駆け出しのエンジニアにはユーザーインタビューさせてみてよってハナシ
はじめに
みなさんこんにちは!エンジニアになって3ヶ月が経過した、まだまだひよこのマツケンです! 今回は、駆け出しエンジニアがユーザーインタビューを経験して感じたことをお伝えしたいと思います。この記事では、以下の2つのポイントについて触れます:
- 駆け出しのエンジニアがユーザーと関わることのメリット
- ユーザーの視点に立ち、自分ごととして考えることの大切さ
これらを共有し、駆け出しエンジニアの人たちが
「会社の上司にユーザーインタビューいかせてください!って言ってみよう!」
とか、駆け出しエンジニアを抱える先輩方が
「お、一回ユーザーにインタビューさせてみるか!」
となってくださったら嬉しいです!それでは始めます!
ネクストエンジンとは?
複数のネットショップの受注・在庫・ページ情報等を一元管理できるサービスです。
たとえば、複数のネットショップを運営している場合、通常は1つのショップで商品が売れるたびに他のショップの在庫情報も手動で更新しなければなりません。しかし、ネクストエンジンを使えば、対応している全てのショップの在庫が自動で連携され、「売り越し」を防ぎつつ、煩雑な作業を減らせます。
さらに、受注処理や発注作業、梱包作業もネクストエンジンに取り込むことで、一度に効率よく済ませることが可能です。親となる商品情報を作成し、各ショップに適したフォーマットで簡単にアップロードすることもできます。この自動化により、EC運営者はより多くの時間をクリエイティブな仕事に充てることができるようになります。
ネクストエンジンは親会社である「Hamee株式会社」が、自社のEC運営を効率化するために開発したシステムです。自分たちのニーズから生まれたこのシステムは、EC事業者の「これが欲しかった!」という機能が詰まった、実用的で頼れるサービスなのです!!
ネクストエンジンについての説明はこんなところで、ユーザーインタビューの話に移りたいと思います!
ユーザーインタビューに行ってきました!!
NE株式会社ではUX向上に力を入れており、その一環としてカスタマーサクセスの方とユーザーインタビューに同席する機会を得まして、オンラインとオフラインでそれぞれ1回、合計2回のインタビューを実施しました。出せる情報に制限があるため、社名や具体的な商材についての詳細は避けますが、この体験を通して僕が感じたことを共有していきます!
ユーザーがネクストエンジン触ってる!!
これまでは、自分や社内の人が操作する画面しか見たことがありませんでした。しかし、実際にユーザーがネクストエンジンを使っている場面を見たとき、
「あのコードたちが誰かの元に届いているんだ!」 ととても感動しました。特に、自分が改修した機能がユーザーの画面に登場した瞬間には、「これ、自分が変えたんですよ!」と言いたくなりましたが、ぐっと堪えました。
導入はまだまだ大変か・・・
オンラインとオフラインのインタビューを通じて、ユーザーの悩みや苦労を直接聞くことができました。長年続く一元管理システムであるネクストエンジンは多機能ですが、それゆえに使いこなすのが難しいユーザーもいることがわかりました。インタビューの中でネクストエンジンによってミスの多い手作業から解放されたいという思いや、売上の分析や会計処理を楽にしたいという思いも聞くことができました。特に売上の分析や会計処理を楽にしたいという会社を経営する面での話はユーザーから直接聞けたことでイメージがしやすくなったのでインタビューして良かったなと改めて感じました。
また無料体験期間(30日)で実際の業務に導入するのはハードルが高いという課題も知り、開発の僕としては「無料体験期間を延ばす」よりも、
「1日でも早くユーザーが業務に導入できるように支援する」ことを意識する必要があると感じました。
カスタマーサクセスの提案力にシビれた
ネクストエンジンと連携していない他社サービスとの関わり方についても、難しさを感じました。直接連携していないアプリやサービスとどう向き合えばユーザーのやりたいことを実現できるかを真剣に考えているカスタマーサクセスの方を目の当たりにし、その知識量の多さと、解決したいという思いに感激しました。新人として普段仕事をしている中で他部署の方と仕事をすることがまだ少なかったので貴重な経験になりました。またインタビューの中で初めて聞く倉庫やその他サービスの名前や概要を知れたことも大きかったです。
