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[コスト算出] AWS BackUp にかかる1ヶ月分のコストをざっくり見積もってみた

2024/08/30に公開

では、初めて行きます。

背景

AWS Pricing Calculator という、AWSリソースのコスト見積もりツールが公式にあり、
こちらを使用して算出しようとしたところ、どうやら、ツールではサポートされていないようでした。

そのため、AWS BackUp の公式を確認し、自身でコストを算出する必要があったため、
備忘録として残しておこうと思い、本記事を書きました。

ちなみに、料金見積もりツールはこちらです。👇
https://calculator.aws/#/

前提

以下の前提に基づき、コストを算出してます。

  • バックアップ対象リソース
    • RDS(postgresql)
  • RDSのストレージ容量
    • 100GB(今回はこちらを全て使い切る想定で計算します)
  • バックアップ方式(2種)
    • 完全バックアップ
    • 差分バックアップ
      ※ トランザクションログのバックアップは考慮しません。
  • 各バックアップの頻度
    • 完全バックアップ
      • 毎週
    • 差分バックアップ
      • 12時間毎
  • 差分バックアップの取得比率
    • 全体の20%分 (20GB × 20個 = 400GB) 👉 100GBの20%として算出
  • バックアップの保存期間
    • 10日

公式の情報をもとに算出しています。
(記事作成日の時点のコストのため、ご覧になられている時期によって変動があるかもしれません)
https://aws.amazon.com/jp/backup/pricing/

算出

では、実際に算出していきます。

公式では、バックアップストレージの料金の説明に以下とあります。

AWS Backup ストレージの料金は、バックアップデータが消費するストレージ領域の量に基づきます。1 か月に請求されるストレージの量は、月全体を通じて使用される平均ストレージ領域に基づきます (GB-月で課金されます)。

ここでミソとなるので、1 か月に請求されるストレージの量は、月全体を通じて使用される平均ストレージ領域に基づきますの部分です。

つまり、ストレージの使用量の合計ではなく、平均ストレージ領域の料金を出すということになります。

そのため、上記と解釈しての算出方法は以下の手順となります。
① ストレージ使用量の計算
② 平均ストレージ使用の計算
③ 平均ストレージ使用の計算

ではまず①から。

ここでの計算式は以下です。

GB × 保管日数 = 合計使用GB

完全バックアップ

100GB × 10日 = 1000GB

差分バックアップ

400GB × 10日 = 4000GB

次に②です。

計算式は以下です。

(合計使用GB) ÷ 30(月の日数) = 平均使用GB

計算

(1000GB + 4000GB) ÷ 30 = 166GB

最後に③です。

公式に載っている1GBあたりにかかる料金をかけます。

166GB × 0.095USD/GB = 15.77

よって、約 16$/月 程度かかるという計算となります。

感想

コスト見積もりツールでは、数字を打ち込めば簡単に月の概算費を出してれるため、かなり時短できると感じてますが、今回のように、サポート外のリソースのコストを見積もるのは骨が折れると感じました。

また、本当にこの計算で良いのかといった不安もつきまとうため、可能な限りツールを活用して計算を行い、
サポート外のリソースや、見積もりツールで算出しても、実際に使用する頻度によって変動の幅が大きそうだと感じた時は、あらかじめ算出したコストに +⚪︎万円 をバッファ金額として見積もっておくと安心だと感じました。

今回の記事が誰かのお役に立てれば幸いです。

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