽勝だよ」という意見を鵜呑みにしていた僕でしたが、実際問題を解いてみると案外抜けているところもあり不安な問題に見直しチェックを入れるたびに手が震えていました。とはいえ問題を1周するのは40分弱で行けたので、その後の見直しを丁寧に行い60分で試験は終了。(約30分残し)即日、というかすぐに結果は出るのでドキドキしながら結果に進むと合格の記載がありました。そのときの安心感はここ最近で一番でした。
※合格を目にして安堵する23歳男性。
どのような問題が出たのかに関してはお伝えできないのですが
- Udemyの問題集と同じぐらいの難易度
- 一夜漬けダメ、ゼッタイ
- やはり網羅的にサービスの概要をわかっていたほうがいい
実際の試験問題おそらくベースの英語を翻訳しているからか、独特な言い回しがあるため、自分が解いてきた問題のニュアンスと違うことは少々ありました。英語表記にも変換できるため語学が堪能な方はそちらで対応できるかと思います。ただ僕自身そういうタイプではなかったので、自分の言葉、学習レベルで機能の概要が説明できるようにChatGPTを使用してまとめてもらっていました。
ちなみに試験結果は770/1000でした!案外危なかったです!!
試験を通して思ったこと
これやっとけばよかったなと思ったこと
とても具体的な話になるのですが
- AWS クラウド導入フレームワーク (AWS CAF)
- AWS Well-Architected フレームワーク
ここの勉強をもっと丁寧にやっておけばよかったな・・・と思いました。CAFには6つのパースペクティブがあってその一つ一つに各要素が5,6個詰まっています。またWell-Architected フレームワークも6つの柱とその設計原則がありこれがすぐには覚えられなかったり混同したりするんですよね。自分がここの勉強が甘いことに気づいたのが試験直前だったのでかなり不安なまま試験を迎えてしまったのは反省ポイントかなと思います。なのでみなさんには今のうちに!勉強を進めておいてほしいです!
なぜ頑張れたか
受験日が12月と決まっていましたが、始まりが8月と少々早かったのでモチベーションを保つのが大変でした。ただそこでなんとか合格を出せたのは
- 会社で一緒に勉強する人がいたこと
- 勉強を見守ってくれる人がいたこと
これらがあったからかなと思っています。外部の誘惑に弱い人間なので休日なんかは「俺は魔王を倒す使命があるのだ」と言い訳をしてサマンオサやジパングなど様々な世界の平和を守っていたのですが、1日の終わりに「あれ、これでいいんだっけ」とか「気にかけてくれる人に申し訳ないな」という気持ちが芽生えて、なんとか踏ん張って勉強ができていました。
そしてなにより自分の中で「1番乗りになりたい」という思いがあったことも大きいと思います。未経験で入った僕はどうしても技術力ではまだまだ貢献できないなと思っていましたし今もまだその気持ちは強いです。なのでこういった取り組みに対して真摯に向き合っていくことで、それを見た周りが「僕、私もがんばらないと」と僕の熱量を受け取ってくれて、最終的にチーム全体が少しでもいい方向に向かえばいいなと思っていました。
今後に関して
資格取得に達成感は感じているものの、まだあくまで「サービスの概要を知っている人」に過ぎないなと思います。今資格に向けて頑張ったこのホットな状態をうまく利用して「実際に弊社ではどのような運用がなされているのか」や「このサービスが選ばれた理由」などをインフラの方に聞いたり、実際にテスト環境を触ってみたりしたいなと思っています。
資格的に言えば上位のSAAを取りに行っちゃおうかなと夢想していたのですが調べるとグッと難易度が上がるようで、まずはサービス触るところからだな・・・と怖気付きました!
また、まだまだ開発の知識が不十分なので、積読していた本たちや読みたかったけどブックマークだけしていたブログなどを読み漁る期間にしたいと思っています!
まとめ
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!
AWS Certified Cloud PractitionerはAWSの概要を知りたい人にうってつけの資格だと思います!そして実際にAWSをほとんど触ったことがなくても数ヶ月で資格は取れるのでハードルはかなり低いと思います!また模試で1発合格できなくてもその後の復習さえしっかりしていれば本番では大丈夫だと思います!
ただ今の問題形式(CLF-02)になって以前よりは問題の難易度が上がっていると思うので油断はしないように!!
これから資格を取ろうと考えている人や、今勉強を頑張っている人のモチベーションをあげることができていれば幸いです!また次のブログでお会いしましょう!ありがとうございました!
NE Advent Calendar 2024には他にも素敵な記事がたくさん掲載されていますのでぜひチェックしてみてください!!
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