【参加レポ】NE株式会社はScrum Fest Osaka 2024に運営協力しました!
こんにちは!すっかり夏ですね〜🌻
NE株式会社 開発部のさくらい(@saku_rye)です。
NE株式会社は、先月6/22(土)のScrum Fest Osaka 2024 : 神奈川サテライト in 小田原にて、
会場提供と運営協力を行いました!
今回はスクラム系イベント初参加の私さくらいによる参加レポです。
神奈川トラック用背景に「Powerd by NE」の文字が...!
Scrum Fest Osaka 2024 : 神奈川サテライト in 小田原 とは
大阪を本陣として全国各地18箇所でサテライト開催される、アジャイルコミュニティの祭典「Scrum Fest Osaka」(以下スクフェス大阪)の神奈川会場です。
小田原に本社を構える弊社オフィスをサテライト会場とし、集まったメンバーで登壇やセッション視聴はもちろん、ランチや懇親会を通した交流でスクフェス大阪を盛り上げました!
神奈川トラックのセッションはこちらの5本でした↓
視聴セッションの感想
当日はメインルームの他に登壇ルームも用意していたため、神奈川トラックセッションの他に、別トラックのセッションもリアルで視聴することができました。
本記事ではその中でも特に個人的に刺さったセッションを、一部感想と共に紹介させていただきます。
Akira Ohno / 98lerr / Mirei (Kotone) Itaya / piro takahara / RUKA MITSUKAWA / takehito koizumi - ”Fearless Change”なやつら ~読書会を通じてパターン実践とパターン理解を繰り返して起きた組織変革の連鎖~
『Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン』という本を「ゆるふわ輪読会」してみて、という趣旨のお話でした。
何よりもまず「そっか、輪読会って社外の人ともやっていいのか...!!」という驚き。NEでも輪読会自体はPJ内外を問わず活発に行われており、私もよく参加しています。しかし社外の人と輪読会をしているという話は、私はもちろん社内でも聞いたことがなかったので、目から鱗でした👀
衝撃を受けている当時の私
考えてみればそんな決まりはないし、むしろ外部とやるからこその良さが多くありそうだと感じました。特にFearless Changeのような汎用的な考え方を扱う本であれば尚更、閉じた環境ではどうしても体験できないストーリーも聞けて、社外輪読会との相性は良いのではないでしょうか。
また輪読会の進め方について、少しずつ読み進める「ゆるふわ」だからこその良さがあったと話されていました。具体的には、パターン1つにつき時間をかけて深い良質な対話ができること、と紹介されていましたが、大大大賛成です。
スピード重視で完読したい本なら一人で読むでしょうし、せっかく複数人で輪読会をするなら、多少スピードを犠牲にしてでも1つ1つ議論が深めて対話した方が、最終的な「輪読会やってよかったな」に繋がりそうですね!
最後にFearless Changeについて、私はこのセッションが初見の書籍でしたが、すごく興味が湧きました。登壇資料にはパターン名が多く記載されていたのですが、もう気になるワードが出てくる出てくる!仕事に関わらず、私が人生において気を付けていること / 気を付けようと頑張っていることがドンピシャで言語化されているような気がして、すぐに読みたいリストに入れました。
ちなみに「気になるけどアジャイル初学者だし、私にはまだ早いかな...」とか尻込んでいたら、
Fearless Change 既読の先輩が
後半「実践できるマインドコントロール術48選」だから、そこだけぱらっとみるでもおもしろいよ!
48個目の「将軍の耳元でささやく」とかおもしろすぎるからな、響き
と囁いてくれて、「気になる」から「絶対読みたい!願わくば社外輪読会で!」になりました。
詳しいセッション内容はこちらから↓
Shingo Yamazaki - 顧客価値に向き合うためのCREのススメ
組織でCREを立ち上げたご自身の経験をもとに、CREのミッションや組織にもたらす価値について学べるセッションでした。
NEにもCREと呼ばれるチームがあった時期がありましたが、うちのCREは世間のCREとはちょっと違うんだよね〜という話を社内でちらっと聞いたことがあり、他の組織のCREはどんな感じなんだろうと気になっていたので、お話を聞けて嬉しかったです。
Yamazakiさんが冒頭で
CREとは、お客様の不安をゼロにするのが究極的な目的
だとおっしゃっていて、それだけで相当難易度の高いチャレンジのように感じられてハラハラしながら聞いていましたが、発足前からひとつひとつ丁寧に、数多の問題をどう手解いていったかを話してくださいました。
またCREに限らず、新しい職種を置く時に必ず問題になるのが社内での理解だと思っていますが、やはりYamazakiさんもCRE発足時、CREという職種への理解を社内で浸透させるのに課題を感じたそうです。
何をやるロールなのか?貴重なリソースをここに投資していいのか?という社内の声を受けて、Yamazakiさんがとった行動は、チームの存在意義を内外に向けて明確に定義しておくこと。それにより、やる/やらないの明確な基準を揃えられるので、チーム外からの期待値を調整できるとのことでした。
CREに限らず新しく生まれるチームというのは、得てして今の組織体制では手が回っていない部分を任されるために生まれることが多いと思います。そのため、これは個人的な所感ですが、新チームは困っていることをとりあえず投げられる「何でも屋さん」になりやすい問題があると思っています。
