Google Application Integrationについて
what
- Google Cloudの「Application Integration」というサービスについて軽く調べたことをまとめたログ
- 関連してiPaasについても調べたことを記載する
Application Integrationとは
- Google Cloudが提供するIntegration Platform as a Service(iPaaS)ソリューション
- ビジュアルエディタを利用することによって、以下がノーコードで行える
- イベントによるトリガーの設定
- トリガー: タスクまたは一連のタスクを開始する外部イベント
- コネクタを利用してのデータソースへの接続
- データの変換などのワークフローをドラッグ&ドロップによるノーコードで設定できる
- イベントによるトリガーの設定
利用のメリット
- Salesforce などのエンタープライズ アプリケーション、MySQL などのデータベース、Cloud Pub/Sub などのイベントドリブン システムを接続し、実行する。
- さまざまなソースのデータ入力によってトリガーされる長時間実行プロセスを作成する
利用の具体例
- 事業運営における一連のタスクを自動化
- 多様なソースに分散した顧客データを一元化
Integration Platform as a Service(iPaaS)とは
iPaas: オンプレミス及びクラウドの様々なデータを連携でき、実行や管理ができるサービスのこと。
複数のシステムを連携し、あらゆるサービス同士を繋げることで、業務自動化を実現させる。
また、システム連携だけでなく、アプリケーション同士を繋げたり、データを統合させることも可能。
ETLとの違いは?
ETL: 「Extract・Transform・Load」の頭文字を取ったもので、主に分析を目的としたデータの抽出・変換を行った後に出力処理をする手法。
もしくはそれを利用したサービスを指す。
対して、iPaasは広い概念としての「データ連携・統合基盤サービス」を指す。
つまり、iPaaSの中に「EAI」や「ETL」が含まれている、という関係性になる。らしい。
料金
以下2つの構成要素から成り立っている
- Application Integration
- Integration Connectors
課金単位 | 課金レート |
---|---|
従量制の実行数 | 従量制の実行数あたり $0.0005(または 100 万あたり $500) |
処理されたデータ | 処理されたデータ 1 GiB あたり $10 |
接続ノード | Google サービス用のコネクタ : 1 時間あたり $0.35 |
他のアプリケーション用のコネクタ: 1 時間あたり $0.70 |
以下にそれぞれ詳細を記載していく。
Application Integration
Application Integration本体を利用した際に発生する料金。従量課金。
以下の分類に応じて課金される
測定対象実行数
1ヶ月あたりに実行された合計計測数(=実行回数)に基づいて課金される。
1回あたりの従量制の実行数は、Application Integration が 1 つの 統合(AWS LambdaでいうLambda関数やReckonerでいうワークフロー) を処理して実行するときに計算される。
統合は成功の有無に関わらず課金される点に注意。
【統合に含まれるステップ】
- 正常に実行されるタスクまたはトリガー。
- 実行中に失敗したタスクまたはトリガー。
- タスクまたはトリガーの再試行または実行。
かかる料金は、単価従量制の実行数あたり $0.0005( 100 万ドルあたり 500 ドル)。
処理されたデータ
Application Integration で処理された 1 か月あたりの合計データ量に対して課金される。従量課金。
処理されたデータは、以下に基づいて計算される。
- 統合の入力パラメータと出力パラメータのサイズ。
- REST API 呼び出し元タスクからのリクエストとレスポンスのペイロードのサイズ(構成されている場合)。
- コネクタタスクが構成されている場合のコネクタからのリクエスト ペイロードとレスポンス ペイロードのサイズ。
かかる料金は、1GiB あたり $10 。
Integration Connectors
Integration Connectors: 様々なデータソースに接続するための機能。
(イメージ的には、DataFusionのプラグイン等)
こちらも、Application Integration同様従量課金。
以下の要素に応じて課金される
- 使用する接続ノードの数。
- 接続で処理されたデータの量。
接続ノード
1 か月間にプロビジョニングされた接続ノードの合計数に対して、統合コネクタから課金される。
接続ノードは、データトランザクションを処理する接続の単位(またはレプリカ)。
統合で Connector タスクを使用して接続が作成されるたびに、プロビジョニングされる。
接続にプロビジョニングされるノードの数は、次の要因に応じて動的に増減することがある。
- 接続によって処理される 1 秒あたりのトランザクション数
- 接続で使用されるネットワーク帯域幅
ノードの最小課金時間は1分。
また、Integration Connectorsには2種類のコネクタが存在しており、其々料金が異なる
- BigQuery、Pub/Sub、Spanner などの Google サービスのコネクタ
- Salesforce や ServiceNow などのその他のアプリケーション用のコネクタ
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