エンジニアの僕でもカスタマーサクセスの観点をもって、ユーザーが抱える問題をネクストエンジンと連携しているアプリをうまく組み合わせることで解決できる能力が備わったらより質の良い開発ができるのではないかと思いました。そのためには、もっと製品知識を身につけてネクストエンジンに何ができて何ができないかを知る必要があるし、カスタマーサクセスの方やセールスの方と密にコミュニケーションをとって情報収集していかないとなと思いました。
エンジニアとユーザーがかかわるということ
24卒の僕は学生と年齢が近いためエンジニアの採用活動にも積極的に参加しているのですが、その中で「あなたのなりたいエンジニア像って何?」という話題が出てきました。
「顧客体験に寄り添うエンジニア」
「専門領域を極めるエンジニア」
「顧客の声を重視するエンジニア」
「チームをサポートするエンジニア」
人それぞれなりたい姿は違うと思います。そんな中でも僕は今回の経験を通じて、ネクストエンジンが実際にユーザーに届いていることを実感したことで、僕の頭の中で
「画面の向こうで苦労しているユーザーを助けたい」から
「目の前で困っているこの人を助けてあげたい」というふうに変化しました。この思考の変化が起きたことは僕の中でエンジニアとユーザーが関わる大きなメリットだったと思います。
ただ開発をこなしていくよりも、ユーザーの直接の声を聞くことで
「どうすればより使いやすくできるだろうか」とか、
「これはカスタマーサクセスだけに任せずに開発で根本解決できないか」
などと自分ごとにすることで本当に必要とされているプロダクトは何かを考えながら日々の開発に向き合うことができています。
そしてこの経験があったことで僕は
「目の前で困っているユーザーに手を差し伸べられるエンジニア」
になりたいと強く思いました。
手を差し伸べられるエンジニアになるためには、ユーザーの声をしっかりと把握し、それを基に改善提案ができることが重要です。これからも会社内外関わらず積極的にアウトプットを続け、ユーザー視点での改善を提案していきたいと思います。
まとめ
ユーザーインタビューを通じて、駆け出しエンジニアである僕自身が直接ユーザーと関わることで、プロダクト開発に対する視点やモチベーションが大きく変わりました。ユーザーのリアルな声を聞くことで、自分の開発した機能がどのように役立っているかを実感し、さらにユーザーの課題解決に貢献したいという強い意欲が湧いてきました。
1. 駆け出しのエンジニアがユーザーと関わることのメリット
ユーザーのリアルな課題を理解し、プロダクト改善に即時反映できる。実際に自分が作ったものがユーザーに使われている姿を見られることは単純にとても感動するもので、モチベーションの維持にもつながる。
2. ユーザーの視点に立ち、自分ごととして考えることの大切さ
ユーザーにインタビューすることでつまずいている部分が明確に分かり、
「どんな機能だったら使いやすいだろう」とか
「新機能の開発や既存機能を修正することで根本解決できないか」などとよりユーザーに寄り添った考えをもって開発ができるようになる。
結論として、駆け出しエンジニアこそユーザーインタビューに参加することに価値があると思うのでぜひチャレンジしてほしいです!
ユーザーとの直接の対話は、技術的なスキルだけでなく、人間的な成長やプロダクトへの深い理解を促します。これからエンジニアとして成長したいと考えている方にはチャンスがあったら手を挙げてみてほしいですし、駆け出しのエンジニアを育てている先輩方にも、ぜひユーザーインタビューの機会を提供していただきたいと思います!
おわりに
こんな貴重な経験をさせてくれる会社に本当に感謝しています! ユーザーと関わることで、自分たちが作っているプロダクトがどのように使われているのかを知れたし、自分たちだけでは気づけなかった不便さにも気づくことができました。
これからも導入したユーザーに「ネクストエンジンがあってよかった!」と言ってもらえるような、必要とされる機能をこれからも作っていきたいと思います。それでは次の記事でお会いしましょう!読んでいただきありがとうございました!!
NE株式会社のエンジニアを中心に更新していくPublicationです。 NEでは、「コマースに熱狂を。」をパーパスに掲げ、ECやその周辺領域の事業に取り組んでいます。 Homepage: ne-inc.jp/
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