GitHub Copilot Agentを使う為、普通のVSCodeからInsidersに移行してみた
GitHub Copilotのエージェントについて
GitHub Copilotにエージェントが来ましたね。
GitHub Copilotのエージェントとは何かというと、GitHub公式で使えるCline的なやつですね。
これの何が凄いって、GitHub Copilotの料金内で使えることですね。
Clineって料金が基本的に青天井じゃないですか。個人で使うと破産するし、下手に会社で使うと怒られるじゃないですか高いから。安く使おうとモニョモニョすると垢バンされる恐れがあるらしいじゃないですか。
それが、GitHub Copilotのエージェントなら定額で使えるのです(少なくとも今のところは)
非常にありがたいですね(正式版では制限付くとかはやめてね)
VSCode Insidersについて
ということで早速試そうと思ったのですが、現時点(2025/02/10)では通常のVSCodeでは使えずVSCode Insidersが必要とのことです。InsidersはVSCodeの公式アプリではあるのですが、最新機能が先行で使える代わりに安定してないα版的な存在のようです。
インスールしてみたのですが完全に別アプリ扱いなんですね。緑の方がInsiders。
設定も完全に別れちゃってて初期設定するのが面倒くさかったので、適当にコマンドで拡張機能を移植してみました。
VSCode → VSCode Insidersの移行
まず、code
とcode-insiders
の両方のcliを使えるようにしておきます。
[cmd
+shift
+p
] (windowsは[ctr
+shift
+p
])でコマンドパレットを開き、shell command
と入力するとそれっぽいのが出てくるので、それを押下してインストールすればOKです。
code
とcode-insiders
の両方でcliを有効化したら、以下の以下のコマンドで拡張機能を移植できました。
code --list-extensions | xargs -n 1 code-insiders --install-extension
あとは設定も移植しましたが、こちらはsettings.json
をコピペしただけです。
keybindings.json
もコピペすると良いかもしれません。
拘る人はもっといろいろ設定があると思いますが、私はとりあえずこれだけで十分でした。さっさとエージェント試したかったですし。
GitHub Copilotのエージェント試してみた
以前AmplifyのAI機能を作ったときのUIが雑だったので、試しにエージェントにお願いしていい感じのUIにしてもらいました。
元々のUIがこれ。一面の灰色。やる気なさすぎる。。。
修正をエージェントに指示してみます。
指示を出すとエージェントが自分で考えてコードを修正してくれます。結果がイマイチだったら追加でチャットで指示を出していきます。
人はコードに一切触らず雑な指示だけをしてエージェントが修正した画面がこちら。
結構いい感じ。
修正内容が分かるようにエージェントが修正したものをプルリクにして貼っておきます。
今回はCSSメインの修正でしたが、もちろん普通にコードを書いてもらうことも可能です。テストを書いてもらえばエージェントが自分でテストを実行して問題点があれば修正してくれますし、開発に必要なライブラリが不足していればエージェントがコマンドを打ってインストールしてくれたりもします。
各AIモデルに対する、現時点での個人的感想
現状で、Copilotのエージェント使えるモデルは3つです。
- GPT 4o
- Claude 3.5 Sonnet
- Gemini 2.0 Flash
それぞれについて軽く使ってみた感想は以下のとおりです。
- GPT 4o
- レスポンスが結構遅い。いい感じのコードを書いてくれる事が多い反面、依頼した内容以上のことに勝手に手を広げて、不要な修正を盛り込んでくる傾向にある。
- Claude 3.5 Sonnet
- GPT 4oよりは早い。ちゃんとコードは書いてくれる。謎にこだわりが強く頼んでもいないのに自分のコードを直し続ける無限ループに入ることがある。止めるタイミングが難しい。
- Anthropicに課金して使っているチャットよりも精度が低いのが不満。
- Gemini 2.0 Flash
- まともに動いてくれなくて使い物にならない。今後の改善に期待。
個人的には Claude > GPT > Gemini ですね。Geminiは全く仕事をしないので論外です。Geminiが悪いのかCopilot側の問題なのかは分かりません。
GPTはClaudeよりもいい感じのコードを書いてくれる事も多いのですが、それ以上に勝手に要件を広げて無駄なコードも書いてくるので修正が面倒くさいのですよね。ClaudeはAnthropicに課金して使っているものよりも明らかに精度が低いので結構不満もあるのですが、1回毎の精度が多少低くてもエージェントが繰り返し修正をするので最終的にそれなりに良くなるかなと言う感じです。従量課金だったらトークンの消費がヤバそうですね。
最後に
とても便利なのでセキュリティ的や利用料的に許される範囲でどんどん使っていきたいです。
そろそろコードを書くだけのエンジニアは不要になりそうで怖いですね。
追記
使い続けたら普通に制限されたわ。。。
逆に考えると制限されるまでは安心して使いまくって問題ないってことですね!

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