しかしYamazaikiさんは「CREはどういう世界を実現したいのかを考え、発信し、共感してもらう」ことでそれを防ぎ、持って生まれた目的にコミットするためのチームにされたのだなと感じました。
最後に、Yamazakiさんの組織におけるCREは
CSとエンジニアの間にたって、組織全体でカスタマーサクセスを実現する役割
とおっしゃっていて、CSからキャリアをスタートし、エンジニアにジョブチェンした私にとっては目指すべき、かつ組織から期待されているエンジニア像なので、改めて身が引き締まる思いでした。
詳しいセッション内容はこちらから↓
Asato Takahashi - エンジニアとQAの壁が崩れていくのを眺めていた
チーム発足時には確かにあったエンジニアとQAの間の壁が、たった9ヶ月で崩れ去っていくのをスクラムマスターとして見た経験を、壁の打ち破り方とともに時系列でお話されていました。
NEにはQAという職種がないうえに私がスクラム初学者のため、正直なところ「あるある〜」よりは「そんな世界が...!?」という気持ちで聞かせていただきました。その中でもなんとか私が自分事として捉えられた=個人的に刺さったのは、以下の3つです。
- 気軽に発言しやすい場をつくる
- 「ちょっと思ったんですが」「思いつきなんですが」を声に出せる環境をつくる
- チームを、スクラムマスター(以下SM)が眺めていて良い状態にする
- SMが積極的に動きすぎると、やらされ感に繋がる
- やらされ感は実験を遅らせ、成長を鈍化させる
- 踊る→誘う→帰る
- まずは自分が楽しく踊り、そこに周りを誘い、盛り上がりが形成されたらそっと帰る
どれも刺さったからと言って今日から簡単に実践できることでは決してないですが、自分の中で今後大事にしていきたい考え方をいくつもいただけました。
詳しいセッション内容はこちらから↓
Makoto Arata - スタートアップ企業が実践する「身の丈スクラム」の現在地
スタートアップのソフトウェア開発チームが、スクラムを取り入れる過程で直面した問題にどう対処しているか / してきたかの共有で、終始「あるある!!」で溢れるセッションでした。
直面してきた問題としていくつか具体的なストーリーをあげられていたのですが、どれも「この状況どこかで聞いたことあるぞ...?あ、うちのチームか!」と思ってしまうようなリアリティでした。当時あらたまさんの目の前でセッションを聞いていたのですが、きっとあらたまさん登壇中に「こいつめっちゃ首振るやん」と思われたでしょう、というくらい共感必至のストーリーの数々でした。
その中でも特に刺さったものを、いくつか簡易的に紹介させていただきます。
- 専任SMの必要性
- SMは問題を先回りして除いていくので、SMの必要性は上手くいってない時ほど実感されやすい
- 逆に上手く回っていると軽視されがち
- 専任スクラムマスターを置くか=開発人員を削る覚悟があるか
- POが全てのボトルネック問題
- エンジニアが何も決められない症候群
- 作ったものの、思ったより使われない
- 作るなら作るに値するものを、体験にこだわり抜いて作る
- トライする不確実性を下げる
どうですか、心当たりありすぎませんか?ありますよね〜。
実は弊チームは、そんなあるある〜!な問題に直面しすぎてPJが頓挫した結果、チームでスクラム体制を続けることを諦めてしまった過去があり、現在も再開はしていません。そんな身としては、あらたまさんの問題が起きるごとに「スクラムガイドをたずねる」姿勢を徹底されていたことが刺さりました。
私たちが悩んでいる事は、歴史の中で誰かが同じように悩んで、解決しようとしてきたはず。そんな、積み上げられてきた集合知に対する信頼にも似たようなものを感じました。
スクラムにおける悩みはどこも大体同じなんだな、という気持ちと、だからこそ問題に直面した時は「スクラムガイドをたずねる」、すなわち先人をたずねることをまず第一のアクションにしようと心に刻めたセッションでした。
またこれは超個人的な話ですが、エンジニア1年目で必死に踠いていた自分に衝撃を与えてくれたセッションの主であるあらたまさんの登壇を、エンジニア3年目となった今、弊社で!しかも目の前で!聞かせていただき激アツでした。お話できて本当に嬉しかったです。
実はあらたまさんにご挨拶するのに超緊張していた私のtimes
詳しいセッション内容はこちらから↓
初めてスクフェス大阪に参加してみて
私はスクラム初学者であることに加え、今チームでスクラムを実践してるわけでもないので、知らない言葉ばかり飛び交って全然話に入れなかったらどうしよう〜!と実はドキドキで臨んだのですが、結論そんな不安は必要なかったほど、本当に楽しく勉強になるイベントでした!
初学者でも日常業務に紐づけて思考できる共有体験が多くあり、また会場にいらした皆様も本当にあたたかく、セッションも交流も100%で楽しむことができました。
個人的には、どの組織も同じように悩みを抱え、同じように日々試行錯誤しながら挑んでいること、そしてそれを共有できるあたたかい場とコミュニティがあることが実感できただけで、参加して良かったと思っています。
運営の方々、神奈川サテライト参加者の皆様、ありがとうございました〜!!
私が離席している間に撮影タイムがあったらしく、次は絶対写るぞという固い決意です
NE株式会社のエンジニアを中心に更新していくPublicationです。 NEでは、「コマースに熱狂を。」をパーパスに掲げ、ECやその周辺領域の事業に取り組んでいます。 Homepage: ne-inc.jp/
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