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定期的に行っているAWS資格勉強会について紹介します

2023/01/31に公開

所属しているNCDC株式会社にて定期的に行っているAWS資格勉強会について紹介します。

これまでに実施したAWS資格勉強会は20回を超え、以下の資格を扱ってきました。

  • AWS Certified Solutions Architect
  • AWS Certified Developer Associate
  • AWS Certified SysOps Administrator Associate
  • AWS Certified DevOps Engineer Professional

進行役と参加者、参加者同士のコミュニケーションを多く取ることで業務的な雑談要素が強い勉強会となっています。
リモートワーク中心であまり同僚と雑談できていないな、自分が担当している案件以外よくわからないな...等と考えている方のコミュニケーション施策案として参考になればいいなと思います。

書くこと

  • 弊社でのAWS資格勉強会の例
    • 題材、進め方
    • 実際に20回以上開催してみて感じるメリット・デメリット

書かないこと

  • 勉強会のあるべき論、コミュニケーションのあるべき論
    • あくまでも弊社での事例紹介

弊社でのAWS資格勉強会の例

なぜAWS資格勉強会を行うのか

社内のAWS資格保有者を増やす、チームメンバーのAWS知識を深める、、、というのが表向きの目的ですが、実際は(個人的には)業務に関する雑談の場を作るためにAWS資格勉強会を行っています。

業務に関する雑談の場とはどういうことかというと、AWS公式のサンプル問題に関連する参加者の経験を聞き出したり、問題文や解説を読みながら各々の考えを共有してもらう場にすることで進行役と参加者、参加者間のコミュニケーションが多くなる会となっています。これ、雑談じゃないですか?
AWSの知識を深めるためだけであれば、一人で黙々と進める勉強の方が効率が良い(勿論、一緒に勉強する仲間を作ってもいい)と思います。
ただ、実際の仕事では、「あの案件でこのサービス使ってたって言ってたなー...よし〇〇さんに聞いてみよう!」みたいなこと、ありますよね。
個人的な目的はこれです。所謂、タバコミュニケーションとか飲みコミュニケーションとか、そういう雑談で得られる何かです。

参加者の想定人数

参加者全員が発言して欲しいので、進行役を含めた参加者は5~6名程度がベストです。
10名以上の場合は発言の機会が少なくなるため分割してもいいかもしれません。
(これまでの経験で10名以上参加した会がなかったので、ここは未知です。)

事前準備

ありません。
題材とするAWSの公式サンプル問題のリンクを共有しておくこととスケジューリング、声掛けくらいです。

題材

AWS公式に掲載されているサンプル問題やフリーのサンプル問題等を使用します。

勉強会を初めた頃はフリーの問題集を使用して一度に多くの問題を解くようにしていましたが、最終的にはAWS公式のサンプル問題を使用する形式に落ち着きました。

AWS公式のSAAのサンプル問題はこちらです。

各資格試験ごとに10問ずつのAWS公式のサンプル問題が公開されています。

進め方

勉強会はオンラインで開催しています。
進め方は以下のとおりです。

  1. 進行役が問題文を画面共有します。
  2. 問題ごとに進行役が参加者から解答者を1名指名します。進行役自身が解答者になっても良いです。
  3. 解答者は問題文を声に出して読みます。
  4. 解答の選択肢を声に出して読みながら、各選択肢に対する考えを発言します。最後に正答と思われる選択肢を発言します。
  • 「Aは〇〇の理由で間違いだと思う」
  • 「Bは出来そうだけどわざわざLambda使う必要ある?」
  • 「Cの方がBよりも簡単に実現できそうだから保留」
  • 「Dはそもそも出来るんだっけ?」等
  1. 進行役は正答を確認する前に他のメンバーの意見を伺います。
  • 「XXさんはどれが正解だと思う?」
  • 「Cの選択肢以外の人、いますか?」等
  1. 過去の使用した経験を共有や問題文のメタ読みからの勘等、自由に発言してOKです。
  • 「CodeCommitのCICDはBのやり方で構築しましたが、今はAのやり方でもできそうですよね」
  • 「CloudWatch使えば出来そうだけどわざわざ使う必要ある?ステップ数が多くて出来るけど面倒だから間違いのパターンぽい」等
  1. 正答を確認します。進行役は正当と解説のページを画面共有します。正当は最後の問題のページの次のページから始まり、他の問題の解説も同一ページに掲載されているため、スクロールに注意です。当ったら皆で喜び、間違いだったら悔しがりましょう(大事です!)。
  2. 解答者は解説を声に出して読みます。解説の中で分からないことがあれば、参加者は各自Webで調べてください。参考となりそうな情報があればリンク等をSlack等で共有します。操作のイメージが付かない場合は、AWSコンソールから実際に操作してみても良いです。
  • 「CodeCommitとCodePipelineの連携に関するコンソールでの操作をイメージ出来いので、実際に設定してみましょう」
  1. 完全に理解できたら、次の問題に移ります。(1に戻る)

時間が許される限り1~8を繰り返します。
弊社では一度の勉強会の時間を1時間に設定することが多いです。5 ~ 7の確認工程を丁寧にやると1度の勉強会で消化できる問題数は3 ~ 5程度になります。
少なく感じるかもしれませんが、題材としているAWSの公式サンプル数が少なく、一つ一つの議論・確認の内容が深いため、個人的には不満はありません。

実際にやってみて感じていること

メリット

  • クイズ要素があって楽しい
    • 一喜一憂が大事です
  • 他の人の思考方法が参考になります
    • 考えていることを喋りながら選択肢を読み上げてもらうため、「他のサービスではこうだから〜」とか「IAMってそもそも〜」とか、他の知識に関連付けた考えを聞くと、「なるほど〜そう考えるのか!」と思うことが多いです
    • 問題文のメタ読みも勉強になります
  • 自社の案件で採用したAWSに関する知識を得ることができます
    • 机上の知識だけではなく、実際にどのようにAWSサービスを使っているのか、運用してみてわかった良い点・悪い点を知ることができます
    • 事前に題材とするAWSサンプル問題を解いていた場合でも、↑のメリットを得ることができます
  • 事前準備が必要なく継続が容易です

デメリット

  • この勉強会だけで試験合格は難しいです。
    • 試験範囲を網羅的に学習するためには、参考書やAWS Black Belt Online Seminar、AWS公式のドキュメント等を使用して学習する必要があります
  • 誰も使ったことがないサービスについては過去案件の共有は出来ません
    • MLやNW等の専門分野の試験問題では、初めて知るサービスや専門知識が問題となることがあります
    • この場合も、AWSに関わらない知識を共有することで勉強になります
  • AWSをあまり触ったことがない方が置いてけぼりになりがちです
  • 問題に限りがあります
    • これはデメリットというかこの勉強方式の制限事項ですね

最後に

以上、弊社で実際に取り組んでいるAWS資格勉強会の共有でした。
少しでも参考となれば幸いです。

NCDCでは本記事で紹介したAWS資格勉強会の他にもTypeScript勉強会、Flutter勉強等の勉強会や、半年に一度2日間通して行うハッカソンや月一度の負債返済Dayなど様々な施策を行っています。弊社エンジニアチームの取り組みはこちらのコラムをご覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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