[コスト算出] AWS BackUp にかかる1ヶ月分のコストをざっくり見積もってみた
では、初めて行きます。
背景
AWS Pricing Calculator という、AWSリソースのコスト見積もりツールが公式にあり、
こちらを使用して算出しようとしたところ、どうやら、ツールではサポートされていないようでした。
そのため、AWS BackUp の公式を確認し、自身でコストを算出する必要があったため、
備忘録として残しておこうと思い、本記事を書きました。
ちなみに、料金見積もりツールはこちらです。👇
前提
以下の前提に基づき、コストを算出してます。
- バックアップ対象リソース
- RDS(postgresql)
- RDSのストレージ容量
- 100GB(今回はこちらを全て使い切る想定で計算します)
- バックアップ方式(2種)
- 完全バックアップ
- 差分バックアップ
※ トランザクションログのバックアップは考慮しません。
- 各バックアップの頻度
- 完全バックアップ
- 毎週
- 差分バックアップ
- 12時間毎
- 完全バックアップ
- 差分バックアップの取得比率
- 全体の20%分 (20GB × 20個 = 400GB) 👉 100GBの20%として算出
- バックアップの保存期間
- 10日
公式の情報をもとに算出しています。
(記事作成日の時点のコストのため、ご覧になられている時期によって変動があるかもしれません)
算出
では、実際に算出していきます。
公式では、バックアップストレージの料金の説明に以下とあります。
AWS Backup ストレージの料金は、バックアップデータが消費するストレージ領域の量に基づきます。1 か月に請求されるストレージの量は、月全体を通じて使用される平均ストレージ領域に基づきます (GB-月で課金されます)。
ここでミソとなるので、1 か月に請求されるストレージの量は、月全体を通じて使用される平均ストレージ領域に基づきますの部分です。
つまり、ストレージの使用量の合計ではなく、平均ストレージ領域の料金を出すということになります。
そのため、上記と解釈しての算出方法は以下の手順となります。
① ストレージ使用量の計算
② 平均ストレージ使用量の計算
③ 平均ストレージ使用料の計算
ではまず①から。
ここでの計算式は以下です。
完全バックアップ
差分バックアップ
次に②です。
計算式は以下です。
計算
最後に③です。
公式に載っている1GBあたりにかかる料金をかけます。
よって、約 16$/月 程度かかるという計算となります。
感想
コスト見積もりツールでは、数字を打ち込めば簡単に月の概算費を出してれるため、かなり時短できると感じてますが、今回のように、サポート外のリソースのコストを見積もるのは骨が折れると感じました。
また、本当にこの計算で良いのかといった不安もつきまとうため、可能な限りツールを活用して計算を行い、
サポート外のリソースや、見積もりツールで算出しても、実際に使用する頻度によって変動の幅が大きそうだと感じた時は、あらかじめ算出したコストに +⚪︎万円 をバッファ金額として見積もっておくと安心だと感じました。
今回の記事が誰かのお役に立てれば幸いです。
NCDC株式会社( ncdc.co.jp/ )のエンジニアチームです。 募集中のエンジニアのポジションや、採用している技術スタックの紹介などはこちら( github.com/ncdcdev/recruitment )をご覧ください! ※エンジニア以外も記事を投稿することがあります
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