😺

UX重視のアジャイル開発で使える生成AIプロンプト集

に公開

アジャイル開発のサイクルを回しながら、一貫したユーザー体験(UX)を提供するためのAIプロンプト集です。開発の準備から各スプリントイベントに沿って、コピー&ペーストしてすぐに使える形で整理しました。


Phase 0: 準備・計画フェーズ(スプリント0)

目的: 本格的な開発スプリントを始める前に、プロダクトの基盤とチームの共通認識を固めます。

1. プロダクトの「なぜ」と「誰のため」を定義する

プロダクトの羅針盤となる、ユーザー像と提供価値を明確にします。

ペルソナ作成プロンプト

あなたはプロのUXリサーチャーです。

以下のユーザー調査データから、このサービスの主要なペルソナを3人作成してください。
ペルソナには、名前、年齢、職業、価値観、サービス利用動機、ITリテラシー、抱えている課題を具体的に記述してください。

# ユーザー調査データ
[ここに実際のアンケート結果やインタビューの議事録などを貼り付ける]

初期プロダクトバックログ作成プロンプト

あなたはプロダクトマネージャーです。

先ほど作成したペルソナ「[ペルソナ名]」が抱える課題を解決するための、プロダクトの初期機能アイデアをユーザーストーリー形式で15個、ブレインストーミングしてください。

ユーザーストーリーは「[役割]として、[達成したいこと]をしたい。なぜなら[理由]だからだ」という形式で記述してください。

2. チームの「完成」の基準を揃える

品質を担保し、手戻りを防ぐためのチーム共通のルールを定めます。

「完了の定義」作成支援プロンプト

あなたは経験豊富なアジャイルコーチです。

私たちのチームがユーザーストーリーを「完了」と見なすための「完了の定義(Definition of Done)」の草案を、具体的なチェックリスト形式で提案してください。

コーディング規約、テスト、レビュー、ドキュメントなど、品質を担保するための観点を網羅してください。

Phase 1: スプリント計画フェーズ (Sprint Planning)

目的: スプリントで何に集中し、どのような価値を届けるかをチームで計画します。

プロダクトオーナーの意思決定をサポートする

ビジネス価値を最大化するための優先順位付けを支援します。

ユーザーストーリーの優先順位付けプロンプト

あなたは敏腕プロダクトオーナーです。

プロダクトバックログにある以下のユーザーストーリーについて、ビジネス価値、緊急度、開発工数の観点から、次のスプリントで着手すべき優先順位を判断したいです。

「MoSCoW(Must, Should, Could, Won't)メソッド」を用いて分類し、その理由を明確に説明してください。

# ユーザーストーリーリスト
- [ユーザーストーリーA:簡単な説明と想定ストーリーポイント]
- [ユーザーストーリーB:簡単な説明と想定ストーリーポイント]
- (以下続く)

Phase 2: スプリント実行フェーズ (Development Cycle)

目的: 計画したユーザーストーリーを、設計・実装し、動作するインクリメントを構築します。

1. ユーザー体験の設計 (Design)

アイデアを具体的な形にし、ユーザーにとって分かりやすく、使いやすいUI/UXを設計します。

UIコンポーネントのアイデア出しプロンプト

あなたはUI/UXデザイナーです。

[対象の機能や画面、例えば「ECサイトの商品詳細ページ」] に必要なUIコンポーネントのアイデアを箇条書きで10個出してください。各コンポーネントの目的も簡潔に説明してください。

デザインのトーン&マナーは「[ミニマル、親しみやすいなど]」です。

マイクロコピー作成プロンプト

あなたはUXライターです。

ユーザーが [特定の操作、例えば「フォーム入力でエラーが出た」] 際に表示するマイクロコピーを3パターン作成してください。
ユーザーを不安にさせず、次に行うべきアクションが明確にわかるように記述してください。

2. 価値の実現 (Implementation)

設計をコードに落とし込み、機能を実装します。

コンポーネントのコード生成プロンプト

あなたはフロントエンドエンジニアです。

以下の仕様を満たす、[React/Vue/SwiftUIなど] のUIコンポーネントのコードを生成してください。

# 仕様
- 機能の詳細:例「クリックするとモーダルウィンドウが開くボタン」
- デザインの詳細:例「背景色は#007bff、角は丸める」
- アクセシビリティ要件:例「スクリーンリーダーで読み上げ可能にする」

3. チーム運営の円滑化 (Facilitation)

スプリント中の障害を取り除き、チームが開発に集中できる環境を維持します。

スクラムマスターの障害対応プロンプト

あなたは経験豊富なスクラムマスターです。

現在、私たちのチームは [例:他部署との連携がスムーズにいかない] という障害に直面しています。
この障害を取り除くために、スクラムマスターとして取るべき具体的なアクションプランを複数提案してください。

誰に、何を、どのように働きかけるべきか、具体的に示してください。

プロダクトオーナーのステークホルダー調整プロンプト

あなたはプロダクトオーナーです。

技術的負債の返済の重要性を、ビジネスサイドの [ステークホルダーの名前] に理解してもらいたいです。
専門知識のない相手にも、放置するリスクと対応するメリットが伝わるような、説得力のある説明ロジックと想定問答を作成してください。

Phase 3: スプリントレビューフェーズ (Sprint Review)

目的: 完成したプロダクトのインクリメントをステークホルダーに披露し、貴重なフィードバックを収集します。

1. 成果を効果的にデモし、フィードバックを引き出す

ユーザーが実際に使う場面を想定したシナリオで、プロダクトの価値を伝えます。

ユーザビリティテストシナリオ作成プロンプト

私たちの [プロダクト名] のスプリントレビューで、今回完成した [新機能名] のデモを行います。

ペルソナ「[ペルソナ名]」が、この機能を使って [達成したいタスク] を達成するまでの具体的な操作シナリオを作成してください。

ステークホルダーが機能の価値を実感できるように、ストーリー仕立てでお願いします。

2. フィードバックを整理し、次に活かす

得られた意見を整理し、プロダクトバックログの改善に繋げます。

フィードバック分析・分類プロンプト

あなたはプロダクトオーナー(またはスクラムマスター)です。

スプリントレビューで得られた以下のフィードバックを「バグ報告」「機能改善要望」「UI/UXに関する意見」「その他」に分類し、それぞれの要点をまとめて、次のアクション案を提案してください。

# ユーザーフィードバック
[ここにレビューでの発言やアンケート結果などを貼り付ける]

Phase 4: スプリントレトロスペクティブフェーズ (Sprint Retrospective)

目的: チームの働き方(プロセス)を振り返り、次のスプリントでより良くするための改善策を見つけます。

チームの自己改善を促進する

建設的で率直な意見交換の場を作り出します。

レトロスペクティブ手法の提案プロンプト

あなたは経験豊富なスクラムマスターです。

次のスプリントレトロスペクティブがマンネリ化しないよう、チームから本質的な意見を引き出すための、ユニークで効果的な進め方を3つ提案してください。

提案する手法には、目的、進め方、必要な時間も記述してください。

このワークフローに沿ってAIプロンプトを活用することで、アジャイル開発の各工程がよりスムーズに、そして効果的に進められるようになります。ぜひ、日々のチーム活動にお役立てください。

NCDCエンジニアブログ

Discussion